些細なひとことが 今も私の胸に突き刺さる

 小料理屋「U」の女将さんから、大分は湯布院名物だという「ラー油きくらげ佃煮」をちょうだいしていたのを朝方思い出し、本日7日は朝食に中華粥を作ることにしました。米を荒く研いでサラダ油でもみ込み、お湯にかけるだけ(味付けは中華顆粒出汁の素)。佃煮をトッピングにして食べました、ラー油なので合わないはずはありません。本日は、母君のお供えもお粥です。
 午前中は書斎で書き物や仕事やを。午前中指定で今年最初の日本酒が(愛知の地酒専門店から)届いたのを10時半に受け取り。明日(連休2日目)が正式出勤(高3がセンタープレを受験するため)だということもあり、最初は学校に行かずに仕事・読書・家事などしようと思っていたのですが、ふと気になった(時間割関連の)仕事に必要な資料が職員室にあるために思い直して11時に徒歩出勤。正月明けの初連休に職員室に居るような物好きは居らんやろ、と思いきや私を含めて4人。4時間ほど机仕事をやってから帰宅しました。

 夕食は鍋(ポン酢)。蕪・白菜・人参・豆腐で野菜鍋の後、豚肉と餃子の皮とをしゃぶしゃぶ。家族持ちならマンネリとも言われましょうが、独り暮らしは2日3日置きに好物を食べられます。そう言えば、『ののちゃん』なんて、全体の1割くらいのネタは昼夜のメニューを何にするのかということを巡るものだったりしませんでしたっけ。
 747蔵目・愛知「孝の司」(純米大吟醸 生酒)。

 原田信男『豆腐の文化史』読了、★★★★。少し前の日記に書いた通り、資料史料渉猟の捗としての四方山話を楽しむ本。例えば、現代人にはオリエンタリズムを感じさせるような「豆腐屋のラッパ」(漱石夢十夜』にも登場します)、明治後期に普及した当時は江戸を知る文人からは声だけだった自分に比して情緒が無いと批判されていたそうですが、その発生普及の由来が軍隊経験の兵隊ラッパにあり、供給源は廃止された(1903年に東京電車鉄道に変わった)東京馬車鉄道の乗合馬車の馬丁が使っていたもの(だろう)、なんて話、面白いですよね。こんなのがいっぱい。