誰かに親切にしなきゃ、人生は長くて退屈なものですよ

 じっくりゆっくりと読み進めている、津村記久子『水車小屋のネネ』が素晴らしい。昨年発行の長編小説ですが、昨年の内に読んでいたら間違いなく2023のベスト5に入れていたでしょう。
 「誰かに親切にしなきゃ、人生は長くて退屈なものですよ」(p383)
 目にした瞬間に「あっ」と声が漏れた至言、直ぐにSNSで検索をしたら然もありなん、作品の(帯にも載った)キャッチフレーズでした。文学の持つ「浄念」の力、こういう作品が売れている世界に生きているというのは嬉しいことです。

 さて、本日は断じて働かぬと決め、早い段階で事務嬢さんと連絡を取って昼から飲みに行くことに。午前中は書斎で読書と書き物と、時間指定の日本酒の受け取りも。
 K市で昼から飲むと言ったらやっぱりここになる大衆居酒屋「S」、コロナ禍でメニューが随分と減ってしまいましたが、それでもお品書きを見たらあれもこれもと食べたくなります。事務嬢さんは鶏の素揚げ・焼きナス、私はキス天・明太ポテサラを注文、シェアしながら日本酒からのビール。
 2次会はカラオケボックスだったのですが、「S」へ向かう途中の商店街ですれ違って会釈した高1某くんに、カラオケボックスの廊下でもすれ違ってしまいました(後日、授業の準備中の教室で「何してたんですか?」って聞かれました。歌ってました)。お互い好き勝手に歌い上げた2時間、最後の最後になって今度(3月上京で)オツカル様の前で歌おうと思っていた曲(所ジョージ)を入れてみたら、キーが低すぎて枯れ気味の声では歌えませんでした。これは、序盤で入れなくてはならない曲だ、と頭の中のメモ帳に記録。

 カラオケボックスを出た後、事務嬢さんはパートナー氏の夕食、私は明日・明後日の自炊用食材を購入するために駅前の食品スーパーへ。酔っぱらった頭で献立を組み立てるのは大変面倒くさかったので、明日も明後日も同じ具材で(出汁だけ変えて)鍋にすることに決定。豆腐・白菜・大根・人参・エノキ・長葱・小松菜。明日は味噌鍋にして野菜以外の具材はタラ・鶏肉。明後日は昆布出汁で豚しゃぶにします(〆は勿論、餃子の皮のしゃぶしゃぶ)。2人でタクシーに乗り、途中で事務嬢さんを下ろしてからマンションへ。
 入浴、居間でゆったり過ごしてから就寝。