掛かった鎖を解く方法 思い出して

 朝から出勤して、東大入試漢文『貞観政要』の解説プリントを作成。先ずは自分で解いて(解答例を作成して)、その後、自分の解答手順に即して本文を解説する部分を作成します。予備校各社の模範解答を読むのは自分の解答・解説を作り上げた後(じゃないと、真似しちゃうようなことがあったら失礼ですので)。因みに、「自分で解いて」の際にかける時間は受験生が本番で使う時間の倍以上です。ちょっとズルいですかね。
 さて、予備校各社の問題分析の中には「易化」評もありましたが、なんのの難しさだと私は感じました。去年の鬼みたいな採点が続くのかどうかは分かりませんが、そうでなかったとしてもごっそり点数を落とした受験生、少なくないのではと想像します。特に、文科のみで出題された「後言」の説明は難しいですし、文理共通の最終設問にあった「本文の趣旨」というのも汲み難い。というか、最初の「直辞」「佐時」も意外と訳せないと思いますよ。
 140字1tweet。【21世紀の東大入試漢文、05年『嘉祐集』、12年『春秋左氏伝』、14年『資治通鑑』等、臣下による「諫言」をテーマに据えた文章を執拗に出題し続けています。家族が皇帝を諫めるもの、為政者の誤りに言及するもの、等を含めると出典の数は更に倍。思うところがあるのでしょう、私もその思いに共鳴します。】

 今日の仕事は1種類だけに絞って、帰宅は14時。書斎で書き物、入浴。
 夜は、自宅近くの居酒屋「W」。ご退職になった関西数学先生、こないだ「G」で飲んだばっかりの後輩数学先生のお二人とご一緒。ご退職前の関西数学先生は私のご近所さんで、「W」は先生のお気に入りでした。本日はお目当てのマグロの仕入れが無かったのが残念でしたが、これはまたいずれのリベンジをということで。
 ご退職後の先生、半分をK市で、半分を旅暮らしで、という羨ましい生活。何かの話の流れで、最近新潟県村上市で観光したい欲求が溜まっていると話したら、つい最近滞在されたということで写真を見せ(つけ)られました。羨ましい! 鮭は勿論ですが、絶対行ってほしいというフレンチのお店まで紹介されて欲求はいや増すばかり。