演劇的知とはなにか

 午前中配送の予定だった日本酒は10時に到着、そのタイミングで書斎での書き物を切り上げて、西鉄電車で天神に移動しました。今日は天神の東横インに宿を取り、福岡観光の後で58回生Fくんと飲みます。
 そう言えば重箱ラーメンは食べたことが無かったな、と天神の「一蘭」に何気なく入ろう……と店外の行列に。「行列」とは言ったってせいぜいが10人程度だから直ぐに順番が回ってくるだろう、と安易に考えていたら店内にも待ちの人が連なっていて、結局30分も並ぶことになってしまいました。替え玉込みで1200円! 隣の中国人カップルがビールを飲んでいるのにつられそうになりましたが、夜の乾杯を最高の気分で味わうためにグッと我慢。

 「ジュンク堂」で本を数冊購入した後、宿泊のホテルに移動して荷物を預けて再び出発。移動先は「福岡市博物館」で、2019年の大阪「民博」で観た時以来3年ぶりの特別展『驚異と怪異 想像界の生きものたち』が目的。3年前は勤務校卒業生2人と一緒に見学した未曾有傑作の展覧会が、コロナ禍を跨いでこんなに長く巡回していたというのは正しく「名は体」の驚異です。因みに、これは余談ですが、今年の東大入試現代文の出典は「民博」館長の文章でした。
 幾つかの展示は省略されていましたが、魔女ランダ様を始めとする人類の想像力の歴史に圧倒されたのは前回同様。バリ島、東アジア、そして水木翁信者にはたまらない日本の妖怪、勿論西洋からの展示物も沢山(何しろ「驚異の部屋」の再現まであるのですから)、挙げればきりがありません。出口直前、新しく小さなアマビエ展示があったのは巡回がコロナ禍を超えた証ですね。
 常設展もサクッと見学。志賀島金印を見るのは恥ずかしながら初めてでした。福岡の歴史を概観した後の出口映像、博多の手一本で展示を〆てくれたのは小松の親分さんでした。

 私は昼のビールを我慢したというのに、
 私「なぜお前がもう酔っとんのよ」
 F「仕方ないやん、ランチの相手が初対面(詳細秘す)で緊張したから」
 私「ってか声ガラガラじゃんか、そんなまで飲んだの?」
 F「いや、これはもう1ヶ月。これでもかなりマシになった方」
 私「病院に行けや」
 お久しぶりの58回生Fくん(整形外科医)と待ち合わせたのは博多の人気居酒屋「肴や だんじ」。満席。私は初訪問ですが、すぐ近くに住んでいるFくんは訪問経験があるそうです。
 「恐竜のたまご」みたいなお通しの豆腐から、小鉢に刺盛り、焼き物揚げ物と総じて美味。九州の食材と酒とに徹底的に拘っており、日本酒メニューに熊本「産土」があったのは嬉しかった(メチャメチャおかわりしました)。
 お久しぶりの間の近況を交わしつつ、3時間半の滞在で2軒分飲み食いした会計が20000円。だったのですがこれをFくんに払われ(払わせ)てしまったのは痛恨、近く絶対に佐世保で返します。Fくんが店の外に喫煙に、の隙に店員さんを呼んで支払いをお願いしたら、彼も入口会計で同じことをしていて、板挟みの店員さんが困っていました。

 ホテルに戻って健康睡眠。明日は早朝の移動で仕事なので、我ながら珍しいですが部屋での飲み直しは無しにしました。