教えておくれとささやく 私も今さみしい時だから

 本日はF校にとある民放のTV番組の取材が入ることになっており、私もカメラの前で話します。福岡ローカルの経済番組が、丸々30分ずっとF校について流すそうで。ちょっと前にプロデューサーの方と応接室で打ち合わせ(?)をやった時には過去の放送例としてSoftBankを特集した時の映像を見せて頂きました。「SoftBankとF校って振れ幅が大きくありませんか?」と伺ったら「何時も何時も派手な取材対象だというわけでは。町の小さな八百屋さんで30分放送したこともあります」というお返事。へぇ。
 私は国語科の人間として図書館の案内を、進路主任として進路指導室の案内と校内模試の説明とをするそう。2時間程度空けてくれと言われていたので、3限に高3の授業がある前の1~2限の時間で撮影をしました。朝からピンマイクなどつけられると、思わず「パイオツカイデーなチャンネーとギロッポンのエンジョジョでクーニーをイークー」とかほざきそうになります。
 30分規模のTV番組が、特定の部活等ではなく学校全体をがっつり取り上げるというのは『みんなの青春のぞき見TV TEEN! TEEN!』以来5年ぶりの悪夢です。因みに、2時間録った私の映像が使われるのは数分だけらしくTV撮影は大変。我ながらここまで挙動不審になれるのかと驚く程のヘタリ具合だったので、数分と言わず全カットを切望しますし、勿論私は番組を観ることをしません。

 3限に高3文系漢文の二次対策授業、20分休みと4限との時間でその添削。昼休みには高1某さんに授業で使う朗読テープの吹き込みをお願い。5限その他の空き時間で火曜の授業の予習(板書計画)を行い、6限は国語科会議。予定はびっちりですが、最初の2時間は無くもがなの仕事でした。

 昼過ぎに、67回生我らB組Aさんがご来校。外進高1Aから私が3年間担任を務めて、今は東大文一1年生。上京のたびにお会いしていますのでお久しぶりではないのですが、母校凱旋(?)は初めてで、Aさんは弟くんが70回生高1に在学中ということもあって学年団の先生方は手薬煉、帰りのSHRで話せ~、東大の魅力を力説しろ~、と。最初に高1A組にお連れして、外進ながら「生徒会会計、文化祭P長、文系にして定期テスト1位」等々の来歴をご紹介したら、教員に対しては絶対に向けない眼差しにを生徒たちが向け始めて苦笑。かと思えば、A組の後でお話しして貰った内進E組で質問を募ったら、真っ先に挙手した某さんから「去年の文化祭パンフに(講演P長として)載っていた写真よりも、随分と垢抜けられましたね」と質問ですらねぇどこから目線だよ的発言をされた、とのこと(嬉しそうに笑って話されました)。やっぱ内進すげぇな。

 Aさんの来校の主目的が何だったのかは判らないのですが、取り敢えず放課後の高3漢文理系東大特講には現役生に交じって参加したかったということで。参加するなら勿論ガチで解いて貰いますし添削もしますし(答案は、弟くんを通じて返却します)。「現代文が良かったです」と仰るけれどもあなたは多分去年の講義を覚えている、から「漢文の方が目先が変わって良かったと思いますよ」と。添削の結果は武士の情けで伏せておきます。

 特講後、タクシーを呼んでAさんと2人でお気に入りの懐石「G」へ。カウンターに並んで絶品のコースを頂きつつ、大学のこと、クラスのこと、サークルのこと、夏の短期留学のこと、等々のお話を聞かせていただき。サイドをほんの少しだけ青く染めた髪はちょっと羨ましかったですね(私は大学時代はずっと茶色にしていました)。未成年は烏龍茶、私は冷酒でほよほよになった頃にデザートを食べ終わり、タクシーで西鉄K駅を経由して帰宅。
 飲みは「ほよほよ」で抑えたので、多分特講が添削できる時刻に目覚めることができるでしょう。Aさんとは、年末の東京でのお約束も。次は、『合格体験記』の原稿を仏恥義理したMくんの顔面を殴る会に見届け人としてご招待する予定です。