今でも気まぐれに街をゆくぼくは 変わらないよ

 本日は70回生とランチの約束が池袋、夜は神泉で56回生「いつメン」と飲み会の予定。
 昼の待ち合わせが「ジュンク堂」本店前に10時50分なので、時間つぶしのためにホテル近く(池袋北口飲み屋街の中)の老舗喫茶「蔵」に初入店。知らずに入って着席してから気づいたんですが、流石は飲み屋街ど真ん中、喫煙可の店舗だったんですね。そんなに広くない店内に、私以外の客は5組8人でしたが全員が喫煙者でした。「安息の地」みたいな感じなんでしょうか。私は非喫煙者ですが雀荘や居酒屋やではそんなに気にならないタイプ……って言ってる時点で若干以上気にしてる感じですね。コーヒーは美味しかったですが、じゃあ進んで通うかと言われたら。
 今読んでる古川ロッパの本でも、昨日観た映画『窓ぎわのトットちゃん』でも、喫煙が当たり前(どこでもOK)だった時代の描写にはやっぱり隔世の感ですものねぇ。

 「ジュンク堂」から徒歩2分の路地にある人気店、池袋「RACINES Boulangerie & Bistro」を3人で予約していました。オープン11時の段階では店の前に人だかり。100人とは言わない広い店内は開店の段階で満席、その後も順番待ちが続々です(女子会・カップル率高め)。待ち合わせて一緒に入店したのは70回生О(理二)&Iくん(九医)、Iくんは上京旅行中で宿はOくんのアパートなんだそう。自家製パン・スープ・サラダ・肉(牛豚鶏選択)・デザート、で3200円のランチコース。学生の近況・生態を色々と聞けて楽しく。因みに、酒の無い食事には「老い」が出て、肉は半分食べて貰いました。
 コロナ禍が明けて大学では飲み会コンパの文化が復活、東京ではどんなお店を使ってるのとOくんに訊けば「ちばチャン」という返事が。安かろうの居酒屋なのだそうですが「バカ盛り」というのが名物なのだそうで、船いっぱいに盛られた唐揚げの写真は見ただけで胃がもたれそうに(肉が半分しか入らなかったのはこの写真のインパクトがあったからかも)。高田馬場ジビエ「米とサーカス」には「馬鹿メー盛り」ってのがありましたがあれは馬・鹿・山羊肉が入ってるという意味。こっちの店は「食わせる馬鹿に食う馬鹿」という何とも直截なネーミングで、43歳にもなったら店に「バカ」と呼ばれてまで腹いっぱいになんかなりたかないと思うのが自然、大学時代は遠くなりました。
 Iくんは今夜の寝台車で出雲市に明日午前中の到着、神のまします地で新年を迎えるのかと思えば、明日のうちに福岡に帰るという強行軍。訊けば目当ては夜の寝台車に乗ること自体なのだそうで、詳しいことは全く理解できませんでしたがとにかく鉄ヲタ争奪戦の切符なんですって。

 池袋で大学生2人とお別れ、2駅隣の巣鴨に移動して、大学時代に暮らした街の散策をしました。文学部(本郷キャンパス)に通った当時の住所は、JRなら巣鴨駅、地下鉄なら千石駅が最寄りでした。
 先ずは、とげぬき地蔵商店街。ここは昔から風景が変わらず、煙を浴びて観音様を洗ってという観光客らしい営みを。その後、巣鴨駅から地下鉄千石駅の方に歩き、大学時代に住んでいた路地裏のビルへ向かいました。当時はビルの3階1フロア、フローリング10畳の1Kに住んでいました(月の家賃は83000円)。千石から本郷へは、自転車なら15?20分というところ。周辺の店は20年超を経て栄枯盛衰、ビル向かいの一画にあった蕎麦屋のご夫婦が、20歳そこそこの私に酒の飲み方を教えて下さった先生でした(ほぼビールしか飲めなかった私は、蕎麦湯割というやり方で焼酎の美味しさに目覚めました)。
 千石から白山方面へ、往復3kmを歩いて「白山神社」へお詣り。東京十大、とは言われますが小ぢんまりとしたものです。道の途中には「伊勢ノ海部屋」、周辺では今日も何人かの取的さん(買い物中)とすれ違いました。
 巣鴨から池袋までは都バスで帰還。人生の大ベテランが鮨詰状態で、杖に支えられた90代に80代が席を譲るという世界です。

 渋谷駅、山手線から井の頭線への乗り換えが嫌がらせかというくらい遠回りになったので、今日は渋谷~神泉を鉄道ではなく徒歩移動することに。渋谷から神泉まで歩くなら、Bunkamuraから松濤エリアの方に向かい途中を左折という道しか知らなかったのですが、今夜は渋谷の道玄坂(これまで殆どのぼったこと無し)を登りきったらそこが神泉(丸山町)だという位置関係を今夜初めて知れました。
 ということで、上京最後の夜は、富山料理を出す渋谷(最寄駅は神泉)の居酒屋「きときと」を初訪問、56回生「いつメン」のOくん・Kくん・Nくんと4人で。
 寒ブリ・氷見牛・白エビ等の名物を揃え、店内(テラスもあり)約50席は1日複数回転で常時満席の大人気店。店員も客も(そして多分、経営者も)ほぼ総て若者で、写真を撮る客のために店員が料理にライト(常にポケットに携帯)をあてるサービスがある等(Nくん大喜び)、若い「ヤカラ」系の臭いがぷんぷんしてきます。料理もドリンクも質は高く、日本酒のラインナップにに熊本「産土」が入っているなど、トレンドに敏感なところにも若さ(っつか「ヤカラ」臭)を感じます(因みに、1合1500円でした)。

 2次会は渋谷で麻雀だったんですが、これの記憶があんまり残っておらず。
 最近再婚したOくんには昨日神保町で購入した絵本をプレゼント。職場の後輩(数学先生)を旅行に誘っているという話をNくんにポロっと話したら、「飲み会まではギリOKだけど旅行に誘うのはパワハラだと思う」と窘められました。若者の感性は正しい、ので素直に「そだよね~」と。「沖縄でしょ? 運転なら、僕、するよ」と、これはNくんの方から言われたんですけれども、さて、私が本気にしたら彼はどう反応するんでしょう。

 終電まで遊んで別れたんですが、中央林間が最寄りのOくんは長津田どまりの電車にしか乗れず、年末でタクシーがいなかったために3時間歩いて家に帰ったそうです。Oくん、パートナーさん、申し訳ありません。後でOくんから、プレゼントした絵本について「帰りに道に迷って心折れて読んで沁みた」と連絡が来ました。想定外の効用ですが何にせよ役に立ったなら良かった、次に会う時には何か美味しい(温かい)ものをごちそうします。
 さて、私の方はそこそこ飲んで1時過ぎにホテルで失神。明日は5時に起きる必要があるのですが……。

 本日の「ジップロック・チャレンジ」、結果(④「神保町」は昨日の書籍代。二次会の雀荘住商Kくんの奢りでした)。
 【設定】
 ①名目「ランチ」/設定「10000」/支出「9600」
 ②名目「きときと」/設定「10000」/支出「10000」
 ③名目「二次会」/設定「5000」/支出「0」
 ④名目「神保町」/設定「5000」/支出「4131」
 【予定外】
 ⑤名目「蔵」/設定額無し/支出「780」
 ⑥名目「白山神社」/設定額無し/支出「100」
 ⑦名目「コンビニ」/設定額無し/支出「207」
 【結果】
 設定「30000」/支出「24818」