ここには誰れも 来ぬものを

 もちぎ『ゲイ風俗のもちぎさん(3)』読了、★★★★。
 幡野広志『他人の悩みはひとごと、自分の悩みはおおごと。』読了、★★★★。

 8時過ぎにゆったりと出勤、今日は授業が1限だけ(高3文系東大漢文)で半ドン終了後のSHRまでに添削を終わらせればよくこれは楽。今日は13時就業と同時に仕事を切り上げて、徒歩退勤路の途中にあるラーメン屋で昼食を取りました。帰宅後は入浴、書斎で読書をしたり書き物をしたり。

 17時にタクシーでシティプラザに行き、グランドホールでミュージカル『生きる』を鑑賞しました。一昨日の『百物語』同様、検温・緊急連絡先記入・客席市松模様の「コロナ仕様」です。宮本亜門演出、ダブルキャストの主演は鹿賀丈史市村正親で今回は鹿賀丈史、同じくダブルキャストの助演は新納慎也小西遼生で今回は小西遼生です。座席は3階、やや遠目めがら舞台もオケピの中も全部見通せるのは良かった。
 実は、誠に恥ずかしいことながら私は映画も未見でストーリーすら知らなかったんですね。余命宣告をされた主人公が公園のブランコに乗って「ゴンドラの唄」を歌う、程度の理解。以前WOWOWで放送されたミュージカル初演の録画もあるのですが、折角なら予備知識無しでと観ないまま参戦しました。
 というわけで、ミュージカルの文法も原作のストーリーも何もかも知らない人間ですから感想らしい感想は書けません。舞台俳優は囁く台詞すら客席最後列に届けると誰だったかがTVで話していたのを聞いたことがありますが、ミュージカルもそれは同じようで、掠れたり吐息混じりだったりという病人の声で猶3階席の私にもはっきりと日本語を届かせる歌を歌う鹿賀丈史の凄みは感じました(逆に、TLが絶賛してた「二度目の誕生日」は展開が唐突すぎて置いていかれちゃいました)。
 市松模様の客席には幾つか(1割程度)の空席はありましたが、4階席までお客さん。ラストは欷歔、からのスタンディングオベーション

 11/21も「自粛御前」はお休み、観劇後はホール近くの小料理屋「A」に久々の訪問で独酌。看板無しのインターフォン顔認証、政治家や芸能人が隣に座ってて驚いたこともあるような隠れ家人気店(値段が高いわけではないです)は、キャパが10席弱で満席断念のことが多く、今回は数ヶ月ぶり。いつも通り、小鉢好きにとっての理想郷でした。
 滋賀「正信」(山廃純米仕込)。