12個だからダースです

 山口恵以子『山口恵以子のめしのせ食堂』読了、★★★。飯とも・酒肴の通販販促小説、商売っ気が凄い。知っているのは気仙沼「斉吉」のイワシ(これは美味しい!)だけで、他の多くの商品の中には幾つか食指が動くものもありました。

 ちょっと前の日記に書いた通り、今、久々に「悦ちゃん」ブームが来ててずっとチェリッシュのアルバムを聴いているのですが、今朝、職員室の新聞を何気なく開いたところ、このタイミングで、4/24(水)の佐賀市民会館に「夢グループ」が来ることを知ってしまい。新年度の時間割がどうなるのかなど全く分からないまま、平日夜の公演を発作的に購入してしまいました。佐賀だったら、さすがに泊まりになりますよねぇ。
 社長とアシスタントとが密かに(?)人気の「夢グループ」は、(HPによれば)「通販とコンサート」との会社。「コンサート」というのは、昭和歌謡を彩った歌手を一堂に集めた懐かしのヒットパレードの形式で、これが日本全国津々浦々の会場をキャラバンし続けているといいます。話は聞いたことがありましたが、まさか自分がチケットを購入する日が来るとは思ってもいませんでした。今回の佐賀の出演(予定)者は、チェリッシュ以外には尾藤イサオロザンナ・三善英史・石井明美桑江知子、等々。「あしたのジョー」とか「雨」とか「CHA-CHA-CHA」とかが歌われるんですかね、それならそれはそれで楽しみかも。

 本日、授業無し。定期テスト(高1漢文)集計、解答解説プリント作成、時間割作業、その他机仕事をずっと。

 さて、午後は高1学年200人のクラスマッチ(球技大会)が行われていて、何気なくグラウンドに出てみたら……若手体育・ザ・ダブルダッチ先生がやって来られて「先生、今、モルックやってますよ!」と。

 モルック。先日、高1漢文の授業で黒板掲示のプリントを何気なくのぞくと、定期テスト後に行われる予定のクラスマッチの競技について書かれてあったのですが、その中に女子専用の競技として「モルック」なる名前があり。私、幾らスポーツ音痴とは言えまさか学校教育に取り入れられているレベルの競技にすら知らないものがあるのかと衝撃を受けまして。「え……モルック……って、何なの?」と声が漏れたところ、親切な男子生徒が「10本の棒に棒を投げて当てて倒して競い合う」と教えて下さった……その説明が「要を得ないというかそれで要を得ているというならその競技はクソ程つまらない」……と声に出してしまった私が悪かった。
 「モルックは面白いんです!」「先生もやりましょう!」と謎テンションの女子たちに(相当抵抗したんですけど)押し切られ、取り敢えずお手本を見せてもらうことに。

 表面に1から12までの番号がふられた12本の木の棒が(ボウリングのピンみたく)固まった状態で地面に立っています。で、少し離れた位置から一人の女子がそれへ目掛けて13本目の(何も書かれていない)棒を投げます。棒が、12本の塊に当たり、その内何本かか倒れ散らばった……ら、その瞬間観ていた女子たちが「「「「きゃーーーーーーーーーーっっっっっ!」」」」と一斉に奇……じゃない歓声をあげる。
 親切な男子生徒の説明、完璧なくらい要を得てたわ。そして、クソ程つまらないかどうか以前に、眼前の光景がシュール過ぎてなんかもう怖いわ。通りがかった国語科後輩先生(高1担任)を強引に呼び寄せて巻き込むことにしたんですけど、後「え、何、何するんです?」 私「棒投げて棒に当てて奇声あげんの。もうシュール過ぎて『ごっつ』のコントみたいになってる!」
 実際には、2グループが交互に棒を投げ続け、倒れた棒の本数や表示された数字やで決まる計算方法に基づいて点数を競い合うんだそう。サービス業なんで言われるままに参加しましたよ。女子チームvs教員チーム(私・国語後輩・世界史先生)。程よく負けましたよ。感想は省略。

 あとで調べたら、「モルック」というのはフィンランドの伝統ゲームを元に開発されたスポーツで、当地ではサウナ・ビールを楽しみながら気軽にプレイされているのだそう。あ~、確かに、酔っ払ってやったら楽しいのかもねぇ(合宿宴会後の缶蹴りみたいな感じで)。

 夜は小料理屋「U」で独酌。7連続飲み会を経て、マイ・ペースで飲む心地よさを噛み締めました。