あなたの苦労(を) 心にうかべ

 始業前と1限との時間を使って授業3種類の板書計画。授業は2限が高3東大文系二次対策、3・4限が高1古文(内進)、7限が高1古文(外進)。5限が高1担任団の学年会議で、昼休みと6限の間に2限の答案(20枚)の添削を終わらせます(帰りのSHRで返却)。高1古文は内進・外進の授業が別内容(進度の進んでいる内進を、外進が教材を適宜間引きながら追いかける格好)なので、準備が大変。第4回定期テストで追いつき、冬休み以降は授業が同一内容になるので多少準備が楽になります。
 比較して説明せよという題意に対する記述解答に、例えば「Aは赤く、Bは白く(、色において違いがある)」と書かずに、「Aは赤く、Bは違う」とか「AはBと違って赤い」とか一方だけを説明して良しとすること勿れ、というのは担当する全ての学年で、生徒の耳と私の口とで「タコ酢」が出来るくらいしつこく言うんですけど、もう絶対に意地でも従ってくれない生徒が必ず一定数以上居ます。

 終業後に、2日ぶりに介護施設「I」へ自転車訪問。母君のお見舞いと、洗濯物の引き取り。枕元に置いてある記録帳に、何時に何をお口に入れられたかというのが書いてあります。栄養水分お薬は基本的に胸のポートを通して点滴注入で、母君が口から何かを召し上がる必要はないのですが、ジュースや甘い物を施設の方や私が適宜。先日から早速、宮崎土産のフルーツジュース(凍らせてシャーベットにしたもの)を数時間おきにスプーンで何口かずつ召し上がっておられる様子。今日のお見舞いでは私がヨーグルトを。

 余り詳しく書くのは憚られますが、たまには。
 現在「要介護5」の母君は当然ご自分で移動することが出来ないので、下の処理については介護一任になります。例えば排尿については、導尿カテーテルを使って尿を排出し、専用の採尿バッグに溜めるという方法を選択。これは、実はこの施設に入所してから、或るいは8月にS醫院に入院してから始めた事ではなく、その少し前、在宅で過ごされている間から始めていました(ですので、私、採尿バッグの中の尿を処分するのは出来ます)。
 その尿道カテーテルが、本日の見舞い時に取り外されているのに気づき。介護士の方に伺うと、S先生がもう必要ないと判断なさったとのこと。S病院入院時や介護施設「I」に入所した当初は、一日の排尿の量は1000mlを超えた健康状態でした。が、現在はその量が300~400ml程度に減少しているとのこと。それならば、無理に尿道に管を通さずとも、自然に排出される尿を介護用おむつで充分に受け止められるから、と。成程、ソフトランディング、その過程で色々な処置が不要になっていくということですね。母君が、どんどん「自然」に近づいていかれます。
 因みに私、下の処理は排尿バッグだけではなく、(老人用おむつを使っているという状態なら)一通り出来るようになっているんですが……スミマセン、尾籠な話題で。

 夜は「もりき」で読書独酌。