目と目が合うたび笑う 夜を駆けていく

 近藤史恵『間の悪いスフレ』読了、★★★★。近藤史恵の本はデビュー作『凍える島』(1993年)を読んで以降10年以上読んでいなかったのですが、何故か2007年に『タルト・タタンの夢』を何となく手に取って以来、この〈ビストロ・パ・マル〉シリーズだけはずっと追いかけています。気づけば20年の長期シリーズ、コロナ禍も確りと反映されています。

 4時起床、書斎で京大添削の残りを終わらせてから入浴、6時半に出勤して時間割業務その他の机仕事。本日は第3回定期テスト初日、高3は7月の第2回目を以て定期テストは終了ですので通常授業。私は本日は授業が無く、放課後7・8限に文系東大現代文の特講があります。
 定期テストに保健室受験が出たらその監督に入るという業務がありましたが体調不良者はおらず。職員室で、今週の授業のプリント作成、第3回校内模試の校外生の答案採点、模試の講評作成、時間割業務、等々の机仕事。16時からの特講は2000年の加茂直樹、聴講生難渋必至です。65分で解答、10分の休憩を挟んで解説、120分以内にギリギリ収めました。

 またまた後輩数学先生の車で居酒屋「U」まで送っていただき、カウンターにお一人様。「いらっしゃいませ~」とカウンターの内側から声をかけられた方に顔を向けたらいつもの店員さん……ではなく昼過ぎに学校で喋ったばかりの事務嬢さん。ごくまれにお手伝いに入るとは聞いていましたが、その場に客として居合わせるのは初めてです。
 先ずは女将さんに先日のお土産(泡盛)のお礼を。美味しいからロックですいすいと入っちゃいますが、ビール・日本酒を飲んだ後なので注意しながら飲んでます、とお伝え。注文はサバの味噌煮・ナスの煮びたし(ハーフ)・蓮根と鶏肉の煮付け(ハーフ)・ポテトサラダ(ハーフ)。小料理屋は一人客に優しい。瓶ビールは「赤星」、日本酒からのキープ焼酎。飲み方も食べ物の注文の流れも滞在時間も大体いつも一緒。最後にお店を出る時、お釣りの600円を女将さんに渡して、事務嬢さんにビールを1杯出していただくようお願いしました。なんて大人びた行動なんでしょうか。

 西鉄K駅のスーパーマーケットでいつもの買い物。「きゅうり~は1本でい~、キャベツキャベツキャベツ……が無いぞ売り切れこれは困った~」とか口から声を漏らしながら野菜コーナーを漁りつつ、何となく視線を感じて顔をあげたら、こちらをじっと見ておられた日本史超若手先生とばっちり目が合いました。「あの……済みません、不審で……」と語尾を濁しながらそそくさと逃げ出し、籠の中はきゅうり1本だけだったのでそれも戻して退店。直ぐ近くの別のスーパーに移って買い物をやり直しました(こっちの店にはキャベツもありました)。

 タクシー帰宅、冷蔵庫の整理、就寝。