ちょっとだけ上から目線

 本日の日記のタイトル、バスと言えばで思い出したのは古市憲寿『大田舎・東京 都バスから見つめた日本』。もう6年前の本なんですね。前書きに「ちょっとだけ上から目線」でと書いてあったのには読者の8割が「お前はバスに乗らんでもそうやろ」とツッコんだ筈です(そういう「誘い受け」が得意な人でした)。この本を最後に古市さんの書き物とはお別れして(TVタレントとしては固より興味なし)、流石にもう彼の本を手に取ることは無いと思います。ちょっとオヤジ臭い(デビュー作で自信があると語った造語が「村」と「ムラムラ」とを掛けたややサムいおやじギャグだったような)若者が、今は本物のオヤジになっちゃった訳ですね。オヤジ臭い若者が、それより上のお爺ちゃん・お婆ちゃん世代の学者に囲まれて「総受け」本を出すという初期の芸風、私は結構面白がってました。

 午前中に、火曜日(17日)の京大特講(補講)の添削をサクッと(今日の帰りのSHRで返却します)。普通なら、18日の未明に添削をしてその朝のSHRで返す筈なのに、なぜ2日も放置したのかというと、18日・19日の高3が外部模試受験だからです。模試の場合は、それが終了するまで答案の返却はしないと決めています。大切な連絡事項があったり原票記入をしたりというSHRを他事で邪魔するわけにはいきませんし、何より返却答案は多かれ少なかれ「心を抉り」ますので、模試が終わるまでの精神衛生を考えても返却は受験終了後の方が良いのです。決して未明の添削を回避して私が楽をしたいから、と言うわけではありません。決して。

 高1定期テストの講評を書いて教務担当の先生に送信。本日午後は、午前中で模試2日目の受験が終わる高3が親玉大学医療センターにてインフルエンザ予防接種を受けます。で、私もF校と医療センターとをピストン移動するバスに乗っけてもらって、数年ぶりの予防接種を受けることにしています(F校教員として学内予約、代金は給料から天引き)。高3担任団ではないものの、週3の授業に特講までやってる距離で、インフルエンザに罹るというのは出来るだけ避けたいところです(因みに、私、これまでの人生でインフルエンザに罹ったことはまだありません)。問診票の確認と注射と、合わせても2~3分の作業ですが、注射の後に15分~20分程別室待機をしないといけないのがやや面倒(というか、暇)。この待機時間、昔はありませんでしたよね。
 因みに、高校体育祭(9月)を最後に大規模な学校行事が無くなってしまう(受験のみに集中することを強いられる)高3生にとって、この予防接種のバス移動(片道15分)が結構楽しいイベントになるというのは毎年の「あるある」なんですけれども、今年は予防接種(任意)を受けないのにバスにだけ乗りたいと申し出てきた生徒が居たというのを聞いて吹き出してしまいました。可愛いな。

 医療センターからは徒歩で学校に戻ることに。やや遠回りになるものの、自宅経由で移動出来るのです。ちょっとした(自炊用の)買い物をして自宅の冷蔵庫に入れてから学校に戻りました。時間割その他の机作業。日直だったので、18時に下校を促す放送をしてから、中学棟・高校棟の見回りを(教職員の終業時刻は17時です)。

 夜は自炊。納豆キムチぶっかけ素麺~サツマイモサラダ~大根ポン酢漬け~キャベツ美味酢漬け。とうとうセラーの中の「秋味」が完全に終わってしまいました。11月上旬(10日頃)の「冬物語」までは瓶ビールです。
 さて、ダラダラと飲みながら、サツマイモサラダの皿を洗ってから3品目の大根ポン酢漬けに移行……した時点で読んでいた(今夜読み始めた)本で「見つけて」しまい、御膳を丸ごと書斎に移してから(出すアテもない)校内模試の問題作成。タイプミス多発の酔態ながら、何とか「一太郎」で本文を全部打ち、めぼしい箇所に傍線部を施し、漢字の出題箇所を決めるところまでやってからUSB保存。これで記憶が飛んでもモノは残って大丈夫、と居間に戻って飲み直し。
 健康睡眠。