活気はあるがきわめて猥雑な船を、転覆から救う目に見えない力

 南陀楼綾繁『古本マニア採集帖』読了、★★★★★。噴水絵葉書のコレクターとしてまっぴぃが登場しているから、という身贔屓ではなくとても面白かったです。市井の古本コレクター(噴水絵葉書コレクターも含まれる広義)の来歴インタビュー集。敬愛する上田三四二氏は『短歌一生』の冒頭を飾る「底荷」という文章の中で「詩歌は日本語の底荷、マストが軽薄の一語を染め抜いたような現在の日本語船を、しかし全国数万の詩歌同人市井人の言葉遣いが顛覆から守る(大意)」と述べました。この『採集帖』を読みながら想起したのはそれかな。

 文系二次対策授業が一コマ、この添削は帰りのSHRまでに。他に、演習形式の授業が3コマでこれの採点も。昼休みを絡めた年休で自宅往復、2日で食べきれる量の肉じゃがを作ってタッパーへ。学校へ戻った後は、放課後の長い会議に備えました。

 2/9の自粛御膳。
 小鉢3種~肉じゃが~茸御飯・漬物3種。
 490蔵目・長野「こんな夜に…」(山女 純米吟醸)。
 冒頭の小鉢3種の中にトマトスープ(昨日のトマト鍋のスープを冷やして調味)があったので今日は味噌汁は無し。肉じゃがは初めて作ったにしてはまぁまぁうまくいきました。茸ご飯は舞茸・エノキ・占地、味付けは白出汁だけです。