忘れない 夢見る頃は帰らざる

 7時半学校入り。朝の職員室ですれ違った事務嬢さんが「体調悪い……」って言ってたのを聞いて「私は勝った!」とガッツポーズしました。
 1限が板書計画、2・3限が高1漢文。放課後、高3文系の生徒から頼まれて面談をするという不思議な仕事も。

 開店以来8年間お世話になった小料理屋、これまで「A」とだけしか書いてなかったこの日記で初めて名前を明かす「酒菜処 あこ」に最後の訪問、今週末に閉店です。少量多種の「夢小鉢」が最後になってしまったのは残念。母君と同居していた頃には、お土産に母君のためのおかずを頂いたりしたものでした。
 カウンター5席にテーブル1卓の小箱は看板のない顔認証制、独酌中にふと気づけばK市長・元チェッカーズ・著名な言語学者(要は校長先生)などがいらっしゃって、若輩がヒヤリとさせられる隠れ家でした。蜘蛛の糸のような細いご縁で末席に連なることが許された幸運に感謝……と思ったら、今夜最後の訪問のカウンターにF校後援会の会長がお出でに、しかも制服姿のお子様(現在高1、私が絶賛授業担当中)までお連れになって。一足お先の退店、カウンターには制服の後ろから「忘れてね」と声をかけましたが、見送りのママさん(あこさん)には「お店のこと、忘れません」とご挨拶。