鐘が鳴ります 寒山寺

 7/15~17(土~月)の関西2泊(山下達郎・舞台『パラサイト』)の2泊目、7/16(日)の京都泊のホテルがどこを選んでも尋常じゃないくらい高かった(15日の大阪泊は普通だったのに)のが引っ掛かっていたのですが、今日になって宵山だったんだと気づきました。ということは、市内は交通規制レベルの人出だということですね。夜(67回生Mさんと)は前職京都の英語先生から先斗町を勧められてから探した人気店を押さえているのですが、予約開始日(前の月の25日)いちばんに電話していて正解でした。当日は、動き方を考えないといけませんね。

 本日、定期テスト初日。本来なら今日は2日目だったのですが、週末週明けの休校の影響で、初日(7/4)が本来の最終日(7/7)の翌日(7/8)に移行したため。
 1限に高3現代文の出題、2・3限は保健室受験の生徒の監督(これは1対1なので、自分の仕事……高3の採点……をしながらでOK)。3限終了後は年休。雨が激しかったので、後輩数学先生に車で自宅まで送ってもらいました(途中で昼食がてらラーメン「M」に二人で寄り道)。

 西鉄電車の急行で天神へ向かいます。本日は、「博多座」にて英語パイセンと藤山直美の舞台『泣いたらあかん』を鑑賞……というより、藤山直美を観ました。16時開演で休憩を含めて3時間。
 太平洋戦争に翻弄される演劇一座を女だてらに引っ張る座長の泣き笑い(ネタバレ回避の粗筋はこんな感じ)。舞台セットは豪華で、(演奏のみでの繋ぎが時にだらけそうになることはありましたが)場面転換にも工夫、脇を固める役者陣(南野陽子金子昇仁支川峰子榎木孝明内場勝則石倉三郎)も良かったし子役たちも(ちょっとあざといくらい)可愛かったんですが、台詞動き表情一つ一つでとにかく藤山直美が全部を持っていく。その上アドリブまで悉く面白いときたらもう無双としか言いようがなく。同行のパイセン(死ぬまでに一度は藤山直美を観たいと仰っていました)も、「絶対次の舞台も観に行く!」と同じ思いの様子。因みに、座長以外では、一座女形の「板垣おもちゃ」を演じた瀬川菊之丞が歌舞伎役者躍如の魅力で記憶に残りました。
 人情ものの舞台と言えば共通するのですが、敢えて比較をすれば、先日の『垣根の魔女』(久本雅美)はコントで、今日の『泣いたらあかん』は舞台だった、という気がします。

 その後、タクシーで高砂に移動、パイセン推しの割烹「K」に2人で。「小八寸」といった趣の突き出しから工夫、鰺フライも肉じゃがも予想外のビジュアルで且つ美味、日本酒も(未踏破の蔵こそなかったものの)珍しいものが充実でこれはファンになります。年若いマスターとお運びのアルバイトさん2人で良い動き。
 カウンター2人で散々喋くり散らしたその帰り際に、隣のテーブルから「池ノ都先生ですか?」と声を掛けられ、女性お二人が63回生我ら文系A組のOSくん・OKくんママだったと判ったのはご愛敬ですかね。店を出た後、2人で「聞かれたらヤバイ話してなかったよね?」と必死で確認。
 パイセンが副顧問を務めておられた野球部に所属していたOSくんは九大法学部に現役合格して確か落語研究会、今は裁判所勤務だそう。学級文庫に『スイミー』をリクエストした(これ、結構インパクトのある記憶なんです)OKくんは当時は珍しかった早稲田専願で見事現役合格、今は熊本で会社勤め。幸あれ。

 薬院駅から西鉄電車でK市に戻ってパイセンと別れ、タクシーで自宅に戻りました。飲んだ後で電車に乗るのはこの年になると不安(寝落ち待ったなし)、同行者(介護役)がいるならまぁ大丈夫……とパイセンの方も思ってるかも知れないから油断ならんな、という緊張感があったおかげで、最後までお酒に負けることはありませんでした(飲んだ後で担任だった生徒の保護者にお会いしたというインパクトも大きかったと思いますけど)。