Daba daba da むせるようなココナッツと

 三浦哲哉『自炊者になるための26週』読了、★★★。身体と金と身体とを仕事に(使えるだけ)使う、という国語科恩師先生の教えを実践している人間としては、この本に書いてある生き方は別の世界線のもので、真似をしようという気は一切起こりません(潤沢にお金を使って物を買いそろえ、確りと時間を使って料理に向き合い、魚屋肉屋酒屋と目利き人脈を時に引っ越ししてまで作り、等々)。遠くから憧れを以て眺める、くらいですね。実践部分以外では、原初の感覚としての嗅覚(味・風味)を哲学するというのは難しいことなんだなぁ、としみじみ。

 教務部長地理先生と某室に籠って1時間の会議、高3の添削。
 昼食は摂らないと言いながら、食べる日もちょいちょいあります。今日は、ペットボトルのお茶を買おうと売店に寄ったら、食堂の(日替わりアラカルトの)メニューが「タイ風レッドカレー」というものでして。そう言えば43年間の人生でタイカレーを一度も食べたことがないな、と思い当って、そのまま食券を購入しました。ら、これが、何というか積極的に美味しい。職員室に戻って、後輩数学先生と。
 私「ココナッツがきいてて、ちゃんと辛くて。凄く美味しいと思った……のが歯ぎしりするくらい口惜しい」
 数「食堂を舐め過ぎでしょう。でも、『タイ風レッドカレー』なんてキャッチーな名前だったら、皆が飛びついて直ぐ売り切れちゃいそうですね」
 私「今、僕を子ども扱いした?」

 食べたいものはいつだって、鍋。今日は野菜鍋(ポン酢)、〆に法蓮草・鶏肉のしゃぶしゃぶ。昨日仕込んだ大根ポン酢漬けも。塩分過多は承知ですが、私はポン酢の奴隷なので。
 757蔵目・鳥取「諏訪泉」(純米吟醸 満天星)。