袖引き小僧

 一昨日N先生にお出ししたお手紙の最後にスマホの電話番号を記していたら、本日、先生から早速の着信がありました。数年前にFacebookで繋がったHくん(小学校時代の同級生)はN先生と今でも積極的な交流があるそうで(N先生がHくんのご実家であるお寺の檀家という関係)、彼から「N先生は随分お年を召された」と聞いていたのですが、電話の向こうから聞こえてくる声は30年前と全く変わらず口調も記憶もはっきりとしてお出でです。
 一昨日の日記に書いた通り、私は学級通信の記事のタイトルまで覚えていますが、生徒が教員を覚えていることと、何千人もの生徒を育てた教員がその1人1人のことを覚えていることとは、もう全くの非対称です。だから、「池ノ都」という珍しい苗字以外私のことを何か覚えてお出でだったら嬉しいな、程度の感覚だったのですけれども、申し訳ありませんでしたN先生、私、先生の記憶力を侮っておりました。先生は、小5小6の私が、授業説明の訂正を後でこっそり伝えに来る時に先生の袖を引くその俯きがちな様子まで覚えてお出でだということでした(っつか、嫌なガキだな)。

 小学校から30年、今じゃ単なる飲んだくれ、2週に1回の資源ゴミを出す時の酒瓶の本数に我ながら呆れます。8時過ぎに出勤、1限は作成済みの校内模試(現代文)の解答解説をタイピングする作業。夏休みの間に高3生が自学で解いた過去問の添削、特講の板書準備。昼休みには学校近くのスーパーに食材の買い出し(体育科の冷蔵庫を借りました)。
 後期課外授業は4限半ドン、いつもなら16~18時で行われる特講がこの期間は13時半~15時半に前倒しです。今日は文系東大現代文で03年の小松和彦を扱いましたが、15時半の講義終了後、職員室で添削を全て終わらせてから帰宅しました。

 自炊。メバチマグロのザクを切って即席の漬けを準備、タッパを冷蔵庫に入れた後、米を研いで土鍋に浸水させます。浸水20分の間に入浴、風呂から出てから土鍋を火にかけて、20分の蒸らしの時間に御膳の準備を。
 本日の自粛御膳。キムチ奴~メバチマグロ漬け丼~鯖おろしポン酢(コンビニカップデリ)~きりざい。