この狭い部屋から 隠してたわけじゃないけど 大事なことを

 ……朝起きて、昨日の夜の一人飲みの後半の記憶がごっそりと抜け落ちて居ることに気づいた時には顔面蒼白。私、何をした?(若しくは、何をしなかった?)

 ①ベッド周りチェック……知らない間に怪我したための血がついてたり、変な物を枕元に持ち込んだりはしていない。
 ②枕元の携帯チェック……訳の分からない電話したりメールしたりSNS更新したりはしてない。
 ③洗い物チェック……全ての食器を洗って乾燥機のスイッチも押してた。乾燥機に入れてはいけないものも弁別してタオルで拭いて食器棚・冷蔵庫に戻してた。
 ……やるじゃん、私。飲んで吐いたりとかは絶対にないので部屋やトイレが汚れている可能性はゼロです。となれば、後は飲みながら読んでた本の処置……をチェックしようとして異変に気づきました。飲みながら読んでた本が3冊食卓の上にあるはずなのに、1冊足りない。周囲を探してみましたが見当たりません。

 記憶の無い内に書斎の本棚に戻したりしたのかなぁ、と書斎に入ったら、机の上に異変が。仕事用のUSBがPCに刺さったままで、さっき見当たらなかった本がPCの前に置いてあります。
 「???」の状態でPCを立ち上げた時に、脳裏にぼ~んやりと、「一太郎」の画面で文章に傍線を引く作業をしているシーンが蘇って来ました。「あら~、まさかね~」とUSBの中の「自作問題(未使用)」のフォルダを開いたら、PCの前に置かれた本のタイトルと同じタイトルのファイルがありました。開いて確認、私、模試のストック作っとるがな。あ~、そうと気づけばちょっと記憶が蘇って来た。読んでた本のとある一節でピンと来たわな、当該の箇所の文字数の見当をつけるために一行の文字数と行の列数とを数えたわな(頭があんまり働かないんでスマホの計算機アプリを使った記憶も)、行けるやんってなってそのまま書斎に……行ってない、滅茶苦茶急いで洗い物して、焼酎(「特茶」割り)のグラスとその本とを持って書斎へ……。

 そっかぁ、焼酎飲みながら本文をタイピングして、どこに傍線を施すか決めて、設問まで作ったのかぁ。スカッと忘れてたくらいですから虚心坦懐にその問題を見直せたんですけれども、傍線の箇所は再考の余地があるものの使えないことはない(予備にはなる)レベルのようです。
 1時間くらいかけて、問題の彫琢をしました。そして私は気づきました、寝てる間にこびとさん(←敢えての使用です)が仕事しててくれたとかいうあの靴屋、多分単なるワーカホリックアルコホリックだわ。

 我ながら呆れたもんですけれども、とにかく連休2日目の朝は書斎で模試の問題を完成させる仕事から始まりました。呆れたまんま作業して、呆れたまんま入浴して、呆れたまんま母君のお供えを取り替えて、呆れたまんま出勤して、呆れたまんま特講添削の残りと明日以降の授業準備とを。13時に仕事は終了。

 これで昼から「かしゃぷしゅ~」とか言ってたら明日には入試が出来てそうだったので(のに?)、今日は昼飲みは回避して徒歩退勤。学校から15分歩けば相当立派な美術館があるって、恵まれた環境ですよね。
 K市立美術館『九州洋画Ⅱ 大地の力』へ。美術館にとって悦ばしいことかは判りませんが、会期開始直後の連休中にも関わらず人が多くはなく、1つの作品の前で10分立ってたり後から何度か引き返したりしても迷惑にならない、というのは都会の展覧会ではあり得ない贅沢です(今回は、大正期の2作品、坂本繁二郎「魚を持ってきた海女」~御厨純一「髪を梳く」という並びが強烈でした)。お土産に、グッズコーナーでキャンバスアートも購入。リビングの壁に飾って意識高い系(現在、3作のキャンバスアートに、古屋兎丸水森亜土の真作が飾られています。眼福)。

 西鉄K駅に出て買い物、バスで帰宅後に自炊。新しい冷蔵庫の到着を明日に控えて、本日は庫内一掃の「偽八寸」小鉢三昧と相成りました。明日からは、大容量の冷蔵庫で酒もグラスもジョッキも全部冷やせます(冷やすべきは食材と頭となんでしょうが)。

 9/20の「自粛御膳」。
 鯖南蛮・生春巻・冷や汁・オクラ酢漬け・小鉢10種。
 436蔵目・秋田「山内杜氏」(純米)。

 山田真由美『おじさん酒場 増補新版』読了、★★★★。カウンターで常連のおじさん、という如何にもな東京酒場をルポ。著者が女性だというところからも解りますが、出てくるのは全ておじさんが似合い且つ女性独り客でも居心地の良いという懐を備えた良店ばかりです。1年半行けてない東京への恋慕が募ります。
 もう一冊読了した本は、件の模試の出典なので筆者・タイトルは内緒、★★★★★。入試や模試やに文章を使おうと思った(そういう一節を含む)本は大体が星5つ(80点以上)です。