「君は綺麗だ」

 久世光彦『「あの人」のこと』読了、★★★★。樹木希林加藤治子岸田今日子桃井かおり黒柳徹子向田邦子ちあきなおみ美輪明宏……名前を挙げるだけで幸せな気分になります。
 久世光彦の『ひとりのおんな』(福武文庫)という著書は、加藤治子へのインタビューをまとめた本です。凄絶の一語に尽きる生い立ちを根掘り葉掘りだったのですが、加藤治子の語りが淡々としているせいで初読の時は久世さんが「あしらわれている」と言って言い過ぎなら「躱されている」という印象を持ちました。今思えば、活字だけで彼女の「あの雰囲気」を伝えていたんですからやはり一級の文章です。彼女のことを書いた(或いは加藤治子自身が書いた・語った)文章は本当に数が少ないので、どこかでもっと読んでみたいのですが。

 午前中は書斎で仕事や書き物をしながら宅急便(酒・酒肴)を待ち、荷物が届いた後で学校に移動して少しだけ仕事。事務嬢さんとのメールで昼過ぎから飲もうという話になったので、約束の時間にタクシーで西鉄へ。

 事務嬢さん・パートナー氏と合流した後、アーケード街をぶらっと歩いて、チェーンの餃子屋「T」へ何となく。私は初訪問です。
 2/28も「自粛御膳」をお休み。プレモルで乾杯の後、私はモルツの瓶ビール。コンビニでは缶が割高で売られているプレモルですが、居酒屋ではほっそいグラスで投げ売りされている印象。K市だけなのか解りませんが、庶民派だったり若い人が経営している(料理長をやっている)店はプレモル派が多い印象。私の中ではぶっちゃけヱビスプレモルはランクが下なので、自分で店を選ぶときには違うビールを置いているところにします。同窓同僚数学は断然プレモル派なんで、彼が参加する飲み会の幹事をやる時はプレモル基準で店を探したり……あぁ、「幹事」なんて暫くやってませんねぇ。
 鰹タタキ・餃子・鶏丸焼き・寄せ豆腐・もやしナムル。餃子は美味しかったけれども、鶏は臭いが気になったかな。このお店は小倉の人気店の支店。K氏には「T」「M」「N」等々の人気専門店があり、人気ラーメン店のトッピングもレベルが高く、餃子の激戦区だと言って間違いはないと思うんですが、長生き出来るんでしょうか。餃子270円、大瓶580円の価格帯ですから安さで勝負ってことなんでしょうね。

 帰宅後、仮眠、入浴、書斎で書き物。夜は外に出るかどうか迷って、結局出ないことにしました。昼にガッツリ食べたので、夜はナッツを摘まみにビールを1本だけ飲んでから就寝。