今 ベルが鳴る 愛してる

 ホテルの部屋で早朝起床、入浴。朝食付きのパックを予約した(要らなかったのですが予約サイトのプランに朝食抜きが無かった)ので、ロビーに下りて行ってサンドイッチの入った弁当とお茶とを受け取りました(本来ならレストランビュッフェなのですが、コロナ禍で休止中)。で、朝食は摂る気がなかったので、荷物の中にしまって母君へのお土産と自分の夜食とに回すことに。

 寺社というのは早朝から開いているのが相場ということでかなり早めにホテルをチェックアウトし、薬院から西鉄電車で(僅か数分で)天神に出て、天神駅のロッカーに大きな荷物を預けてからバスで博多駅へ。
 夜のライブまでは時間があるので観光、折角なら初訪問のスポットを選ぼうと、博多駅からは篠栗線に乗りました。長閑な車窓を眺めて30分弱、城戸南蔵院駅はまさに南蔵院のための駅で、北側から出れば納骨堂への、南側から出れば院までの道が続いています。徒歩5分。

 ブロンズ製のものとしては世界最大の41mという釈迦涅槃像、ひたすらでけぇ。巨大仏に執着のあるタイプの人間ではないのですが、圧倒はされます。で、この涅槃像、南蔵院住職に年末ジャンボ1等前後賞の1億3千万(他、数々のギャンブル運)をもたらすなど、煩悩に塗れきっているようには思えるものの(ってか、富籤が元々寺社普請目的でしたね)ご利益は確からしく、日曜から始まる国立大学の合格発表への期待が高まります。体内巡りも出来たので、職場の高校3年生の合格祈願の札を納めました。
 こういうスポットは、雑然さとキッチュさとが魅力なわけでして(←不信心)。だから、入り口近くにあったでっかい招き猫みたいな石造や、海上安全を司るという「さば大師」、みたいな色物はポイントが高いですよね。
 因みに、南蔵院住職についてはそのご子息と同学年であったという職員室の某先輩先生から、色々裏話を聞かせていただきました。涅槃像の体内の立ち入り区域禁止の話とか……。

 博多駅まで戻った後は、ここに訪問したら必ず訪れる櫛田神社にお参り。丁度、結婚式が行われているところでした(ここでは初めて見ました)。裏側の出口から商店街に出て、チェーンのうどんやで「肉肉うどん」のランチ。その後、同僚の結婚式で一度訪れたの以外に訪問歴のないキャナルシティ博多を30分ほど歩いてみました(が、どうやら私は客としては「お呼びでない」タイプの人間らしく、一軒の本屋程度の時間もつぶせませんでした)。当てを外されたので、バスで博多駅に戻り、ネカフェで1時間程書き物をして時間を潰し、更に博多駅地下のカフェ(糸島フルーツの店)であまおうがたっぷり入った生クリームどら焼きを食べました。ライブ前のエネルギー充電。

 昨日は5列目の位置からユーミンやバックのメンバー自身を凝視する鑑賞でしたが、今日は1階最後列の席から舞台全体を眺める形です。中央の巨大スクリーンの映像はこちらの席の方がよく見えるので、演者の動きと映像との連関がどうなっているのかを改めて確認しながら、昨日よりもやや客観的に観ていました(だから、途中唯一の歌詞の間違いにも直ぐに気づきました。一小節で立ち直ったのは流石です)。
 感想は昨日の日記に譲りますが今日も素敵でした。最後列も時差退場のいちばんだったので、そのままタクシーで西鉄、コインロッカーから荷物を取り出して特急に飛び乗りました。K市に衝着いたらそのままタクシーで自宅へ。

 荷解きは明日に回して、先ずは母君へのお供えの交換。朝受け取ったお弁当の中のサンドイッチ・お惣菜の一部、それからお茶をお供え。お弁当の半分は私の「御膳」に並べます。ジャンクな弁当総菜も、備前焼に載せたら映え……ないかな。魚と御飯とは3日前の余り物です。

 3/6の「自粛御膳」。
 弁当総菜盛り~クチゾコ煮付~炊込御飯。
 沖縄「本田星陶所」のブルーシルエットのグラス、良。偶然、セラーにオリオンビールの缶が1本だけ入っていたので取り合わせました。