あの時君は若かった 想い出の

 昨日の日記に書いた清水ミチコ程ではないですが、篠塚満由美という人も随分多才なタレントでしたよね。歌手としてデビュー、作詞家としてブレイク、物真似タレントとしてブレイク、ユニット「しじみとさざえ」ではデビュー曲の「ものまね想い出の九十九里浜」が新人賞でしたっけ(TVで歌唱を観ました)。元々ザ・ピーナッツが好きだったので自然と「しじみとさざえ」を応援するようになり、そのまま中高時代くらいまでは篠塚満由美を何となく追っていました。『七つの海のティコ』の主題歌が彼女だったのに「おっ?」とか思ったり、90年代は色々なところで見つけることが出来たのです。21世紀になってめっきり見なくなったな、と思っていたのですが、ミレニアム頃から活動を休止していて最近復帰したことを、先日ふとしたきっかけで知りました(同時に年齢も知って吃驚しました)。
 序でに、「しじみとさざえ」(もの凄く思い入れがあったので、活動が1年限定だったと知って今更の驚き)の相方だった松下桂子が、現在、沖縄で「ものまね屋 しじみんちゅ」という居酒屋を経営しているという情報もゲット。来年3月に沖縄旅行の計画(全然具体化していない)はありますが、流石に……。

 高1の某くんが見て欲しいと持ってきた自作絵画、昆虫と果物とを合成した真っ黒な(木炭画みたいな)鉛筆アート、気味悪さのベクトルが同じだから一目でルドンの影響と知れます。「でしょ?」と聞いたらやっぱり『笑う蜘蛛』を意識しているそう。凄いですねぇ。
 高3Aの後ろの黒板に、誰が描いたかエル・グレコ『受胎告知』の模写アート。以前「大原美術館」で(コロナ禍無人状態の展示室で)20分見入った絵と全く同じ……と思ったら、ガブリエルが掲げた右手の掌の上に割かしポップな字体で「合格」と書いてあって笑えました(笑ったら駄目か)。

 今日は高3現代文、センター演習は20年前の評論本試験で筆者は渡辺裕。近代後期(生活のBGMとして音楽が聴かれ、ウォークマン等の形で音楽が持ち運べるようになった時代)の「軽やかな聴衆」が描写された本文。20年後の今は配信・ストリーミングが主流で、音楽だけではなく映像まで持ち運べるようになっていますので、記述としてはちょっと古い文章なのですが、今でも読んで解いての価値はあるのではないかと判断。
 私は大学1年生の時、駒場の教養で渡辺先生の「軍歌」についての講義を半年聴きました。東大に限らないでしょうが、大学に行ったら教科書・入試の文章の書き手にそこここで会えます。

 夜は自炊。お供え用の補給を兼ねて土鍋で白米を炊き、1膳分を2回に分けて卵ご飯・納豆ご飯。明日(キムチ鍋の出汁の残りで)雑炊を作る分の御飯を冷蔵保存、残りは小分けしてラップに包んでお供え用。魚屋で購入した生サンマは塩焼き。コールスローサラダ、冷奴。

 食卓にて数冊を並行読書……のうち1冊として、食事中に読む本なのかとセルフツッコミをしつつ、西川清史『世界金玉考』を。自然人文社会科学あらゆる観点から金玉について徹底調査しようぞ、という意欲的試み。昭和の時代なら「四方山話」みたいな言葉がタイトルにつきそうな本で、学問的な深度はまぁ措いといて、総花的も許されましょう、というユル~い読書になりそう。取りあえず、目次最初の見出し「まず『キンタマ』を定義する」から笑えましたが、その後で出版社の名前が「左右社」だというのに気付いて噴きました。これはズルい。爆笑太田が相方をイジる絵まで見えます。