だんだんアホになったこのおれ どうすりゃいい

 「第47回全国高等学校総合文化祭 2023年かごしま総文演劇部門」(高校演劇の全国大会)、F高の『戯王【gi:oh】』は最優秀・優秀賞(全国4校)こそ逃しましたが、見事、舞台美術賞を受賞したとのことです。今年は色々あったので、出演・裏方の部員も、顧問の国語先生も感無量でしょうね。

 ホテルで健康的に起床、大浴場で入浴、8時半過ぎにホテルを出て渋谷。山手線内のマスク率は2割というところでしょうか(私はマスク派です)。渋谷から松濤までは徒歩で10分程ですが、目的地オープンと同時に飛び込むにはやや時間があったので「ローソン」のコーヒーを買って公園のベンチで飲む(空きコップの捨て所を探した結果結局購入した「ローソン」へ戻ることになりました)。「松濤美術館」の開館5分前、先客はフランス人らしきお兄さん2人(服の柄は気にならないのに、タトゥーを入れている人を見ると何の図柄なのかどうしても気になってしまいます)。

 「松濤美術館」の特別展『私たちは何者? ボーダレス・ドールズ』。
 平安の呪殺具から平成のフィギュアまで、素材形態使途問わず、芸術論も措いて、ただ人形を人形として並べたら、人ある限り滅びない人形(ヒトガタ)の本質について観る人ごとが感じる・観じるものがあるのではないか、という企図。
 民芸から彫刻へ、生き人形からマネキンへ、フィギュアから現代芸術へ、という「越境」の数々が面白く。個人的には、中原淳一が病老の自己を慰めるために作った人形(男性・男子の2体、正に中原淳一! という形態)が印象に。あと、ごく僅かに「18禁」コーナーがあって、秘宝館からの展示が1点、そしてオリエント工業ラブドールが3点。後者は初めて観たのですが、あまりの美しさに息を呑みました(作り手の個人名が書かれており。作り手によって個性が変わるというのも知りませんでした)。

 「松濤美術館」から青山までは徒歩20分、上京中にランチをするなら絶対に行きたいのがフレンチ「LATURE」です。今回は、70回生(理三2年)のYくんからお昼を誘われて即決。ネットでの本名予約でしたが、遂に入店時に「いつも有難う御座います」と言われるようになりました(珍名万歳)。
 今回は、メインが豚という珍しいケース、ですので(パテ・アンクルート以外は)ジビエ感は抑えめ。鱸のポワレの下にはシンガポール料理「ラクサ」風のスープが入るなど、今回も遊び心満載です。
 Yくんが話し上手、というか話題豊富。先ごろ偶然知り合ったアメリカ人(布教のための滞在だったそう)の友達の話、「SAPIX」でのアルバイトの話(超大型校舎での避難訓練の話が面白かった)、最近始めたアメフトの話、70回生出身の東大生の(主に落単関係の)話……ランチ2時間があっという間でした。因みに、8/5(土)のRHYMESTERのライブチケットは、その日に福岡帰省だというYくんが引き取ってくれました。

 渋谷駅に移動してYくんと別れた後、そのまま原宿まで徒歩で移動して、「太田記念美術館」の特別展『歌川広重 山と海を旅する』。
 タイトル通りの展示。美術館までは歩きに歩いて汗だるまでしたが、浮世絵を眺め渡している内に涼しささえ感じ始めたのは、空調だけでなく浮世絵の青の力もありそう。「太田記念美術館」の特別展は企画毎のクオリティ・人気の落差が大きい(と、思っている)のですが、今回のは良いものなのでは。館内盛況で、半分は海外からの観光客だったようです。

 有楽町に移動してシネコン宮崎駿監督の『君たちはどう生きるか』を観てきました。これを書いている現在(2023/8/20)はキャスト他既に解禁ですので、書ける範囲で。拓哉・佳乃のダブル木村、小林薫柴咲コウは、声を聴いた瞬間その人と判りました。あいみょんは歌も声も一度も聞いたことが無かったのですが、ぶっちゃけ下手だったので多分このキャラだろう、と見当を。大竹しのぶ菅田将暉(←凄いね)は分からなかった。
 ストーリーについては秘。私は面白かったと思いました。できれば映画館でもう一度。最低でも円盤は購入、かな。

 取り壊しの噂が出ては立ち消えるという老舗「ニュー新橋ビル」、地下の飲食街にある魚料理の人気店「椿」にて、56回生K・N・Y(飛び入り)・Mくんと宴席。「椿」は東京ど真ん中で刺盛り1人前980円という良心的なお店。集まった4人は、商社マン・エンジニア・塾講師・官僚。「いつメン」の近況報告は毎度毎度同じような感じになるんですが、今日は久々に参加の塾講師Yくんの「塾」が「インターエデュ」の経営母体だということを知った(「F校からしたらいい迷惑なんだけど~」とイジり倒せた)のが面白かった。あと、急に仕事の電話が入ったようで万札置いて途中帰還の官僚Mくんは毎度毎度かっこ良かった。
 1人帰って4人になったら……新橋の雀荘(店名失念)で、終電まで麻雀。実店舗で卓を囲むのは、多分2019年の年末以来で、その時の相手も56回生でした。ここで思いの外全員が大燥ぎして、途中1回バイトさんから「ちょっと……」と制された程。卒業生飲みでいちばんアホになるのは、やっぱ56回生だな、と。 
 705蔵目・長野「鼎」(限定純米大吟醸)。