魂が降ってきたよ

 内田善美草迷宮・草空間』読了、★★★★★。既にご退職の関西数学先生(今でも年に季節に1回程度お会いして飲みます)からお借りした本、感想を聞かせて欲しいと言われたのですが、まぁ傑作でした。作者の本は昔『ほんの少しの水』を読んで挫折しただけだったのですが、引退直前の本作は(意図的に読みやすく描いてあるんでしょうが)すっと腑に落ちてきて。絵に惚れる人もいるでしょうし(2つの中編の間に3年の開きがあるので絵柄が変わっています)、キャラクタに惚れる人もいるでしょうし、私のようにネームに惚れる人もいるのでしょう。「ねこ」のセリフがシュール系の曲を作っている時の谷山浩子の歌詞みたいなので、これはちょっと変えたら美しい詩になるぞと思っていたら、ラストシーンで「魂が降ってきたよ」ですから。絶句。

 通常出勤で、机仕事(時間割・添削・授業準備)。授業に関しては、高3は終了し、高1漢文も明日(定期前)に1回、再来週に1回、とあと2回8コマを残すだけです。
 夜は小料理屋「U」で独酌……とは言っても、隣の常連さんや女将さんと喋りっぱなしなんですけれども(このお店、独り客が多いんです)。毎日の手書きメニューも、オープンから最近までは2人前の分量・値段設定がされていた(独り客は少なめの「小鉢」で注文した)のですが、最近ではデフォルトが「小鉢」の分量・値段になっています。