だからとおくにいてもさびしくないよ ぼくもういかなきゃなんない

 残留2人、離脱3人、どちらの「担当」であろうともその心情、如何ばかりかは計り知れません。今日の中3はなんとなく女子の欠席が多いように見えますけれどもまさか……というのは穿ち過ぎでしょうかね。ただ、授業の合間の休み時間に切々と哀しみを語る女子生徒に対して某先生が励ますように「推しを変えようよ! 韓流は最高よ!」と宣ったのを目にしたときは「ここは地獄であれは鬼か」と思いました。

 何の話かと言いますと、来月ペイペイドーム(←血痰ですな)に関ジャニ∞のライブを観に行くことにしたという話でして。42歳のおっさんが、独りで、初ジャニーズ。
 何故と言われたら本当に「何となく、取れちゃったから」としか答えようがない。だからなんで取ろうとしたのかと言われたら、最近『関ジャム』観てて親近感みたいなのが湧いたから、程度の理由でして。実際、オツカル様とのカラオケで「大阪レイニーブルース」を1回歌ったことがあるくらいで他の曲は全然知らない(あ、1998年に横山裕が主演した『新宿少年探偵団』は劇場に観に行きましたね、原作ファンだったんで)レベル、会場で「あいつ、ファンじゃねぇぞ」って周りにバレたらフルボッコにされるのではないかと、おっさん少しビクついてます……っつか、どっちかというと、私は演者よりも熱狂するファンを観察するのに興味が向いているのかも知れません。
 でも、実際、一度ジャニーズのコンサートは生で観てみたいと思ってたんですよ。毎年年末年始にはTVで「カウコン」観てますからね。昔は同世代が歌って踊ってるのを「格好いいねぇ」と思いながら、今は生徒・子ども世代が仕事してるのを「頑張ってるなぁ」と思い遣りながら。したら、このたび何故かぴあからのメールでオススメされてしまって、思わず。『18祭』……お祭りに行くのなんて久しぶりです……っつか18年もやってるのか、っつか関ジャニって同世代だったか、やっぱ格好いいねぇ。

 『夢十夜』第六夜、運慶の仁王像の話。「眉や鼻が木の中に埋まっているのを、鑿と槌の力で掘り出すまでだ」というのをどう話そう。運慶だとか西岡常一(丁度、中3は近く京都飛鳥修学旅行なので話題にしやすい)だとかと較べれば「泥すっぽん」ではありますが、国語教師だって読んでる本のページから3000字が問題の形で(全傍線と共に)浮き上がって来るというのは「あるある」ですもんねぇ。
 というわけで、授業で西岡常一の口伝(木の癖組は工人たちの心組、等々)を紹介して、「まぁ、皆さんの生まれる随分前に亡くなった方ですから(知らないでしょうが)」と話したら、後で生徒某くんに「小学校の時の国語の教科書に載っていました」と言われました。『木に学べ』とかの文章が入ってたんですかね。

 夜は、63回生「いつメン」、弁護士の卵になられるIくんと、お医者さんMくんと。小料理屋「A」~居酒屋「H」で梯子酒しました。もう直ぐ埼玉に研修の旅に出るIくんとは、先月の会合の時点で既に(フェアウェルパーティー的な)フォレバ感が漂っていたはずなんですが、研修後の赴任地が結局福岡になるということが決まって「話が違うやんけ」、と。どっちかというと私とIくんとの定期会合に後からMくんを巻き込んだ感じだったから、何となく「いつメン」も自然解散かなぁ、とか思ってた(「淋しい」を愉しんでた)のに。
 2軒回っても22時過ぎには解散の健全健康、帰って寝るかなぁ、と思ってたら職員室の同僚2人(二次会に向かう途中)と出会ってしまい、出会ってしまったらまぁついて行きますわな、と勝手に三次会。ここで、久々に「飲み会だなぁ」って出来事があったんですけれども、それはまぁ割愛ということで。