詩でも散文でもなく、阿呆陀羅経になる。

 母君の初盆の読経は、F校隣接の黄檗宗「S寺」本堂にて、私独りの立ち会いの下行っていただくことになっています。お寺にお持ちするのは、母君のお位牌・お花(私の切り花と、母君がお世話になった介護施設Iからの頂戴物と)・果物・提灯代・お布施。「S寺」の和尚さんご夫妻は日本酒が好きで私も席をご一緒させていただいたこともあるので、長崎の「吉田酒店」(まっぴぃご実家)から購入した日本酒もお持ちします。
 私の分の切り花以外の物を全て揃えて(普段着のままで、礼服は荷物として準備して学校で着替えます)タクシーを呼び、先ずは昨日頼んでおいた花屋に10時開店と同時に飛び込み切り花を受け取りました。そのままタクシーを「S寺」まで走らせてお寺にお供えをお預けし、11時半の読経までは時間があるので徒歩で学校に入って少しだけ仕事。

 11時20分に普段着から礼服に着替え、裏門を出て徒歩2分も歩けば「S寺」の本堂に到着です。黒一色で40℃近い炎熱の下を歩くのは、例えそれが2分でも厳しいものがありますね。今年の夏、獄暑です。
 本堂の中には至るところに扇風機や冷房が設置されやや涼しいくらい。和尚さんと少しお話をしたら、直ぐに読経の準備に入りました。四十九日の読経の時に経験はしているのですが、和尚さんが読経を始められ、直に焼香を促されそれを終えたら、焼香台の横に置かれている紙(ルビ付のお経が印刷されています)を手に取り、和尚さんの読経と一緒に口に出して読まなければなりません。鉦や木魚の叩き方といい発生抑揚といい最早音楽とでも言えそうな和尚さんの読経と違い、辿々しく唐音読みについていく素人の発生はこれぞ本当の阿呆陀羅経というやつで我ながら恥ずかしいやら申し訳無いやら(誰に対してなのかは知りませんが)。
 読経は20分ほどで終了、提灯代とお布施とをお渡ししたら歩いて学校に戻り、直ぐに私服に着替えます。30分程度昼休みをとったようなものですね。

 その後、午後はず~っとデスクワーク。昨日から3日かけて行う、某公的文書の文言をひたすら垂れ流しタイピング。レッツ・メイク・ア・コピー・オブ・アン・アホダラ・スートラ!
 ……とまぁ、礼服と読経の重さもありましたし、ひたすら無為なデスクワークの空しさもありましたし、何だか今日は大変疲れました。ということで、長崎土産の日本酒を届けがてら、夜は「もりき」で独酌をすることに。

 8/14は「自粛御膳」をお休み、居酒屋「もりき」で独酌。
 母の葬儀に参列して下さった(今日の初盆供養にはお呼びしなかった)マスターご夫妻には、長崎「吉田酒店」で購入した日本酒「横山五十」を手土産に。冷製パスタ・山芋短冊・小鉢2種。
 日本酒は、愛媛「賀儀屋」(切絵 夏 純米瓶火入 SEIRYO HANABI)、愛媛「京ひな」(獅子林 純米吟醸)。前者★★★、後者★★。