美しくなかったら生きていたって

 1限に板書準備をして、2~5限で高1漢文。教科書教材は「呉越同舟」なのですが、これ、自陣を巧く指揮するためには兵を態と窮地に追い込んで協力を促すべきだ、という完全にブラックな内容なので、コンプラの時代には相応しくない教材だと言われる日が来たりするんですかね、などと考えながら講義しました。「効顰(顰に効ふ)」なんて文章、完全共学化の今は絶対に授業で扱えませんもんね。
 放課後は、84年の西部邁を使った東大文系現代文特講。土曜日に同じ内容をやっているのでやや気楽。生徒が書いてくる答案のパターンも大体判っていますし、何より文系は人数が30人弱しかいないので、特講後に漢字の採点さえやっていれば、残りの添削は翌未明で十分間に合います。

 とは言え、18時まで特講をやってから本格的な炊事をやるのは面倒くさいので。帰宅後、お風呂の追い炊きをしている間に、ミニトマト10個を半分にカットして、その後で擦った黒ゴマ・胡麻油・醤油を混ぜて胡麻和えを準備したら、今日の炊事は全て終了(トマトと胡麻とは、それぞれタッパーに入れて冷やしておきます)。ミニトマトをカットするまな板は、紀文のかまぼこ板で十分ですので洗い物も簡単です。
 入浴後、先ほど使った擂鉢を器にして、カットしたミニトマトを並べて上に胡麻をぽてっと乗せたら、あっという間にミニトマト胡麻和えが完成。胡麻を崩しながら食べます。その他、もずく酢サラダ、鶏大根煮付け、冷や汁素麺(胡麻和え準備の他に、素麵を茹でるというのもやりました。面倒)。
 687蔵目・高知「四万十川」(純米吟醸酒)。

 「四万十川」を含めてセラーには高知の蔵が4蔵。これを全部開栓したら、高知県内18蔵は完全制覇だそうです。酒どころだと思っていたので、僅か18蔵しかないというのは意外でした。
 読書は河出書房の鶴見俊輔をゆっくりゆっくりと読み進めているのですが、途中、「かるた」と題された小品が冷や汗の出る切れ味で、慌てて検索したら筆者最高のお気に入りだそうで、然もありなんと納得。

 今週は金曜までずっと自炊のつもりだったのですが、現在ロンドンから一時帰国中(実家K市)の56回生Sくんから明日飲みに行こうと急に誘われて諾。先月20日に同じく56回生のIちゃんと飲んだ時と同じく、一次会を沖縄居酒屋「U」、二次会をそこから徒歩1分の姉妹店である小料理屋「U」にすることにして電話予約。