吉川ロカ ストーリーライブ

 大晦日に毎回書き残している、今年の私的5作品を公開。

 先ずは、2022年発売の新刊本。
 A.川添象郎『象の記憶』
 B.菊地暁『民俗学入門』
 C.森博嗣『オメガ城の惨劇』
 D.山内マリコ『すべてのことはメッセージ 小説ユーミン
 E.山田詠美『私のことだま漂流記』
 AとDとは微妙にリンクするところも。Dは全10章の1つ1つのタイトルが朝ドラ1週間分のタイトルになっています。Bは内容も文体も◎。C・Eは作家活動後期(終期?)の感慨。

 続いて、2021年以前に発売された本の中から5冊。
 A.小原乃梨子『声に恋して 声優』
 B.田家秀樹『風街とデラシネ 作詞家・松本隆の50年』
 C.平松洋子『忙しい日でも、おなかは空く。』
 D.向田邦子『眠る盃』
 E.吉本ばなな『ミトンとふびん』
 発売当時はただただキャラへの興味だけで読んだAは、今読むと義母介護の壮絶ばかりが迫ってきます。Eは『デッドエンドの思い出』の次に来た傑作(長い間待ったなぁ)。Cは最初に読んだ平松エッセイで、今年だけで10冊以上、一生分の「こっくり」を見ました。Bは絶頂期(太田裕美松田聖子)だけを贔屓しなかった点が好感度大。鹿児島文学館で購入したDもやはり素晴らしかった。

 漫画5作品。
 A.いしいひさいち『ROCA 吉川ロカ ストーリーライブ』
 B.加藤元浩Q.E.D. iff -証明終了-』
 C.水木しげる『総員玉砕せよ!(新装完全版)』
 D.よしながふみきのう何食べた?
 E.和山やま『女の園の星』
 2022年は断トツでA、というのは読めば誰しもが認めるはず。他も素晴らしかったんですけれどもね。

 CDアルバム5枚。
 A.新居昭乃『ミツバチの羽音』
 B.UA『Are U Romantic?』
 C.おおたか静流『おとづれ』
 D.後藤輝基マカロワ
 E.松任谷由実ユーミン万歳!!』
 おおたかさんの旅立ちは哀しい、最新作は長門湯本の音信(おとずれ)川沿いを歩きながら聞きました。藤井隆の才能は(清水ミチコのライブを通して)ちょっと知ってはいたつもりでしたが、Dを聴いて認識が甘かったことを反省、「Carnival」があんなに格好いい曲だったなんて。EのAI荒井由実、私は「あり」だと思いました(音源はOK、PVはイマイチ)。

 大晦日。午前中は時間指定の宅急便(本・酒・野菜)を待ちながらゆったり。書斎で書き物をしたり、リビングで旅行中の録画番組を消化したり(やっぱり上沼恵美子さんは面白いです)。お昼に懐石「G」に注文したおせちを引き取りに行かなければならないのですが、同じく注文しているHさんが車で取りに行って下さることになりました。正午過ぎに「おせち」をHさんから受け取ってから入浴、買い物。近くの魚屋さんに立派なイカ刺しがあったので、お願いして素麺にしてもらい、その間に近くのスーパーマーケットで幾つかの食料品を買い込み。素麺、1500円です(凄い分量)。
 帰宅後は、夜にお邪魔するHさん家への持ち込み2品を作成。モズク・胡瓜輪切り・ミニトマト1/4カット・茗荷千切りを混ぜて酢の物、これはボウル皿に入れた後で上から温玉を落とします。イカ素麺は納豆・胡瓜薄切り・茗荷千切りと一緒に並べてイカ納豆に。お刺身を中心としたお料理はHさんが揃えて下さっているそうなので、私は小鉢2品分と、大事な大事な日本酒とを持ち込みます。今夜は取って置きの4合瓶2本、泣く子も黙る埼玉「花陽浴」に、Hさんなら絶対に気に入って下さる新潟「醸す森」。

 お約束の15分前にHさん家に到着、居間のテーブルには既にお刺身や煮物やが並んでいます。お持ちした日本酒を冷蔵庫の野菜室に入れてから、お皿・グラスを並べたり、持ち込んだ小鉢用の食材をお皿に盛ったりとちょこちょこお手伝い。Hさん、ジュニア氏と16時の乾杯です。アラ還のHさんのご自宅で流れているのは『年忘れにっぽんの歌』で、今年はさくらと一郎が出ないことがとても残念ですが一応私も録画はしています(『紅白』もユーミンが出るので録画)。「醸す森」は案の定Hさん大感動のご様子、酒が美味いと料理も進みます。途中、ジュニア氏の竹馬の友Tさんも混じって(私も顔見知り程度ではあります)遅くまで……飲んで、21時。
 今年は母君がお世話になっている黄檗宗S寺にて除夜の鐘つきが復活、前回もHさんとご一緒したので今年もとお約束をしています。が、流石に飲んで食って喋って5時間もするとちとお疲れ、23時半の出発だとするなら一旦自宅に戻って2時間ほど仮眠を取るのもありですな、という話になりまして、Hさん家の居間を出て3分後には自宅寝室のベッドの上という近さです。スマホのアラームを23時15分にセットして、一旦お休みなさい……