濡れているよ こんなにも ほら

 食材の買い出しに行く日は、始業前の職員室で、10分程度の時間を使ってメモを取るのが習慣になりました。2~3日分の自炊のメニューを決めて、それに合わせた買い出しの食材リストアップ。
 縦長のメモ帳の左半分は野菜、右半分に肉・魚・大豆製品・調味料・水茶麦酒、等々。専ら買うのは野菜ばかりで、肉は殆ど豚肉だけ、魚も肉も2~3日に1回のペースです(外食だと積極的に食べるのですが)。コロナ禍で自炊を始めるまで、肉や魚よりも野菜の方がずっと高いなんてこと、全然知りませんでした。卵が価格の優等生じゃなくなってた(グレてた)というのも知らなかった。

 確か、昔『宮沢賢治はなぜ石が好きになったのか』というタイトルの本があった(買った)記憶があります。映画『おくりびと』にも石文というのが出てきました。あと、フィクションのキャラクターなら『おじゃる丸』のカジュマ殿が石集めを趣味としてましたね。以前ググった時に、全国には数百もの愛石団体があって、「全日本愛石協会」なるものまであると知って驚きました。
 「愛石家」という言葉は小池昌代「石を愛でる人」で覚えました。15年のセンター本試験小説で全文が出題されたこの(随筆的)小説、私は赴任初年度(06年)に読んでいたので懐かしい思いがしたのを覚えています(初めて作った校内模試で小池昌代を出題した時に序でに買って読んだのです)。本日の高3現代文はこの問題を演習。「山形さん」の顔がアトリエの中で汗に濡れているという石に見立てた描写は、初見の時からちょっと不気味だなぁ、と思っていました。今回も。

 昨夜、ど酔っぱの状態でタイピングした校内模試候補の文章、素面の状態で元の本と文章を突き合わせたら、やっぱり結構(4~5箇所)タイプミスがありました。傍線部も、落ち着いて読んだら別の箇所の方が良い問題になる、みたいなのばっかり。でもまぁ、きちんとタイピングして翌日の私にパスしようとしたのは悪いことではないですね。場合によっては、メモ書き(何々という本の何ページ何行目からが模試になる)だけテーブルだとか枕元だとかに置いてることもあります。

 夜は小料理屋「U」。昨日は木曜なのに満席も満席、偶然お一人でいらっしゃった事務嬢さんは入って3分後にエプロンを着ていたそう(ワンオペの女将さんに急遽のヘルプを請われて)。で、女将さん曰く「そういう日の翌日は金曜でも暇なんです」と。実際、開店と同時に入店して2時間滞在したのですが、その間にはお客さんが私以外には1人しか来ませんでした。南瓜煮付け・鯖カレー風味・茄子の胡麻煮・唐揚げ(総て小鉢)。
 西鉄K駅構内のスーパーで買い物をしてから帰宅。冷蔵庫の整理の後、調味料の棚もと整理していたら、レトルトの麻婆豆腐の素が賞味期限2日前だったのに気づいたので、冷凍讃岐うどんをレンチンして麻婆麺を作りました。偶然、冷蔵庫に豆乳が入っていたのでそれも使って。麻婆ならビールだね、と飲み直し。1日1食とは言え、ちょっと食べ過ぎです。