瓶詰の地獄

 7時学校入り。これの合否が人生(の一部)を左右する中3男女(←F高は随分前から男女共学ですよ!)には申し訳ないけれども、まぁ私は入試に関する仕事が問題作成も会議も監督も採点も集計も好きでたまらニャい、早く始まれ早く始まれと時計ながめてそわそわにやにやしてたら、同期や先輩からは「相変わらず嬉しそうだね」と呆れられ、新任先生からは「昨日の仕事、先生、あれ本当に楽しいと思うんですか?」と不審がられ。校舎の外には続々受験生(と、塾関係者……は中学入試の日と比べたら少ないんですよね)。

 と、いうわけで昨日のリピート。しかもリスニングという生き恥地獄が無い分だけ喜びの純度が高いんですのよ。1時間目が終わったら、某所缶詰で採点ガッシガシ。途中配布の昼食弁当を食べる時間すら勿体ない(神速2分で完食! とかそんな感じ)。一応、受験生が帰る時間に「解答速報」をもらいに走りはするんですけれども、高校入試の方は国語の解答速報が出ないのでちょっと物足りない(出してほしいなぁ)。
 あ、因みに、今年のF高入試国語の出典は、井上荒野『静子の日常』、井原西鶴西鶴諸国ばなし』、太宰治新釈諸国噺』、でした(評論文は無題で出典は非公開)。私が大好きな森銑三翁は西鶴の実作は『好色一代男』一作のみという説を唱えられ、『大下馬』は西鶴関与作品に過ぎないというお立場。その観点から見たら、井原西鶴西鶴諸国ばなし』の表記は嘘問ってことになっちゃうんでしょうか(余所事風に)。

 2日連続の根つめ採点、お疲れ様プティ打ち上げを夜に。