ただ哀しい音色の ファドが低く 流れてゆくばかり

 いしいひさいち『ROCA 吉川ロカ ストーリーライブ』読了、★★★★★。通販(自費出版)でしか買えないというのが信じられない、これは素晴らしい作品です。朝日新聞の『ののちゃん』に投げ込んだものの不評だった吉川ロカ(ファドのプロを目指す少女)のサクセスストーリーを、10年がかりで完結させてくれた作者に感謝を。基本的には『ののちゃん』なのですから4コマ完結のコメディの連打ながら、それを通じて描かれる高校時代からの親友・柴島美乃との友情の顛末に感涙必至。敢えてラストを2コマぶち抜きにして3コマにした箇所が幾つか、残らず絶品。

 2023/1/2の『シスター・アクト』@博多座、昼公演のチケットを2枚押さえました。こないだ一緒に『キンキー・ブーツ』を観に行った63回生Eくんが東京から帰省中なので声をかけたら乗ってきたのです。因みに、彼とは帰省前の東京で忘年会の約束も(一応、今のところ上京はするつもりです)。店は大塚の「みや穂」の4人席を押さえました。リクルート経産省、あとはOne MIZUHOかな。

 昨夜の惨事、じゃない三次会の途中辺りから喉が壊れて、今朝の起床時点で声が(清水ミチコが物真似する)長州力みたいになってます。午前中は、書斎でだらだら書き物をしたり読書をしたり、もう殆ど「使い物にならない」状態。
 午後からやっと動き回る元気が出てきたので、昼過ぎに二度目の入浴を済ませた後で自宅を出発。目的地は船小屋「恋ぼたる」、陶器まつりが開催中なのです。

 西鉄K駅から路線バスで50分、船小屋は2度目ですがバスで訪れるのは初めて。バス停徒歩5分の広域公園(広い!)の一角にある地場産スーパーマーケット、その前の広場に地域のショップが10店舗ほどテントを広げています。ぐるぐると見て回ったのですが足が止まったのは2店舗。1店舗目では緑色の平皿(20cm程度)を、2店舗目では麺類用の丼、箸置き、醤油皿、そしてずっと買いたかった擂り鉢(小鉢にもなるもの)を購入しました。
 久しぶりにソフトクリームなど購入して、食べながら広域公園内を散歩。自然豊かで秋風の心地よさ、芝生の広場には家族連れが大勢で平和そのものです。
 バスで西鉄K駅に戻り、構内のスーパーマーケットで食材を買い込んでから帰宅。そう言えば、K駅から船小屋に向かう途中のバス停に「上原々(かんばらばら)」という二度見必至の地名がありました。

 夜は勿論自炊で、購入してきた皿を早速使います。黒ごまを擦った擂り鉢はそのままミニトマト胡麻和えを入れる小鉢になりました。平皿はスーパーの刺し盛りを移して使い、丼には冷凍讃岐うどんを使った月見朧うどんを。 

 624蔵目・群馬「赤城山」(純米吟醸 うすにごり生酒)。