無添加シャンプーからの贈り物 リンス先輩が悔しがる

 昨日が前期課外最終日だったからか、まん防の影響なのか、それとも8時前という時間が問題なのか、とにかく朝の職員室無人。マスクを外して机仕事。3時間程仕事をしたら業務に区切りがついたので、11時前に学校を出て、ここからは遊びの一日とすることに。夜は二日市で58回生Fくんと飲む約束をしているので(酒類提供禁止までには数日間の移行期間があります)、それまで天神で買い物その他を。

 昼食、西鉄K駅。現在のF校生の魂食であるところのラーメン屋「M」で700円の(味の濃い方の)ラーメンを。背脂入りのこってりというのを売りにしているんですけれども、豚骨の臭いは余り感じられずパンチは弱い。個人的にはもっと好きな豚骨ラーメンの店が幾つかありますし、同じ「M」ならF校前に昨年オープンした2号店の味噌ラーメンの方に一票です。
 この「M」の向かいには「ジャンカラ」があるんですけれども、以前はCDショップの「新星堂」があったとか言っても誰も知りませんよね(四半世紀前だし)。それが潰れた後は「ダイソー」になって、それも潰れて駐車場になって、新しいビルが出来て「ジャンカラ」が入ってから、やがてコロナ禍がやって来ました。

 西鉄特急で天神、地下鉄に乗り変えて中洲川端(歩いても良かったですね)、駅前の映画館で映画鑑賞。窓口で今日が映画の日(割引)だということを知らされてプティラッキー。
 まっぴぃから勧められて(予備知識ゼロで)観たのは、タイの大人気BLドラマを再編集総集編として映画化した『2gether THE MOVIE』。タイ本国がコロナ禍で公開延期、日本が最速上映ということで配給側から観客に「ネタバレ禁止」のお達しが出ている(そして、全国の「沼野民子さん」たちは本当にネタバレをしていない)ということで、観終わっても姓を沼野に変えることがなかった私も内容に関しては一切を秘すことに。星をつけるなら★★★で、まぁよくも悪くも「総集編」だったなぁ、と。ただ、オススメしてくれたまっぴぃが仰ってた通り主人公2人の「顔が良い」のは本当でしたし、役者の2人が本当に真面目な人たちなんだろうなぁ、というのも感じられました……くらいかなぁ。

 その後、今度は炎天下を歩いて天神「ジュンク堂」へ。90分間の店内逍遙・背表紙読書。コロナ禍で本の買い出しが思うようにならず(池袋ジュンク堂にもう一年半行けてない!)ストレスでしたが、今日は久々に確りと買い込みました(具体的に言えば諭吉3枚)。しかも、その内2冊からは入試・校内模試が各1題作れそう(目次をさらっと見た瞬間ピンと来て、当該の部分を立ち読みした瞬間「それ」と分かるレベル)だということでこれは大収穫。入試の方に関しては場合によっては科内検討でボツを食らう可能性もあるかなという感触ですが、校内模試の方は絶対大丈夫。これら作問については、私の夏の課題ですね。

 17時半の予約に合わせて二日市「月空」へ。酒類販売停止要請前から入っていた予約を(移行期間初日の)今日捌いて、明日から長期休業に入るそうです。予約グループは奥の座敷、私とFくん(佐賀駅からJRで来ました)とはカウンターで。
 Fくんは佐賀県の大病院で形成外科医。コロナ禍でも患者が全く減らない、どころか室内転倒骨折など逆に増えて(コロナに直接関わっている訳ではないものの)急激に忙しくなったということ。仕事の内容も「グロ注意」の話が多くて(ここには書けません)、そんなお大変な毎日を過ごしておられる可愛い教え子の激務の日々は是非是非慰労せねば……っつっても、割り勘でしたけどね。
 だって、あいつ宿酔いで来ましたからね! でもってあいつの方が私より年収が多いんですからね! 更に更にワクチン接種会場の問診バイトが1日で10万超の収入って聞いた時には顔面殴打して自分で治療させようかと思いましたけどね! 8月の福岡は見限らざるを得ないから、次は佐賀で飲もうね!

 健康睡眠。

お疲れ様は疲れてるんだ ここは一日の最後の場所

 本日、前期課外授業最終日。私は1限に文系東大コースの授業があり、4限半ドン終了後までにその添削を終えて返却。昼過ぎのアポイントメントで小論文に関する面談1件を終えたら、夏休み前の仕事は全て終了です。これから生徒は(後期課外授業の開始まで)3週間の夏休み。国語に関しては、センター試験の過去問(評論・小説)を3題ずつ、東大・京大志望者には過去問を3題ずつ、要するに手応えを忘れないよう一週間に1題ずつの割合で解けるように配布しているので、もしも夏休み中に真面目に投稿して自習する生徒が居れば、東大・京大の過去問添削が提出されることもあるかもしれません(毎日ではありませんが、私は夏休み中も基本的には出勤します)。

 7/31も「自粛御膳」をお休み、居酒屋「もりき」で独酌。
 糠イワシ・冷豆腐・納豆月見うどん。
 糠イワシは常連Tさんの石川土産で珍味。店はお上の要請に従い明日から1ヶ月間の店休で、9月再開の折にはキリン「秋味」を仕入れて待ってますとのこと。悔しい。

 タクシーではラジオを切ってもらいますし、TVがある店に入ってしまったら背を向けて座っている私は、悪いけれども他人が跳んだり跳ねたり走ったり投げたり泳いだり漕いだり衝いたりしているのを見るだけで多幸感を覚える人間ではないので、夏も自分の足で歩きます。

ヤングマン ほら両手あげて ヤングマン

 夜中の2時に目が覚めて水分補給。この時、左腕(ワクチン注射をした方)がちょっと強張っているのを感じました。副反応?
 二度寝して起床、体温を測ります……36.8℃。思わず「ビミョ~」と声が出ました。自覚症状は全く無し。夜中に感じた通り、筋肉注射だけあって左腕は少し痛いですが、鑑の前でやってみたら「Y.M.C.A.」は出来ました。やっぱり微妙。

 とまぁ、実際に体温が1℃弱ほど上がった訳だからこれは酷い副反応なのだ私の身体はデリケートなのだと見做して、37.5℃以下の体温なので普通に出勤することにしました。今日は私の担当授業が無く年休も可能だったのですが、行けば仕事はあります。但し、いつもの時間では無く10時を待って家を出て、通勤路の薬局で解熱剤を購入して飲みました(なんせ、酷い副反応ですから)。
 セブンイレブンでマリトッツォとゼリーとを買って出勤し、進路指導室で「酷い熱が出て可哀想なので、今日は自分に甘い物を食べさせます」と言ったら事務嬢さんに鼻で嗤われました。実際、倒れて休まれる先生も、辛そうに授業をなさる先生も大勢だったので、私は運が良かった方なのでしょう。

 2度目の職域接種の翌日即ち今日の副反応如何、が全く想像もつかなかった3日前の段階で、何故今夜の飲み屋を予約したのか。それは、今夜しかもうチャンスが無かったから。小料理屋「A」、3ヶ月の閉店を経てやっと営業が再開できたと思ったら僅か3週間弱でまた閉めろですよ(本日が最終営業)。同じ「金」ならメダルとかどうでもいいから補助金補償金をラッシュで回せよ生きさせろ(息させろ)や、と思う。っつか、働かせろ。
 カウンター4席(通常6席を間引き)の両端に私と、初対面の女性(人生の大ベテラン)。ママさんと3人でお話をしながら、夢の小鉢三昧。瓶ビール・日本酒・焼酎。コロナ禍で仕事を取り上げられたのを野菜作りチャレンジの契機へと変えてしまう程にお強いママさんでも、流石に少しは残念そうです。飲んでる途中に地元出身の柔道選手(F校から徒歩5分の高校出身)が金メダルというニュースですが、口では凄い凄いと言いながら明らかにそれがどうしたという雰囲気。そりゃそーだ。
 必ず9月に再訪、とお約束。

フライングゲット 何か言われる前に 心の内 ビビッと

 林遣都電撃結婚。ちょっと心配していたのですが、朝方に英語パイセンから届いたLINEの「やられたー」という文面の後ろについていた絵文字がアホみたいな顔した兎だったので、まぁ大丈夫だということなんでしょう。「でもまぁ、大島優子なら良いよね」という謎の母親目線も優しくスルー。因みにパイセン、今日はお母様とご一緒に林遣都主演の『犬部!』をご覧になるそう。今日の映画やグッズの代金はいつもの「お布施」ではなくて「ご祝儀」ですね。

 本日、ワクチンの職域接種2回目。指定時刻10時の15分前に会場となる(F校から徒歩10分の距離にある親玉大学構内の)建物に移動し、2箇所の「検問」(事務員相手の本人確認が1回、医師相手の問診票確認が1回)があるのは前回と同じだったのですが、今回は1回目の本人確認が(恐らく大学側の手違いで)手間取ってしまいここで15分程待たされました(待っている間に、直前に接種を終えた大学生と見られる人が体調不良を訴えて別室に運ばれていくのを見て気持ちが萎えました)。接種自体は文字通り「秒で」お仕舞い。
 さて、2度目ですよ。現在はニューヨーク勤務の55回生Tくん(卒業生で唯一Twitterをフォローしているレベルの飲み友だち)から「2度目は絶対来ますから! 結構キツいですから!」と脅されているのもあって、今後の自分の身体の変化が恐ろしく。であると当時に、1度目の接種の副反応で阿鼻叫喚だった職員室の中でな~んの反応も起こらなかった(年の順で)数学・体育・国語私という「チーム・ノー・デリカシー」の中で真に身体のデリカシーが無い人間が確定する勝負(?)ということもあって少しは副反応を期待する気持ちもあったり。

 接種後は職員室に戻って机仕事ちょこちょこ。15時に(気象大学校の小論文添削を終えた後の)面談があった高3某氏には「副反応でアカンことになったら面談延期させてね」とお願いしていたのですが、接種後5時間の私の身体には未だ何の異常も起こらず普通に面談を終えまして。
 帰宅、入浴。過度の飲酒は駄目だということで「適度」を目標にして。

 7/29は「自粛御膳」をお休み、野菜料理「B」で読書独酌。
 野菜3点(トマト・茄子・蓮芋)・鶏グラタン・サラダ。
 396蔵目・高知「土佐鶴」(純米酒)。

ご機嫌ななめなんだよ…ほら、どけよ…

 フォローしているのが22人だけなので、TwitterのTLは大体全部読んでいます(リツイートも。流石にプロモーションは削除しますし、フォロワーの「いいね」も読み飛ばします……友だちの友だちが友だちとは限りませんし)。ですので、オリンピック(物理ではなくて運動の方)のメダルの行方、何故か日本人限定ですしいちいち名前まで覚えたりはしませんがぼんやりとは分かります。
 例年のオリンピックなら無関心、今年の東京五輪ははっきり反対、頑張っている選手個人には罪がないという意見にはいやいや少なくとも屈託ぐらいは持てよという感覚(観戦者も同様)。ですが誰が金メダルだ誰が銅メダルだというのを見たら「嬉しいんでしょうね」くらいの想像はします。と同時に、あるメダリストが「死ぬこと以外かすり傷」を座右の銘にしているとかいうニュースの見出しを見たら「その人『殺すの以外軽犯罪』とか思ってそうだな」と思う程度の悪意もあります。

 本日・明日は高3が模試を受験。東大・京大・共通テスト(←名称嫌)のいずれかの形式を選択する形で、本日の私は京大模試の監督を。京大志望者は文理合わせて20人もいませんので規模は小さいのですが、文系と理系とで時間割が異なっているので配布・回収業務はやや煩瑣。

 7/28の「自粛御膳」。
 赤魚煮付け・野菜サラダ小鉢14種。
 395蔵目・京都「松の翠」(純米大吟醸)。
 8/1から1ヶ月間の福岡県全域時短要請(21時まで)が決まってしまいました。私は18?20時の男だからまぁ我慢できますが、問題なのは21時までなら始めから開けないという店があることなんでして。居酒屋「もりき」は平日を閉めるだろうし、小料理屋「A」も閉めちゃうかなぁ。文化街は壊滅でしょうし、あぁもう……。

コーヒーをこぼされた俺はあまりの熱さに

 F高は高2から高3に進む時にクラス替えが行われないので、今の70回生高3の5クラスは動き出してから1年半、凡そ3/4が過ぎたことになります。その中のとあるクラスで、担任か生徒かの誰かが気づくかなぁとずっと様子見をしたままとうとう高3の夏になってしまったという事案があったので、授業で1分だけお話を。
 F校の教室には前方に大きな黒板、後方に掲示掲示スペースと中型の黒板とがあります。で、5クラスの中で、当該のクラスだけは前方の掲示板にたくさんの掲示物を貼っていたんですね。それで、「別に怒っているわけでもお説教でもない老婆心ですが」と前置きをした上で、「前方の黒板に掲示物を貼らないと決める、貼られた場合は誰かが後ろの掲示板や黒板に移動させる、ということを徹底したら、クラス全体の成績が少し上がると思います」とアドバイスを。授業後、気働きのきく生徒が早速掲示物を移動させていました。
 両端に日付や日直の名前やその日の時間割が書いてある程度ならば問題はありませんが、授業と無縁の掲示物で黒板を占拠するのは余り感心しません。前にも書きましたが、私は教育実習生の授業にダメ出しをしたことが過去に1回しかなく、その理由は黒板の掲示物に遠慮して予定していた板書を1つカットしたからというものでした。黒板は授業の板書のためにあります。「授業が命」を空念仏にしないという話。

 早朝の書斎で昨日の文系二次対策授業の添削をしてから出勤。今日は半ドン4限のうち2コマだけに授業が入っており、中身も昨日行ったものと同じだったので(惰性ではないですが)身体的にはやや楽。
 というか驚いたのは、今日の高3の欠席(厳密には出席停止)が30人を超えたこと。昨日、18歳を超えた生徒の中で希望をした50人程が2度目のワクチン接種を終えたのですが、その副反応ということでしょう。若い人ほど副反応が多いとは聞きましたがこれほどとは。明後日の木曜に2度目の職域接種がある私、厄年オッサンで若くないとはいえ俄に怖くなってきました。と言っても、1度目が完全な無反応だったので、「『あれ」のもっとキツいのが来る!」的な具体的覚悟は全く固まらず漠然とだけなのですが。

 7/27も「自粛御膳」をお休み、仲良し事務嬢さん(パートナー氏出張)と小頭町の人気居酒屋「A」で乾杯歓談。博多料理と串物で大人気のお店、日本酒の揃いが良くてお好きな方にはオススメです(選べる3種飲み比べは「明鏡止水」「光栄菊」「飛露喜」を選択しました)。
 よだれ鶏・海鮮ユッケ・鰆西京焼き・和風麻婆豆腐・納豆巾着豚巻き串。
 394蔵目・長野「明鏡止水」(純米吟醸)。有名蔵で確か「もりき」にも何度か入っていたことがありましたが、「日本酒チャレンジ」を始めてからは飲むのが初めてでした。

嘘つきなんて責めない 息もできないくらい

 今夏のF高生、勢いが凄いですね。
 書き出し数頁のインパクトを競う『ジャンプ』系の漫画賞、「第4回Jスタートダッシュ漫画賞」の佳作に高2生某くんが選出、雑誌掲載されて松井優征氏から助言をもらううという快挙です。生徒会報のインタビューではプロ志望だと言っていました、頑張って欲しいです……っつか全然知らなかったよ。こないだの表彰式に乗せる案件だったんじゃない、これ?

 『高校生クイズ』代表、勝ち残って東京のテレビ局に出向くことになった場合は、高1主任体育先生が引率をして下さるそうです。疫病もオリパラも忌まわしいばかりで正直今の東京は御免なので助かりました。TwitterのTLでしか情報は得られませんが、開会式、罷免連鎖の果てがすぎやまこういちだったんでしょ? 新曲を依頼した訳じゃないっつったって曲を使ったこと自体は変わらないわけで、同じ差別主義者でも老人ならOKじゃねという判断を運営側が下したという端的な地獄。こうまで来ると『ドラゴンクエスト』もザ・ピーナッツも大好きな自分のことまで恥ずかしくなってしまうな。

 さて、本日、夏休み課外授業(前半)開始。
 課外授業は4限授業+5・6限特講という構成なのですが、今日の私は①センター②センター③文系二次(添削あり)④センター⑤⑥京大現代文特講(添削あり)、というどこの馬鹿が組んだんだという時間割。6限終了後に根性で特講の添削まで終えて帰宅(③の添削は明朝の書斎です)。自炊の気力は毫も残っていませんが旨い酒のためなら移動はする、二日市へGo!

 7/26も「自粛御膳」をお休み、二日市「月空」で読書独酌。
 自家製らっきょう漬け・和牛もも肉タタキ風カルパッチョ・串8本・卵雑炊。
 っつか、暫くは外食を打ちますよ。何だよ時短要請再開(福岡全域21時まで)って舐めんじゃねーよ行政。私の胃袋と機嫌とを支えてくれる大事な人たちをこれ以上困らせんなよ、と。

あなたの海へ帰ってきたの

 22~25日の4連休、1泊2日の関西旅行の後は1日ぼけ~っとして、最終日の今日くらいはちゃんと働かないといけませんね。午前中は書斎で読書と机仕事、宅急便(お気に入りのマスク5枚入りを20パックセット)を受け取って12時前に学校入り。
 職員室で授業準備。3種類の授業・特講のプリントを準備して印刷、それらの板書計画まで全て立てました。明日は1~6限が全て授業・特講で埋まっています。

 7/25も「自粛御膳」をお休み、4日ぶりの職員室でがっつり仕事した後、16時半から居酒屋「もりき」に連勤。
 鰹タタキ・赤羽汰カマ煮付け・鍋焼きちゃんぽん。
 日本酒は秋田「雪の茅舎」・高知「亀泉」等々。

ゆれる お星さま きらきら 金銀

 F高関連のおめでとうニュース2つ(知った順番で)。
 ①先頃行われたオンライン予選の結果、今年の「高校生クイズ」の福岡県代表に、F高の1年生チームが選ばれました。実はひっそりと強豪部なんですが、全国に出場するのは63回生(高2)以来8年ぶりとかなのかな(顧問のくせに虚覚え)。但し、コロナ禍と予算不足の影響でしょうが本戦も最初はオンライン、余程勝ち抜かないと東京のスタジオには行けないようです。
 ②国際物理オリンピック、F高3年生から金と銀とが1人ずつ出ました。おめでとうございます。これで「2021年は確かにオリンピックイヤーだった」と、私の胸にもしっかり刻まれました。

 松本隆のトリビュートアルバム『風街に連れてって!』、★★★。作詞家のトリビュートというのは珍しいんじゃないでしょうか。ただ、亀田誠治の仕事だから間違いはないし、B'zが「セクシャルバイオレット№1」を歌うとかど派手なところもあるんですけれども、結局は原曲かなぁ、と。B'zの松本さんが元々桑名正博のバックで弾いていたというのはへぇ! と思いました(それもあって依頼を即諾したんだとか)。

 午前中は書斎で仕事と書き物と。昼は街中の居酒屋でサクッと読書独酌、自宅に戻って仮眠の後、家事・机仕事をやって夜は「もりき」で飲み直し。

 7/24も「自粛御膳」はお休み、というか昼酒。移転後初入店の「T」で読書独酌。料理サービス共にまぁまぁ、でしたが地元の新しい(未踏破の)蔵がありました。
 393蔵目・福岡「筑後の寒梅」(純米酒)。
 夜は「もりき」で飲み直し。とある要件でお越しの鴨撃ちYさんとカウンターでお話しして色々教わりました。一昨日の滋賀「蔓ききょう」の鴨、写真をお見せしたらこのサシの入り方は天然物ではない、というお見立てでした(美味しかったのでいいんですが)。

いのちが 今 はじまる

 健康起床。折角立派なホテルに泊ったので、朝食もビュッフェで確りと。その後、部屋風呂で軽く汗を流した後、腹ごなしの散歩20分(汗だく)で三十三間堂へ。前回訪問した時にはまだ改修中だった外壁・庭園が完成していました。庭園内に車椅子可の遊歩道が整備されて心地よく。
 本当は、向かいの博物館にも行きたかったのですが、特別展が明日から始まるというタイミングで入館が叶わず残念。というわけで、今回の京都観光はここまででお仕舞いです。ホテルまでバスで戻ってチェックアウト、11時オープン(コロナ仕様でやや遅い開店)の京都駅構内お土産売り場にて買い物。その後、新幹線と地下鉄とを乗り継いで、大阪は新歌舞伎座へ向かいました。何日か前の日記にも書きましたが、イソジンと雨合羽が統べる地に金銭的な貢献などしたくないので、移動(と、演劇のパンフレット購入と)以外でここにお金を落とす気は全く無く、新歌舞伎座に到着したのも開演の5分前でした。

 京都大学総合博物館も「蔓ききょう」も良かったのですが、今回の旅の主目的(これがあるからコロナ禍のイソ・雨王国に敢えて立ち入る気になったイベント)は新歌舞伎座の『フェイクスピア』観劇。人生初・野田秀樹作品です。
 以下、観劇の感想は、ネタバレにならないよう(公演は終わっていますが、後日WOWOWで放送されるそうです)、ボカしまくって。

 チケット購入のいちばんの動機は生で白石加代子が観たいというもの、その次が橋爪功、三の次が主演の高橋一生という順番。嘗て『古畑任三郎vsSMAP』について脚本の三谷幸喜が「エンディングでスポットライトを浴びながら舞台上にせり上がってくる戸田恵子を撮りたかった(大意)」と話していたのを聞いたことがありますが、そういう類の観点で言えばきっと今回の野田秀樹も最初と最後に白石加代子に「あの台詞」を言わせたかったんだろうなぁ、と。実際、白石加代子(と橋爪功と)、もう79歳ですから。
 さて、感想。私、恥ずかしながら本家は『リア王』しか読んだことがなく、しかも原著で読んだので中身が分かったかと言われたら甚だ心許ないという、そんなレベルの無教養者なのですが、それでも『フェイクスピア』は傑作だと断言します。前述の通り内容については秘しますが、一箇所だけ。白石加代子高橋一生の「to be or not to be」のくだりは、高橋一生の素の照れと白石加代子のアドリブ「涎拭いて」で万座爆笑でしたが、私はあそこで偶然脚本の「大ネタ」に気づいてしまい慄然、以降はずっと祈りながらの観劇になってしまいました(演劇慣れしている人は、或いはもっと早い段階で気づくのかも知れません)。あそこで気づかずに、最後で明かされて初めて気づいたとしたら、もしかしたら私も(他の多くの観客のように)終盤で泣いていたかも知れません。因みに、その「大ネタ」に絡めて考えたら、パンフレットインタビューの中の高橋一生のとある台詞が無意識理でしょうがちょっと不穏。あれがカットされなかったのは凄いと思いました。
 カーテンコールはみんな立ち上がって拍手。声援が送れない分、一所懸命に手を叩きました。舞台から袖に帰っていく度に、川平慈英白石加代子エスコートしていたのは紳士でした。

 地下鉄で新大阪、新幹線でK駅。そのままタクシーで「もりき」に移動して、マスターにお土産をお渡しするまでが旅行です。と、いうわけで。
 7/23も「自粛御膳」をお休み、居酒屋「もりき」で独酌。
 海鮮納豆・山芋短冊・ぶっかけおろし素麺。