「いませんでした」「いませんでした」 僕は何を思えばいいんだろう

 ネット上でブログを書き始めて(ちょいちょい引っ越しをしながら)足かけ23年になりますが、場合によっては1日空白が出来るかも知れないと思ったのは初めてのことです。私事なら全く問題はない(問題があると言われる筋合いがない)のですが、仕事に関わることならば問題はあるかも知れません。
 で、これを書いている本日は2021年5月14日。当該のイベントから2週間プラスアルファの日にちが過ぎるのを待って、「全く出ませんでした(主語省略)」というのを確認致しましたので、ちょこっとだけ書きます(ほんのちょこっとだけ。書かないことだらけです)。

 以下、日記。

 本日(2021年4月27日)、K市シティプラザ会場にて、F高第51回「男く祭」2日目のイベントが、全て恙無く執り行われました。

 現在、K市の感染状況は悲惨極まりなく、1日75人の感染ペースは人口30万人を分母に考えたら4000人に1人という計算です。大阪府(人口800万)なら1日2000人、東京都(人口1400万)なら1日3500人という規模。緊急事態宣言どころの騒ぎではありません。
 そういう事態ではあるのですが、何しろ今年(第3波)に入って以降、市内周囲の学校から次々に「出ている(主語省略)」中、F中・F高の中からは全く「出ない」という状況。マスク1枚の有無を除けば、授業行事その他完全に通常運転の中で教員も生徒も元気元気。ですので、定められた感染対策さえ守るならば、F高としても、シティプラザとしても行事を中止する理由が見当たりません。

 とはいえ、プロの舞台さえ壊滅(自粛の嵐)なのに……という恐怖と負い目とはあります。K市内の児童合唱団で20人規模のクラスターが出たというニュースがよりによって当日の朝に届く始末です。私のTwitterのTLを舞台関係のツイート・リツイートで賑やかにして下さるまっきょん(TQCの2期後輩)曰く「市中感染のペースは怖いですが、適切な感染対策を行えば2000席弱の劇場が満席でも客席クラスターは発生しない(のに今回また公演中止に追い込まれたので関係者もファンも怒っている)ようなので、無観客でしっかり対策されているのならば大丈夫なのではと思います。みんな楽しんでほしいです」
 F高の場合、客席を半分にするために、中学生・保護者の立ち入りを禁じて、高校生と高校教員とだけが会場となる大ホールに入れることになっています。生徒はコーラス大会で全員舞台に上がる(なんだったら担任も一緒にクラスコーラスを歌う)わけですし、教員も引率の「仕事」で来ている訳ですので、今回の「男く祭」は事実上「無観客開催」ということになりますかね。

 さて、一方で、本日予定されていた中学の行事(歓迎行事としての校内レクレーション)は直前に延期が決定され、急遽通常授業が行われることになりました。高校はやれて中学がやれない理由には、恐らくプロ(シティプラザ)による感染対策指導があるかないかの違いだとか、高校の方は事前に全員が保護者による参加許可の確認を取っていることだとか、まぁ色々方便があるのでしょう。私は突然の時間割変更が面倒くさかった(というか、黄金週間を前にして突然やらなくて良かったはずの授業をやってくれと複数の先生に頼むのが心苦しかった)というのはありますが、やれと言われた仕事をやるだけです。
 で、やれと言われた仕事をやるために、本日はシティプラザ(高校3年生関係教員として)と学校(時間割担当として)とを何度もタクシー往復しなくてはならずこれは大変でした(っつか、金がかかる)。中学が学校行事だけで下校するなら、学校の方は放っておいても良かったのですが……。
 朝はまず学校に出て時間割業務、チャイムの設定確認などを行い、始業後の職員朝礼まで立ち会い。その後、シティプラザにタクシーで移動して見学(太鼓演舞と講演の一部とを見ることができました)。その後、昼前にタクシーで学校に戻って中学関係の時間割業務を行い、再度タクシーでシティプラザに行きコーラス大会・エンディングを見学。映画は観ていませんが、これは私が出演しているシーンがあるからで、私はこれまでも自分が出演しているシーンがある映画は一度も観ていません(台本は貰ったので、中身は何となく想像がつきます)。エンディングを観た後は再びタクシーで学校に戻って、高3の学年集会(高3生は全員が学校に戻って、祭りの「〆」となる集会を行います)を見学。往復だらけで4度もタクシーを使うというのを哀れんで、最後の(プラザから学校への)移動はタクシーチケットを支給してもらいました(荷物の運搬業務を兼ねて)。

 何度も書いていますが、昨年度は4月の1ヶ月間を(主宰学年である69回生高3の「見習い」として)練習・準備に費やす経験を踏めなかった70回生ですので、開催して最後までやり遂げたというだけで基本的には「天晴れ」なんですね。その上で、太鼓演舞もパフォーマンスもコーラス大会もエンディングも、一昨年度までのものと(少なくとも私の理解では)遜色のないものを作り上げたことには丸裸の敬意を。
 ★今年度は、例年のP(プロジェクト)に加えて「防疫P」という名のプロジェクトが創設されて大活躍。初日・2日目を通じて「出なかった(主語省略)」ならば、P長以下の活動が如何に誠実精緻なものであったかの裏付けになるでしょう。
 ★各クラス、コーラス入場時には全員がマスクをしています。歌う前に、指揮者が全員に向けてマスクを外すジェスチャー(「お口チャック」の時みたいなやつ)をして、全員が外したマスクをポケットに仕舞う、という手順が加わりました(歌い終わった後にはその逆を行ってから退場しました)。
 ★エンディングの舞台に、昨年度に開催されるはずだった第50回「男く祭」のために作られた「Day Break」のオブジェを乗せたのは誰の発案かは知りませんが良かったです。あぁ、途切れなかったんだな、と。
 ★シティプラザの方々も大変だったでしょうね。敷地全体を封鎖して、関係者以外一切立ち入れないようにしていました。ロビーも封鎖状態。いつもは行事内容が大きく掲示される電光掲示板にも「大ホール 使用中」と小さくあるだけでF校の「F」の字もありません。外を通った人たち、今日は休館日だと思ったんじゃないかな。

 4/27の「自粛御膳」お呼ばれ編@Hさん家。
 天麩羅盛り合わせ・豚肉大蒜の芽炒め・鰯煮付け・沢庵・小鉢3種。
 350蔵目・京都「京姫」(匠 大吟醸)。

 後日(黄金週間後)、まっきょんとTwitterでやりとり。
 私「2週間経ちました。主語は省略しますが、全く出ませんでした!」
 ま「それは良かった! これでようやく無事に終了ですね。何事もなく、楽しい思い出になって良かったです」
 私「今年の文化祭の副題は『TORCH』でした。消してはいけない火がある、と。後続世代が頼もしいことが希望です」
 ま「素晴らしい副題ですね。ちゃんと次の代へと、消してはならない火を、希望の火をつなげられて本当によかったです。いろいろとおつかれさまでした」