最後の幕が下りる時

 俳優のアンジェラ・ランズベリーの訃報。小学生の頃、母君とご一緒にNHKで『ジェシカおばさんの事件簿』を観る日だけは夜更かしがOKでした。「書くよりそっちの方に夢中になってしまうんです。どうしてこうなんでしょうねぇ」のオープニングは今でも諳んじることが出来ます。先日TVで放送された『メリー・ポピンズ リターンズ』は彼女が出演したラストシーンだけを録画保存しました。大好きなんです。合掌。

 恥ずかしながら無意識のうちに鼻歌を歌ってることが多いんですが、こないだ職員印刷室で事務作業をしながら「は~たらけ はたら~け~ は~たらけお~れ~♪」と「線路は続くよどこまでも」のメロディで歌ってたらしいのを後輩先生から「社畜感がヤバいしこっちにまで圧が」と窘められた私は、やはり息をするようにパワハラをする上司に当たるんでしょうか。

 7時前に職員室入り。時間割の雑務や、中3定期テストの平常点(←嫌いな制度ですけれど、仕方ないんです)を計算したりする仕事を始業まで。始業後は、定期テストの保健室受験が出たらその監督というのが今年度の仕事なのですが居なかったので職員室待機で机仕事。昨日の日記に書いた通り今日から4日間、高2以下は定期テストなのですが、高3は今日・明日で校内模試が行われます。私は本日の午後に行われる国語に文系専用の現代文を出題しているので、15時頃からはその採点業務にも取りかかれます(「取りかかり」じゃなくて「取りかかれ」、自作の問題は採点するのが楽しみなんです)。届いた答案50枚強(文系専用なので枚数は少ないです)をざっと見たら空欄が皆無、文系専用現代文は普通最後に解く大問だということを踏まえれば、文系受験生の時間経営はかなり巧みだということが判ります。

 定時で帰宅して入浴、炊事。

 10/11の「自粛御膳」。
 豆乳キムチうどん〜ホッケ焼き〜ミニトマト胡麻和え〜小鉢2種。
 614蔵目・秋田「天の戸」(純米吟醸)。
 授業もなく毎日半ドンという定期テストの4日間、嘗ては職員室のあらゆるコミュニティで飲み会の相談でしたが、コロナ以降はさっぱりです。ところが、ここに来て初めて4日の内3日が飲み会という新展開(明日から3連続で、同僚・卒業生・同僚)。勿論、全てさし飲みか3人かというコロナ仕様ではあるのですが、「新しい日常」などと僭称していた「暫定的日常」が漸く「本来の日常」に席を返上する狼煙かしらん、とホクホク。ですので、今夜は「冷蔵庫お掃除御膳」です。

 「本来の日常」と言えば、来週まで無事に過ごすことが出来れば、20日(木)から2泊3日で上京旅行(2年半ぶり!)です。
 『国宝展』のチケットは押さえた、会食は夜に2件・昼に1件で全ての店を予約した、池袋「ジュンク堂」は絶対に外せない……という段階で既にスケジュールはぎゅう詰めです。それなのに、新宿「中村屋サロン美術館」では『鴨居玲展 人間とは何か?』、渋谷「松濤美術館」では『装いの力 異性装の日本史』、原宿「太田記念美術館」では『はこぶ浮世絵 クルマ・船・鉄道』など犇めく。東京、凄ぇっすね。