秋の日の図書館の ノートとインクのにおい

 「ブックポケット」「ブックカード」(或いは「目録カード」「個人帯出カード」)と言われて「あ~懐かしい」となる世代がどのくらいまでなのかはよく知りませんが。
 現在、自宅で少しずつ読み進めている野上弥生子全集(第12巻)。目録カードの(手書きの!)情報によると昭和60年の購入で現在は保存書庫の中なのですが、少なくともバーコード導入より前には誰も借りていなかった様子。帯出カードは無記入です。私はF校在学中もそうでしたし就職後の今もそうですが、手に取った本の帯出カードに国語科恩師先生のお名前があると舞い上がってしまいます(倫理的にどうよ、というのは取りあえず脇においといて)。

 本日は高3の授業が5コマ。まだセンターに「国語Ⅰ」があった時代の問題、夏目漱石「変な音」が全文出題されたのを解かせました。解説時には「修善寺の大患」の話を枕に。『彼岸過迄』の時の問題本文は読んでるとじわじわと笑いがこみ上げて来るタイプの面白さでしたけれども、こちらの「変な音」はミステリ仕立ての面白さがありますね。

 明日は休み、事務嬢さんのパートナー氏は東京に出張中、と来たら2人で飲みに行きましょうかね、となりまして。飲みに行きましょうというより、小料理屋「U」の女将さんに一昨日の夜はどのようにお会計をしたのか(というかそもそもお会計をしたのか)、どうやって帰ったのか、それら記憶の欠落部分について教えていただこう、という話。昨日の朝、2人で顔を合わせた瞬間に「「昨夜、最後ってどうやって終わったんでしたっけ、っつかそっちも記憶無しなんかい」」と異口同音に唱えた私たちです。

 定時帰宅、少し時間があったので冷蔵庫の中の白菜を使い切ることに。1cmの細切り、塩もみ、酢を中心とした調味料で味付け、粉山椒と一緒にフライパンで熱した胡麻油を回しかけ。作り方があってるのかどうかは知りませんが、辣白菜(ラーパーツァイ)の・ようなもの。塩もみの後、水分を絞るために白菜を握って握って、最後は手が痛くなりました。タッパーで冷蔵庫、2回に分けて食べる分量です。

 タクシーを呼んで、事務嬢さんのマンション経由で「U」へ。取りあえず女将さんに一昨日の夜の会計・帰宅について確認して、特に問題は無かったというのに安心して乾杯、そしたら気が緩んで結局4時間超、最後は「事務嬢さん、帰ろ~」「帰り~」という安定の茶番、私は一足お先のタクシー期間。いつ買ったのか忘れましたが冷凍庫の中にあった「スーパーカップ」を食べてから健康的に就寝しました。事務嬢さんの夜はその後も長かったそうですが、それはまぁ想定の範囲内ですかね。