1ぴき2ひきと野良犬たち oh yeah

 早朝起床、大浴場で入浴、チェックアウト。岡山駅新幹線改札前のコインロッカーに大きな荷物を預け、身一つで本日の観光目的地へ向かいます。岡山駅から児島駅は特急で20分程度。8時に到着した児島駅、駅の周りにな~んにもない(失礼!)のを見て、あぁこれは「何もない」を贅沢に味わう散策になりそうだな、と直観。黄金週間翌日の月曜は人が少なかろうという予感は悪い方向にも的中して、児島観光の軸に据えていた「瀬戸大橋周遊観光船」は残念ながら欠航(私1人が客では船が出せない、最少催行人員に満たず)。

 とりあえず、のんびり歩いて児島観光のメインとも言える「ジーンズストリート」へ向かいます。早朝過ぎてどんな店も開いてないんでしょうが、元々ジーンズを買うつもりは無いのでストリートをぶらつくだけで充分なのです。先ずは、ストリート入り口(くそデカイジーンズ型の看板)横の雑居ビルにあったカフェでモーニングコーヒー。店内で観光パンフレットを貰って開いたら、案の定どの店もオープンは10時で……と思っていたら、1軒だけ9時にオープンするという店があり、しかもそれがストリートのどん詰まりにあるというラッキー。ぶらぶら歩いて最後にお買い物(素見すだけかもしれませんが)です。
 居並ぶジーンズショップ、様々な場所にぶら下げられたジーンズ(本物)、壁やマンホールなどに描かれた「KOJIMA JEANS STREET」のロゴ、等々を眺めながら早朝の通りを散策。どん詰まり(ゴール地点)には唯一の9時開店ショップ「DANIA JAPAN」が。品出し中の店長さんに「昨日まででぜ~んぶ売り切れてな~んにも残ってないよ~」と声を掛けられながらの入店でしたが、入った瞬間に目が合った「ジーンベイザメ」に一目ぼれしてしまいました。デニム生地を縫い合わせて作られたジンベイザメ、腰からぶらさげられる小物入れになっていて、店長さん曰く「雑食だから、スマホも鍵もゴルフボールも、何でも食べるよ~」だそう。小さめサイズの3900円を購入、スマホを入れたらぴったりのサイズです。
 店の向かいには「旧野崎邸」(製塩業で財を成した野崎家の旧邸宅、重要文化財)があったのですが残念ながら月曜休館。開いていたら、先月放送された「犬神家の一族」(大竹しのぶ「だけ」が褒められた最新版)のロケ現場が見学できたんですけれども。因みに、昨年末の広島旅行でロケ現場に遭遇した映画版『ミステリと言う勿れ』のロケ現場としても使われたと、入り口横の壁に貼られた紙に。

 児島駅前から循環バスで20分強、下津井エリアは瀬戸大橋を下から見上げる眺める漁港町。歴史紹介の施設「むかし下津井回船問屋」を起点に散策を。倉敷では男の子の誕生を張子の虎で祝うとの話は、昨日の岡山県立美術館でボランティアガイドさんから教わったばかりでした。伊能忠敬が遺した方位盤なんて展示物もあり。
 祇園神社、鶴亀一対になった共同井戸群、古民家群、四柱神社、と汗をかきながら歩き回りました……が、いちばん記憶に残ったのは四柱神社の周りに野良犬が複数匹いてこちらに吠え掛かってきたこと。距離があったので落ち着いて離れられましたが、野良犬なんて見たのは久しぶりで、かなり怖かったです。
 「むかし下津井回船問屋」の隣に、こんな場所になぜというお洒落なケーキ屋があり、思わず入店してマロンケーキを1つ。バス停の椅子でバスを待ちながら食べました。

 バスで児島駅に戻ったあと、昼食は名物だという児島うどん。駅徒歩10分の「田中屋手打うどん」にて、上天ぷらうどん(1050円)を注文しました。讃岐の影響下にある麺で、出汁はあっさり、美味。店内では、背広ランチの方々に負い目など感じたり。

 岡山駅に戻ってお土産を購入した後で新幹線に乗りましたが、どこかで事故だか倒木だかがあったのが原因でダイヤが乱れまくっていました(指定席券の意味がなくなりました)。それほど待たずに到着した電車の指定席に座ることが出来たので、運は悪くなかったと思えばいいのかな。
 帰宅後は荷解き・入浴。
 月曜定休の「もりき」にお土産を届けるのは明日にして、夜は肉料理「I」で読書独酌(岸田奈美『家族だから愛したんじゃなくて、愛したのが家族だった+かきたし』読了、★★★★★)。

 黄金週間は今日で終わり、明日から授業が始まります。私は明日は授業無しですが、放課後に文系東大特講の初回が。また、添削三昧の日々がやって来ます。
 健康睡眠。