マテマテマテマテマテマテマテマテ マテマティカ

 森博嗣『追憶のコヨーテ』読了、★★★★。この本の中で、「紙の雑誌」という語が既に定着したレトロニムとして使われていました、私は初耳で己の旧さを認識です。
 あの界隈では「具象熊」というのがレトロニムとして使われているんでしょうか?(投げっぱなし)

 さて、午前中の書斎で、今年度の共通テスト(←名称嫌)国語をざっと解いてみました。複数テクスト比較という設定は新しくないし(F校では前世紀から続いてます)、漢字の出題方法変更だったり小説の語彙問題消滅だったりも些事です。昨日の日記の通り、今年のF校70回生には無問題だったでしょう。少なくとも現代文は大丈夫……どうかな、評論と小説と両方合わせて75点強の平均ってとこじゃないでしょうか(蓋を開けたら平均79点、お見それ致しました済みません)。
 ただ、全4問(評論・小説・古文・漢文)総てが複数テクスト比較の設定だったというのは正直ちょっと意外でした。去年の評論、設問の中に芥川「歯車」という別テクストを持ってきておきながら評論本文と関係が無い(「歯車」の部分だけ読んだら設問が解ける)という情けない作り方だった、ののリベンジに燃えすぎたんでしょうか。取りあえず、今年度の評論における2テクストの連関(学生のノートの体裁)は牽強付会でしたね(出題者への忖度で問題が解ける作りでした……その能力に関して「も」今年度の高3には不安はありませんが)。あ、あと、もう「実用文」は諦めたってことでいいんですかね、いいんですよね(念押し)。それならば、現代文に関してはその点においてだけはプラス評価なんですが。
 あと、漢文の問題にはシャッポを脱ぎました。

 午前中指定の宅急便を受け取ってから出勤、午過ぎの職員室で共通テスト(←名称嫌)の評論・小説の解説プリント作成。全員にではありませんが、共通テスト(←名称嫌)だけでは国語が終わらない即ち二次試験で国語を必要とする生徒諸氏には、明日以降配布します。
 作りながら気がつきましたが、22年評論の、摂取された食物(あなた)が消化され栄養を吸収された上で排泄物としてダイブイントゥザトイレットボウル、の件は次の東大二次対策授業で扱う12年(河野哲也『意識は実在しない』)を解くときに思い出す生徒がいるかも知れませんね(設問三)。

 1/16も「自粛御膳」をお休み、K市一の懐石「G」で後輩数学先生と定例のサシ飲み。
 八寸・椀物・刺身・揚物・蒸物・雑炊・菓子。
 話題は一週間後に迫ったF中・F高入試のこと。コロナ禍折れ線グラフ大絶賛右上がりという中、去年同様の対策(入口で検温、間引き座席、発熱受験生の監督は完全防護服……)でやり過ごすことは出来るのでしょうか、というか保健室の監督に入っている数学先生のお身体は大丈夫なのか(他人事)、等々。他には、来年度以降の話……数学先生は現在高1(72回生)担任を終えてそのまま高2・高3と持ち上がられるんでしょうけれども、実際、6年間持ち上がる学年の5年目・6年目って事実上ソフトランディングで、もう先生には終わりが見え始めてるんじゃないでしょうか。

 一次会で解散。
 さて私、これから2週間は仕事・自宅・買い出しオンリーで外飲みは封印します(誰かに誘われたら行くという緩い心づもりではありますが、時勢柄誘われることはないと踏んでいます)。1/29(土)にとても大切な友達との約束が入っており、それまでの体調管理を万全にしておくためです。