妖精の詩

 英語科の先生に「こういう時こそポジティブじゃないと駄目ですよねぇ」と言われて「それ、今いちばん言っちゃいけない駄洒落じゃないです?」って返したんですけど、態とだったのかしら。きっと、英語圏ではもう挨拶レベル(?)になってますよね。

 2時半起床、書斎で漢文特講の添削を終わらせたあと、時間割関係の仕事を少し。5時過ぎに入浴し、6時の開門と同時に学校入りしました。始業までは授業準備他デスクワーク(途中、高3の生徒が東大現代文の質問に。何だか今年は、高2といい高3といい国語の質問に来る生徒が多くて不思議な感じです)。
 始業後は、6限中5限が授業(高2現代文、尼ヶ崎彬)で埋まっていたのでほぼノンストップ。高2現代文の本文は普段は(LL教室録音ブースで事前に生徒が吹き込んだ)テープ音声を流すのですが、密室での録音が時節柄出来ないので私が全て音読(いきなり生徒に「読め」というのは絶対にしません)、50分喋りっぱなしをマスクで5コマ走ると、終わる頃には「誰が自炊なんかするかダボが! 酒持って来い酒!」という感じになります。

 と、いうわけで。

 7/29は「自粛御膳」をお休み、外で軽く独り飲み……と、予て噂(っつっても、2軒目利用でほぼ記憶の無い事務嬢さんの「何か、日本酒、多いっぽかった」という言のみ)の日本酒バー「H」(一番街外れ)にふらりと入ったら、何でここまでの穴場を6年間もスルーしてたんだと激しく後悔するレベルの良店でした。僅か3席のカウンターと4人掛けテーブル2つの店内を店主お一人で回しておられるのですが、その店主の日本酒好きが半端なレベルでは無いことは、壁と言わず天井と言わず全面にびっしり貼られた日本酒のラベルで判ります。こないだ飲んだばかりの鳥取「山陰東郷」はラベルがそこに、こないだ飲んだばかりの岩手「酔右衛門」はそれこそ全く同じ夏酒が冷蔵庫の中に。壁に書かれた日本地図に今日在庫のある日本酒メニューが(それぞれの産地である都道府県の場所の上に)貼られています。その中には、お馴染み「雪の茅舎」「鳳凰美田」などもあるのですが、「日本酒チャレンジ」未踏の銘柄が幾つか、そしてそも名前すら知らない銘柄まで幾つか。
 料理はミニサラダ150円、ポテトサラダ200円、と安価。それでいてしっかり美味しくて酒に合う。ミニサラダ・ポテトサラダ・冷奴・アジフライ・トマトパスタ、とほぼフルコースで料理を食べて、瓶ビール1本に日本酒5杯(3合弱!)も飲んだのに、ほぼ5000円のお会計だというメモを見て思わず「間違ってませんか!?」と聞き返してしまいました(「えっ、高いですか!?」と聞き返されました)。
 こんなの再訪必至だろ、と。手書きメニューの岩手「酔右衛門」が青森に、島根「天隠」が鳥取になってたのはご愛敬。厳つい外見だったけれども、ワンオペ店長さん、意外に可愛らしい人だったりして(今日は初訪問なので殆ど話していません)。
 福島「会津ほまれ」(純米大吟醸)、島根「天隠」(無窮天隠 生酛 純米吟醸 天雲)、新潟「今代司」(ブラック今代司 極辛口純米酒)、福島「奥の松」(あだたら吟醸原酒)。