ポロリもあるよ

 梨木香歩『ほんとうのリーダーのみつけかた』読了、★★★★。

 自宅マンションの隣のテナントは、私がK市に引っ越して来た17年前はケーキ屋だったのですが、1~2年前に潰れてしまいました。そこに、5月に「K歯科」という歯医者さんがオープン。毎日横を通りながら、いつかお世話になる時が来たりするのかなぁ、とぼんやり考えていたら、その日は意外と早くやって来ました。仏罰により取れてしまった左下奥歯の銀の詰め物、新たに詰め直す必要があります。先月の整形外科(こちらはお稲荷様の罰により石畳で強打した両膝)といい今回といい、四十路不惑になって急に身体がガタついているということなのでしょうか(12月の人生初人間ドック、怖いなぁ)。
 で、とんと縁が無かったもんで知らなかったんですけれども、歯医者の予約って結構取りにくい(びっしり埋まっている)もんなんですね。オープン30分前に電話をかけて飛び入り(急患?)したい旨伝えたら、ちょっと待たされてから9時半からならOKというお返事。虫歯の治療は、普通なら30分単位で終日埋まっているところ、今日はこの枠だけ急遽キャンセルが出て入れるようになったそうです。実際、今日の帰りに次の予約を取ろうとしたら、次の日も次の日も予約でいっぱい、私の仕事との兼ね合いもあり結局1週間後(11/17)の9時からという枠しか押さえられませんでした。

 初診だからなのか、「K歯科」では先ず口腔内の写真を撮り、レントゲンまで。詰め物が取れたところはその下が虫歯になっており、その他奥歯に1箇所虫歯が出来ていたそう。歯石も溜まりがちになっている(だって10年以上ですからねぇ)という指摘。どアップの写真を見せられながら説明されると「お、おぅ……」となります。
 歯科助手の方と相談して、取り敢えず今日は左下奥歯の虫歯を治療して応急的に詰め物の代わりを入れ、これから暫く定期的に通いましょう、というお話。いずれ本格的な詰め物を入れる(型を取るので1回、詰めるので1回通うそうです)として、その他にも別の部分の虫歯をやっつけたり、歯石取り(歯間の歯石取りや、歯茎の奥の歯石取りも出来るそうです)をやったり、と口内のお手入れに本腰を入れる算段。不惑四十路は身体のメンテナンスが大変なのねぇ、と歯科助手氏のお話を他人事のように聞きながら、一旦病院の門を潜れば医師看護師の言うことには取り敢えず逆らわない流儀で。何度も通わないといけないのは面倒臭そうですが、1回の治療(お手入れ)にかかる時間が短いので仕事との兼ね合いが難しくなさそうなのが良いですね。

 昼前から出勤、昨日の文系漢文二次対策は返却が今日の帰りになってしまい申し訳無く。そして、放課後はTVカメラの撮影が入った特講(理系東大漢文)。もしも予備校などの専門の先生から見られたら手鼻かまれそうな素人講義なんですけれども、どうせ映っても数秒だろうと高を括って(でも、番組名は内緒です)。

 11/10は「自粛御膳」をお休み、夜は「もりき」で独酌。今日は、気まぐれに特講の添削を職員室で終わらせてから学校を出たので(21時を過ぎていました)、入店の時刻が遅くマスターに驚かれました。「日本酒チャレンジ」の新しい蔵は岩手県、「飛露喜」と同音異字の名前が逞しい「廣喜」の純米吟醸秋あがり。〆にカレーを勧められて注文したら、22時過ぎに不惑が食べたら今度こそ詰め物どころじゃすまない仏罰が下るぞという荒ぶった分量だったので、2/3をタッパーに入れて持ち帰りました。