今年の想い出にすべて君がいる

 12月20日発売の『ユーミン乾杯!!』収録曲、最後の発表は桑田佳祐とのデュエットで「Kissin’ Christmas(クリスマスだからじゃない)2023」。既に桑田さんのラジオで音源は聴きましたが、ボーカルの新録音というのは英断でした。ユーミン自身が自画自賛の歌詞「今年の想い出にすべて君がいる」は、この曲が発表された日本テレビの『メリー・クリスマス・ショー』でMCを担当した明石家さんまも大好きだと(確か『から騒ぎ』で)言っていたのを覚えています。さて、今回の『乾杯!!』の収録曲は『紅白』流の後出し追加方式でしたが、この曲で「本家」にて2人が5年ぶりの共演などという後出し追加発表は……流石に無いか。
 本日のニュース記事でのユーミンのコメントに、「今回っているアリーナツアー、根底に流れているテーマには”反戦”も含まれています」という一文があったのは嬉しく。過去のライブツアーでの「時のないホテル」や「Miss BROADCAST」などを想起しました。 

 午後からの「半日の放浪」を前に、午前中の書斎で3時間だけ仕事。昨日の東大・京大特講の答案の、東大の漢字・及び2行解答の設問3題を添削。これで、進捗は3割程度といったところでしょうか。途中、青森の酒屋から日本酒4本が到着(未踏破の蔵は2本)。
 昼食も確り。自宅徒歩5分のラーメン屋「M」は、いつの間にか市街に2店の支店を出し、お昼時には行列も珍しくない人気店になっています。開店5分前に到着したら一番乗りでしたが、開店の5分後には全席が埋まりました。野菜ラーメン、唐辛子トッピングで900円、替え玉をしたら1050円。美味しいとは思うのですが、随分高くなりました。5、6年前のオープン時にはラーメンが500円、今は650円です。

 14時台の西鉄特急で天神に出て、駅前からタクシーで国際会議場に移動。15時半の開演15分前に会場に到着、グッズ売り場はスルーしてホールに入りました。後方の席ではありましたが、会場自体が狭いので演者の表情ははっきり分かる距離です。
 清水ミチコ清水ミチコアワー~ひとり祝賀会~』@福岡国際会議場メインホール。今年のポスター・グッズデザインは田中圭一先生です。
 あのちゃん・YOASOBIから越路吹雪(今更)までの新レパートリー、ユーミンを始めとする定番鉄板のレパートリー、作曲法や世相風刺満載のネタ曲、映像ネタ……と、惜しげもなくとはこのことかという乱打で130分があっという間。ユーミン(YUMISO)の選曲がマニアック過ぎたのには痺れました(曲名を言った瞬間にコアなファン……ユーミンの……から悲鳴が上がったくらいです)。これまで「香水」「うっせぇわ」等々の新曲に乗せて講話をしてきた寂聴先生は、今年は「オトナブルー」でお布施強奪を図ってきました。
 ツアー会場の中で最速の「即完」だったという福岡の観客、「100年使える声の歌」や「おはなしゆびさん」といったネタの演奏(ピアノ弾き語り)にまで手拍子を打つノリの良さで、「流石にこんなの初めて! 嬉しい!」とミッちゃん大満足。ライブのミッちゃんは客を動かす(ウェーブさせたりじゃんけん大会やったりクイズ出したり)のがお好きなのですが、舞台上から「立て!」と命じれば全員が「「「「ヤー!」」」」と叫んで立ち上がる(県民あるあるですね)福岡の客の従順さが今年もツボに入りまくってらっしゃいました。アンコールでは、矢野顕子が「希望のうた」(MISIAへの提供曲)をセルフカバーしたらどうなるのかという「実験作」が披露され、これが思いの外に感動的でびっくり。
 そう言えば、ユーミン(YUMISO)は歌もMCもたっぷりでしたが、桑田さんとのニュースは話題に出ませんでしたね。

 相撲だスピッツジェジュンだ、と周辺会場で大型のイベント・ライブが行われている関係か終演後のタクシー乗り場が大行列だったので、10分歩いたバス停から西鉄天神へ移動。大丸でプレゼント用のビール券を購入してから特急でK市に戻りました。西鉄から歩いて5分の小料理屋「U」へ。
 「U」は日曜定休なのですが、本日は女将さんのお誕生日だということで開店(お祝いをしたい常連さんから頼まれたりしたのかな)。私も、心ばかりのプレゼント(ビール券)をお持ちしてカウンターに。先に来ていた事務嬢さん、常連のKさんはそれぞれモエを開けていましたが、流石に私にその甲斐性はなく(Kさんは後で2本目も入れてました、スゴイ!)。続々の常連さんたちと2時間ほど喋ってから退店。結構疲れてたからか、「事務嬢さん、帰ろ~」「帰り~」の茶番をやるのを忘れてました。

 帰宅即就寝。