気分は2秒ごとに 浪漫か愛人なの

 4時起床。お風呂のお湯を溜めている間に炊事、今日は18時まで文系東大現代文特講(難的の05年、三木清)ですので、早朝に夜の御膳の仕込みをやっておくのです。コールスローを切る(市販のポテサラ・カニカマと合わせます)、味噌汁用の野菜(人参・キャベツ・白菜・舞茸)を準備する、キウイの皮を向いて輪切りにする(生ハム・チーズがあります)。キウイは食堂から検食のお裾分け、独り暮らしのオッサンが果物に縁がないというのは「あるある」なのではないかと(偏見?)。

 大雨だったのでタクシーで出勤、始業前は高1漢文の板書計画、1限の時間で土曜までの授業・特講のプリント準備、2~5限で高1漢文の授業、16~18時で東大文系特講。タクシーで(ビール購入のためのコンビニ経由で)帰宅し、入浴後に夕食準備。作業の殆どは早朝に終えていて楽チンです。キウイにカマンベールペーストと生ハム、オリーブオイルに燻製黒胡椒……これが大正義の酒泥棒、正に義賊でした。因みに、普段は瓶ビールをケースで届けてもらって飲む分だけをセラーに入れるというやり方ですが、未開栓の日本酒がセラーにいっぱいになった時には缶ビールを購入しています(瓶はクラシックラガー、缶は一番搾り)。
 693蔵目・千葉「竹岡」(純米酒)。

 大村彦次郎『文壇さきがけ物語 ある文藝編集者の一生』読了、★★★★★。良書。名編集者・楢崎勤の一生を追いつつ、大正末から戦後高度経済成長期までの文壇の裏の裏までを描く。大成はしなかったけれども作家でもあった主人公だからこその屈託や葛藤、この人物にスポットライトをあてた時点で勝ちは決まっている。綿密な取材調査、些事に本質を潜ませる冴え、仰ぎ見るばかりです。因みに、タイトルには「さきがけ」とありますが、実際は「さきがけ」から「しんがり」まで描き切ってるんじゃないか、とも(「文壇」というの、いつまで存在していたんでしょう)。