流れる星は生きている

 朝から夕方まで、書斎で仕事。東大50枚、京大20枚、センター演習授業の板書準備(山本健吉「日本の庭について」)も。合間にちょっとした買い物に出たり、野菜の仕込み(サラダ・きりざい・モズク酢)をしたりしましたが、基本的にはノンストップで7時間強の机仕事。

 16時の段階で残る作業は2時間の見込み。残りをした未明の私に任せて、16時半にかしゃぷしゅ~。
 コールスローサラダと秋刀魚塩焼きとで「秋味」500ml缶を2本飲んで、モズク酢・きりざいで日本酒に移行しました。日本酒用の酒器は朱の美しい会津塗で、これは事務嬢さんからの誕生日プレゼント。中に注いだ福岡「九州菊」(大吟醸)は先日ご一緒した70回生Fくんからのお土産。施されて生きてます。

 半年前のちくま文庫宝田明『銀幕に愛をこめて ぼくはゴジラの同期生』、まだ芸能界にデビューする前の第1章(子ども時代)から凄まじいです。敗戦から満州引き上げまでの記述、「良い私」は涙腺を必死に締めようとし、「悪い私」はセンター小説・三木清「鶸」の授業資料にどこを切り取ろうかと算段。いずれにせよ、これは2023年のベスト5に入りそうな予感がします。