紙の白やその物質性と感覚的に対話を続けること

 おつじ『いびってこない義母と義姉(5)』読了、★★★★。お嬢様学校に庶民あがりが独り、を遠くで眺めつつ「ねぇ、あの方ったら」「あぁ、あの庶民の」とヒソヒソ囁き合うタイプのモブ……までが優しい世界。

 6時半に徒歩で学校入り、授業(高1漢文)と特講(高3東大文系)との板書準備。前者『春秋左氏伝』は12年の東大入試本文、後者『白』は09年の文理共通。後者は「矢を一本だけ持って的に向かう集中の中に白がある」というイケメン過ぎる傍線部がSNSでプチバズリしたことでも知られる名文(「白」でバズったのはアンミカより原研哉の方が先です)、これまた年若い世代に紹介できることの嬉しい文章です。
 因みに、00年代後半に書かれた『白』の中で筆者が分析はしつつ評価を(上手に)避けていたネット上の「総合知」についての評価(らしきもの)が、20年代前半に出版された『低空飛行』の中には書かれていました。15年を経てこうなったか、とちょっとした感慨。

 1~4限が高1漢文、7・8限が文系東大特講。
 昼休みの1時間を利用して自宅まで徒歩(というか小走り)で往復、目的は夜の自炊準備です。今日は18時まで特講(未明に添削)なので夜は外食が良いのですが、時間指定の宅急便が届く関係で已む無く自宅で。帰宅後は火さえ点ければ後は洗い物以外何一つしなくて済むよう、キムチ鍋一本で飲むことに決めました。野菜(もやし・白菜・長葱・トマト・舞茸・人参)、鶏肉、豆腐を切って鍋に入れ、ネットで拾ったレシピ通りに作ったスープも投入。上にたっぷりとキムチをのせたら、蓋をして鍋ごと冷蔵庫へ。居間のテーブルには、ランチョンマットを敷いて箸・取り皿・お玉・コースター(秋田監獄のロゴ入り)を並べ、卓上コンロもセッティング。

 18時の特講終了後、答案を抱えて帰宅。服を脱ぐ前に鍋を冷蔵庫から取り出してガス台に乗せて着火。
 ゆったり飲んでた20時に宅急便(酒ですよ)も無事に到着。洗い物まで済ませて21時に就寝。