大事なもの 大事なもの お金と ありがとうを

 日付が追いついてしまったので、当日の日記を夜20時過ぎの書斎で(勿論夕食後の酒気帯びで、しかも麦焼酎「兼八」の水割りで肝臓と脳とに追撃を加えながら)書いてアップする、などという暴挙に出てみます。ただでさえ辞書文法書文章讀本に喧嘩売ってるような非文駄文に、更に指ぷるぷるのタイピングミスという「シーゾニング」が加わるとどうなるのやら(私、「シーゾニング」の語はゲームソフト『バーガーバーガー』で覚えたのですが、そういう同世代、居ますよね?)。

 南天神、1泊3600円のカプセルホテルで起床。宿泊客の各ブースの隔離はカーテン仕切りのみですのでスマホアラームは切っておいたのですが、何だかんだあっても5時前には再起動するよう体内時計がセッティングされている模様(その後、フロアの至るとこからアラームが鳴りまくりでした)。目覚めた後は、直ぐに起き出すことはせず、先ずはベッドに寝ころんだまま1時間以上かけて、スマホから10000枚の写真データ(Foodie)を削除する作業を(写真データのSDカードへの移行は昨日の内に終わらせています)。昨夜ご一緒したIくんからショートメールで「帰り着きました!」という連絡があった(23時過ぎ、寝てました)ので「お疲れ様・有難う」の返信。Mくんには(Iくんと2人で行ったらしい)3次会の長浜ラーメンの写メを送るようにお願いしていましたが届いていないところを見ると彼も大概酔っぱらってたみたいですね。そのMくんにも御礼のメール、今日は勿論朝から(防護服を着て!)仕事ですので返信は少なくとも今夜以降になるでしょう。

 共用の洗面所で顔を洗って歯磨き、荷物をまとめてチェックアウト。南天神のホテルから西鉄天神に向かうまでには幾つかのモーニングスポットがありますが、今朝は「エクセルシオール」を選んでスープ(クラムチャウダー)プレートの朝食(店内では、FacebookTwitterに昨日のことを投稿した後、山本夏彦の新書を)。西鉄福岡からK市への特急は8時半発で、通勤出勤ラッシュからずれていたので座席は悠々(いけないのですが、旅行の荷物・ジュンク堂の紙袋を座席に置きました)。西鉄K駅から自宅まではタクシー。
 午前中は年休なので家でもゆったり。朝風呂のお湯を溜めている間に、荷解き、母君へのお供え、1日分だけ日記更新。書斎では幾つかのアーティストのサイトをサーフィン、今後のCD購入・ライブ参戦の予定を考えるなど。CDに関しては、今月は中島みゆきさんの新譜シングル(新曲「心音」は先日の『SONGS』でPVが1コーラスだけ流れましたが、2番の後に変なのが挿入されるとか大サビで転調があるとかが無いんだったら、オツカル様とのカラオケで歌えるキーでした)が出ます。そして、何といっても、倉橋ヨエコさんの(新名義「ヨエコ」での)活動再開ミニアルバムです。感謝的生活。

 入浴後に出勤(その前に、冷凍保存の鶏肉を冷蔵庫に移しました。夕方までに解凍されているのかしら)。10時半過ぎに学校入りしたら、先だっての67回生プティ同窓会でご一緒だったAくん(東大農学部3年)が職員室に遊びに来ておられました。彼が「潰れたくん」になったのの介抱(のお手伝い)をしたのを詫びられたのですが、その時の日付のBlogエントリ内で私が彼について「趣味・留年」と書いたのをお母様に読まれたと仰っていたので、お互いがお互いの顔面に相撃ちクリーンヒットを放ったという感じでチャンチャンなのではないかと。Aくんからは、67回生諸氏の(飲み会ゴシップではないちゃんとした)近況だったり、彼自身の進学先である農学部での学び(や利水関係の企業でのインターン)についてだったりと、出席すべきだった教務部会議をすっぽかしてしまう程に面白い話を幾つか聞けました。丁度Aくんが私のところへ来た時に机に広げていたのが(高3特講のための)東大11年の桑子敏雄『風景のなかの環境哲学』だったのですが、彼曰く、東大89年の高橋裕『都市と水』や11年の桑子敏雄など、治水・利水に関わる文章は(というか、その他の多くの文章も)高3当時よりも今の方がよく理解できる、と。でしょうねぇ。言葉に経験(専門的学習・職場体験)が追いついたのだとも言えましょうし、言葉を経ていたからこそ経験の意味が即座に理解出来たのだとも言えるのではないか、と。明治大正生まれの学者の『論語素読を重ねてもいい。私など、F校→大学(就活ゼロ)→F校と、東大(実社会のトバ口)を肝試しの蝋燭扱いにして「舎界」(社会未満の学び舎の世界)に逃げ帰っただけの「没経験」人生、Aくん(を始めとする67回生諸氏)は私などとっくに超えてお出でです。
 Aくんとお話の後は、終業まで机仕事。授業・特講準備、時間割関係の業務(今朝は私の設定ミスで校内のチャイムが不調、前時間割担当の先輩地理先生のお手を煩わせてしまいました)。授業準備といえば、今、高1漢文の授業で「鶏鳴狗盗」をやっているのですが、これの授業で毎回1枚配る読み物を選ぶのに割合苦労しています。前回の授業の読み物では、「食客三千人」の中には住まわせた時点では用途不明の輩も居ただろうということで「ブリコラージュ」を論じた鷲田清一の文章はどうだ、と弊校図書館のエッセイ棚から鷲田氏の本を抜いてその一説を印刷配布したのですが、その時「W→Y」の近さで山本夏彦の数冊が目に入り、夏彦翁が大正昭和を語った本のどこかに絶対に「居候」に触れた箇所があるはずだと一緒に数冊借りて読んだら、果たして文春新書に「居候」の語を見つけました(今日はそこを切り取って印刷、明日の授業の資料にしました)。というわけで、山本夏彦『百年分を一時間で』読了、★★★★★。牽強付会ばっち来い、それだって「これって、あれじゃん」ですよ。

 定時帰宅の自炊、今夜はキムチ鍋で、具材はキムチ・キャベツ・舞茸・長葱・もやし・人参・トマト・豆腐・鶏肉。〆はマロニーです。顆粒出汁・白出汁混合の即席スープに調味料で日本酒・味醂・醤油・豆板醤。鶏肉は冷蔵庫の中でまだ硬かったですがそのまま鍋に放り込みました(ぐつぐつやってる内に食べられるようになりました)。食事中のドリンクは「秋味」~日本酒2種類。その後、洗い物まで終わらせてから、今は書斎で(麦焼酎を飲みながら)日記更新という次第。で、今、Mくんから昨日の飲み会のお疲れ様メールと、長浜ラーメンの写メとが届きました。私はK市の地元贔屓如何などというのは関係なく端的に長浜ラーメンが嫌いで、あんなものは熱した公害海水に棒みたいな麺を放り込んだだけの毒餌だという認識。そのまま伝えたらMくんからは「美味しいのに……」という返信が届きました。ゴ・メ・ン・ナ・サ・イ・ネ。

 713蔵目・島根「雪香」(発泡清酒)。
 714蔵目・長野「五神」(純米吟醸 生貯蔵酒)。