休ませてもう 日が暮れた今日 長すぎる

 通常出勤、くどいですが授業なし。本日は阪大や東北大などの合格発表を見に進路を度々訪問しつつ、時間割その他の机仕事を(ここ最近毎日これですね)。12時には、後期試験の過去問(小論文)を添削した高3某くんとの面談も。前期東大・後期北大の彼は本日も新しい問題を解いて持ってきました。私はこの後、彼の答案をコピーしたものに赤・青の添削を施します。某くんとは明日の14時に職員室でお会いするアポイントを。明日の12時の東大合格発表で彼が合格していたら、御目出度うの言葉とともに元の(何も記入されていない)添削答案をそのまま返します。残念だった場合は、添削した答案を使ってそのまま後期対策の面談を行います。こういう時の小論文添削みたいな、絶対にやらないといけないけれどもそれが無意味で役立たずになることを心から望むような仕事、ありますよね。

 学校を出て血痰ネーミングショッピングモール「You Meタウン」。今夜の二日市「月空」にはバイトさんが多分3人入られるだろうから、マスターと合わせて4人分のお菓子を「GODIVA」で購入してから西鉄へ。二日市には特急電車が止まります。
 本日夜は、二日市「月空」(63回生Mくんパパがマスター)のフロア26席を借りきって、63回生の中規模同窓会です。担任団(化学・体育・数学・国語私)4人が全員揃い、卒業生も20人の規模で。担任団の主役は既にご退職の体育先生、集まった卒業生も先生が担任でいらしたクラス(高1A若しくは高2・3B)が多いかな。

 生徒側の幹事はTNくん(開宴20分前に来るよう呼んだら、ブレインとしてTOくん・Mくん・Hくんも一緒に到着しました)ですが、4月から社会人の彼は幹事仕事に慣れていないでしょうし、何しろ「月空」マスターとツーカーなのは私の方なので、当日の幹事作業は全て私が引き受けました。先ずは私から「GODIVA」、Tくんたちから日本酒(佐賀「鍋島」)をお土産としてお店にお渡し。
 開演前に参加者から会費(飲み放題付きコース)を集めることを「関所」と呼んでいます。先ずは、参加者全員の名前を書いた封筒を準備しておき、やって来た順に会費を徴収。会費を払ったメンバーの封筒の名前を線で消していきます。会費徴収と同時に、飲み放題用のメニューを見せて1杯目の注文を決めてもらうのも忘れてはいけません。
 開始時刻の18時半に(遅刻連絡のあった2人以外の)全員が揃ったので、先ずはマスターの元へ行きお会計を済ませ(遅刻2人分は私が立て替え)て何にも気兼ねせず飲める環境を整え、バイトさんに「生ビール16、ウーロンハイ2、……」と1杯目を書いた紙をお渡し。乾杯前に4人の担任団が一言ずつ挨拶をしている間に次々にドリンクが運ばれ、ドリンクが揃った段階で主任化学先生のご発声で乾杯。
 後は野となれ。

 ……店に、マスターに申し訳ない。2時間飲み放題6000円の会費で、5時間弱の滞在が許され(料理の追加もせずに、飲み放題は延長の延長の延長みたいな感じで)。
 我ら文系A組の卒業生は(担任の人徳のなさで)1人しか参加しておらず、その意味では特別に親しい関係の卒業生は多くなかったのですが、それが却ってそれぞれの人の来歴・近況話を新鮮で面白いものに感じさせて、色んな人と夢中で話して(勿論飲んで)いるうちに「あら終電だわ」の時刻に。
 本当に申し訳ありません、本当に申し訳ありません、とふらふらの身体(と頭と)で駅まで向かい、同じ方向(K市方面)に帰る人が居なかったらお互い確実に寝落ちて乗り過ごしてた、みたいな数人で互いを介護しながら電車を降り、一人になってから飛び乗ったタクシーで自宅に戻った直後、脳の電灯が切れました。

はるかな未来へ夢よ広がれ 星に願いを

 二次試験の合格発表が数日前から始まっており、高3担任団は職員室と(発表を確認する)進路指導室とを慌ただしく往復しています。私も、担任団ではないものの国語メインを担当した縁がありますので頻繁に進路指導室へ。毎年3月8日は九州大学の発表(何度か書いていますが「九医の発表」という言い方をするのは不適切です)、受験した生徒数が多い大学の発表は職員室の注目を集めがちです。
 私は終日机仕事、来年度に関わる作業が延々と続いています。

 「マツケンのAWA踊り」のCDはどうやら(廃盤で)購入が出来ない様子、とすればあまり好きではないやり方なのですがPVを観ながら覚えるしかありません……と、公式チャンネルで映像を観て大笑いしてしまいました。楽曲自体は「傑作」寄りなんじゃないかと思ってるんですが、映像のインパクトの強さがそれを消し去ります。

 夜は小料理屋「U」のカウンターへ。東京から単身赴任中の常連Kさん(私の一回り年上)に、松平健のステージの素晴らしさを熱弁しました。で、「マツケンAWA踊り」をプッシュしたらKさんがすぐさまスマホで検索なさって(東京の人は流石です)、暫く映像をご覧になったあとで一言、「先生ってさ、意外にアホなの?」
 帰宅後、ミニトマト胡麻和えを作ってビール1缶だけ飲み直し。

ウンガラガッタッタ こんな日本に誰がした?

 午前中は通常出勤で机仕事、午後から学校を出て西鉄電車で福岡へ。サンパレスまではタクシーではなくバスを使ったのですが、2両が連節したバスに乗ったのは初めてでした。20mくらいあります。運転技術が凄いなぁと思いつつ、乗ってるのはちょっと怖かったです。

 松平健・コロッケ『エンタメ魂スペシャル』@福岡サンパレス
 誰が考えたのかこの組み合わせ、ロビーのチラシやパネルを思わず写真に撮りましたが、これだけで既に寿感が突き抜けてます。小さなコーナーが幾つか続く構成。2人が好きなフォークソングを披露するコーナーだったり、若いころの写真を公開しながらのトークショーだったりというのはややチープでしたが、コロッケの物まね・松平健の歌謡ステージはやはり観応えがあり、
 コロッケの舞台を観るのは2度目。(本人も自虐ネタにするくらい)太り過ぎながらロボット五木ひろし(←やっぱりこれは面白い)などでの動きのキレは昔観たテレビのそれと変わらず。でしたが、モノマネの精度と歌唱力とについてははっきりと劣化していました。64歳ですから仕方ないのかも知れません。
 そして、一度は観たかった松平健。こちらは古稀を迎えなお壮健そのもの。上様のご衣装で『暴れん坊将軍』のBGM(歌詞付き)や挿入歌を披露した後は、金銀着物への早着替えでマツケンシリーズを。今回はバックダンサーが4人しか居ませんでしたが、「マツケンのAWA踊り」「マツケンサンバⅡ」の多幸感は素晴らしかったです。やったことは無いのですが、スロットで大当たりが出た時の興奮がず~っと続いている感じ。今回は披露されなかった「マツケンマハラジャ」(←オツカル様のカラオケ十八番)も是非生で観たく、次の目標はワンマンショーですね。あ、あと、オツカル様とのカラオケ用に「マツケンのAWA踊り」は是非マスターしたいところ。
 当たり前ですが客席の大半は人生の大ベテラン、なのですが今回のショーはまさかの130分間休憩無し。「ハルンケア」世代の女性の大勢が途中でトイレに立たれるのですが、彼女たちが暗いホール内の階段で転ばないか、帰った時にご自分の座席を忘れてないか(←リアルに何人もいらっしゃいました)、同じ客の立場ながらハラハラ。誘導の係員がこんなに忙しそうにしているライブは初めてでした。

 帰宅後は自炊。牡蠣を使った小鍋立て、野菜2品。先日職員室に遊びに来て少しだけお話をした70回生のSくん(最近ドイツ・チェコを長期に旅したそう)がくれた、チェコのビールを開栓、美味でした。

 新久千映『ミカコ72歳(3)』読了、★★★★。

 中村正史『東大生のジレンマ』読了、★★★★。学生・卒業生のインタビュー集。
 コロナ禍は東大の(恐らく、他大もでしょうが)学生の休学を増やした。後ろ向きな意味ではなく、前向きな意味での休学です。オンラインの生活は、通学やバイトやサークルに費やす時間を不要にし、そこで独り内省に耽った学生が「これ(このまま)でいいのか?」と人生の道(レール)を立ち止まる。東大生だったら親世代の望む(昭和的な)「大きな物語」(大企業に就職したり役人になったり)に乗ろうとすれば割と容易に乗れるのでしょうが、休学した彼彼女たちは全国や時には海外の地方を回り、長期の住み込みで調査や労働に励む中で、そのレールへの懐疑を強めていく(他の進路への確信を深めていく)、という幾つもの例。
 前述の「大きな物語」に乗らないという選択の別アプローチには、学生のうちに起業するというのもあります(休学も企業も、東大の中で「あり得る」選択肢になってきているという話です)。大学がそれを積極的にサポートする体制を取っており、22年には藤井総長が入学式の式辞を「起業の重要性」に充てたのだとか。起業した人々へのインタビューでは、生理用品の入ったボックス型装置を商業施設や会社のトイレに設置する事業を進めている「Omotete」のTさんが素晴らしかったです。
 地方回帰も起業も、個の力がしっかりしているからこそ挑戦できるし成功する可能性も高くなる。東大生頑張れ……と、オッサンが無責任に言っていいのかどうかは分かりません。東大関連のスタートアップを牽引している松尾豊教授(技術経営戦略学専攻教授!)の「日本経済には根深い問題がありますが、組織や個人が大活躍することはいくらでもできます」という発言が、色々な意味で記憶に残りました。

幸せ中毒 満腹中枢腐るわ

 朝風呂を溜めている間に夕食の下ごしらえ(大根ポン酢漬けを仕込んで、雑炊・きりざい用の野菜を切って、塩焼きにする鰈の下処理をして)。
 本日、中学クラスマッチ。雨の予報が数日前に曇りに変わって決行。昨日を以て授業を終えた私は終日机仕事(時間割・来年度の準備)。教務部の会議が1時間だけ。

 夕食は自宅で(クラスマッチを行った中学の先生方は有志で打ち上げをしているのかな)。豚しゃぶの出汁で雑炊、鰈の塩焼き、大根ポン酢漬け、きりざい。全部食べた段階でまだ飲み足りないかなぁという感覚だったので、長葱をステーキにして追加。1日1食なので、食べ飲みする分量にセーブをかけることは先ずありません。
 760蔵目・北海道「高砂」(純米酒 ケイマフリ)。

 新久千映ワカコ酒(22)』読了、★★★★★。

急に肩の荷が降りたのだろうか?

 本日は、高1漢文の今年度最終授業。1コマしかないので、テストを返却した後、短い文章(漱石枕流)を解説しておしまい。この文章の理解度を、春休み明けの課題テストで問います。
 今年の私は高1漢文と高3現代文とを担当でしたが、高3は既に卒業しており授業がありませんから、要するに3学期をあと2週間ほど残して私は授業が全く無くなってしまったのですね。ビバ。

 自分で自分を褒める労わる、今日は使っているスーパーマーケット(5軒)の中で最もグレードが高い「H」(自宅徒歩15分)に行って、いつもより高い豚肉とポン酢とを買いました。豚しゃぶでビールと日本酒と。
 森博嗣『静かに生きて考える』読了、★★★★★。

12個だからダースです

 山口恵以子『山口恵以子のめしのせ食堂』読了、★★★。飯とも・酒肴の通販販促小説、商売っ気が凄い。知っているのは気仙沼「斉吉」のイワシ(これは美味しい!)だけで、他の多くの商品の中には幾つか食指が動くものもありました。

 ちょっと前の日記に書いた通り、今、久々に「悦ちゃん」ブームが来ててずっとチェリッシュのアルバムを聴いているのですが、今朝、職員室の新聞を何気なく開いたところ、このタイミングで、4/24(水)の佐賀市民会館に「夢グループ」が来ることを知ってしまい。新年度の時間割がどうなるのかなど全く分からないまま、平日夜の公演を発作的に購入してしまいました。佐賀だったら、さすがに泊まりになりますよねぇ。
 社長とアシスタントとが密かに(?)人気の「夢グループ」は、(HPによれば)「通販とコンサート」との会社。「コンサート」というのは、昭和歌謡を彩った歌手を一堂に集めた懐かしのヒットパレードの形式で、これが日本全国津々浦々の会場をキャラバンし続けているといいます。話は聞いたことがありましたが、まさか自分がチケットを購入する日が来るとは思ってもいませんでした。今回の佐賀の出演(予定)者は、チェリッシュ以外には尾藤イサオロザンナ・三善英史・石井明美桑江知子、等々。「あしたのジョー」とか「雨」とか「CHA-CHA-CHA」とかが歌われるんですかね、それならそれはそれで楽しみかも。

 本日、授業無し。定期テスト(高1漢文)集計、解答解説プリント作成、時間割作業、その他机仕事をずっと。

 さて、午後は高1学年200人のクラスマッチ(球技大会)が行われていて、何気なくグラウンドに出てみたら……若手体育・ザ・ダブルダッチ先生がやって来られて「先生、今、モルックやってますよ!」と。

 モルック。先日、高1漢文の授業で黒板掲示のプリントを何気なくのぞくと、定期テスト後に行われる予定のクラスマッチの競技について書かれてあったのですが、その中に女子専用の競技として「モルック」なる名前があり。私、幾らスポーツ音痴とは言えまさか学校教育に取り入れられているレベルの競技にすら知らないものがあるのかと衝撃を受けまして。「え……モルック……って、何なの?」と声が漏れたところ、親切な男子生徒が「10本の棒に棒を投げて当てて倒して競い合う」と教えて下さった……その説明が「要を得ないというかそれで要を得ているというならその競技はクソ程つまらない」……と声に出してしまった私が悪かった。
 「モルックは面白いんです!」「先生もやりましょう!」と謎テンションの女子たちに(相当抵抗したんですけど)押し切られ、取り敢えずお手本を見せてもらうことに。

 表面に1から12までの番号がふられた12本の木の棒が(ボウリングのピンみたく)固まった状態で地面に立っています。で、少し離れた位置から一人の女子がそれへ目掛けて13本目の(何も書かれていない)棒を投げます。棒が、12本の塊に当たり、その内何本かか倒れ散らばった……ら、その瞬間観ていた女子たちが「「「「きゃーーーーーーーーーーっっっっっ!」」」」と一斉に奇……じゃない歓声をあげる。
 親切な男子生徒の説明、完璧なくらい要を得てたわ。そして、クソ程つまらないかどうか以前に、眼前の光景がシュール過ぎてなんかもう怖いわ。通りがかった国語科後輩先生(高1担任)を強引に呼び寄せて巻き込むことにしたんですけど、後「え、何、何するんです?」 私「棒投げて棒に当てて奇声あげんの。もうシュール過ぎて『ごっつ』のコントみたいになってる!」
 実際には、2グループが交互に棒を投げ続け、倒れた棒の本数や表示された数字やで決まる計算方法に基づいて点数を競い合うんだそう。サービス業なんで言われるままに参加しましたよ。女子チームvs教員チーム(私・国語後輩・世界史先生)。程よく負けましたよ。感想は省略。

 あとで調べたら、「モルック」というのはフィンランドの伝統ゲームを元に開発されたスポーツで、当地ではサウナ・ビールを楽しみながら気軽にプレイされているのだそう。あ~、確かに、酔っ払ってやったら楽しいのかもねぇ(合宿宴会後の缶蹴りみたいな感じで)。

 夜は小料理屋「U」で独酌。7連続飲み会を経て、マイ・ペースで飲む心地よさを噛み締めました。

おそく起きた朝は

 ここ暫く、何だか生活の中に小さな違和感があってそれが何なのかずっと分からなかったのですが、今朝、小銭用のがま口を覗いて正体に思い至りました(というか、思い出しました)。
 ちょっと前の飲み会の後、コンビニでお茶を買った時に、ペットボトルと一緒にTポイントカードもゴミ箱に投げ込んだのです。がま口に入れたまま、長く経ち過ぎて大きめのひび割れまで入っているそれを、何となく捨てられずにいたんですね(時には「ファミマ」のレジで言われるままにカードを出すことすらありました)。成程、とうとうアレを捨てましたか、私。酔っ払いも、たまにゃ良いことしますね。

 ですが、昨日の酔っ払いは、いくら3/10は特別だっつっても端的に阿呆。鬼連チャン6日目に8時間飲みっぱなして。流石に、今朝の目覚めは(宿酔いではありませんでしたが)時間が遅く、9時起床でお風呂の水を溜めはじめ(ベッドで本を読みつつだらだらして)、入浴後に掃除をしたり母君のお供えを変えたりという細々したことをやっていたら、あっと言う間に11時を過ぎてしっていました。
 お昼前に、冷蔵庫の中の半端に余ったキムチをトッピングにしたぶっかけ素麺を(流石に、宵の空酒は避けようと思いまして)。

 午後は、書斎で仕事と書き物と。4時間程度の作業をしたら、17時に店で待ち合わせにギリギリで遅れそうになりました。本日、鬼連チャン最終日。
 69回生Yくん(東大2年、4月から学部生)に日本酒を請われ、居酒屋「A」はここ最近連続で訪問したので、その次くらいに日本酒が充実している焼鳥「Y」の2号店を予約しました。4月から学部生となるその研究室の配属先(本郷かはたまた柏か)が籤で決まる(!)というちょっと驚く話など、現在の東京大学での生活の詳しいお話を伺いつつ、カウンターで2時間。Yくんは飲む(飲み会に行く)のがお好きみたいなので、根津の「車屋」を猛プッシュしておきました(代わりに、Yくんからは本郷三丁目交差点辺りにある日本酒バーを推されました)。今日は流石に2軒目をご遠慮させていただいたのですが、代わりに近々東京でお会いしましょう、と約束してお別れ。申し訳ないことに恒例となっている(「とどろき酒店」で購入なさった)日本酒のお土産、今回は秋田「一白水成」でした。多謝。

夜に生きるもの

 昨夜、「U」でご一緒したKさんからお土産に頂いた炊き込みご飯を、早速朝食に。付け合わせの漬物(自家製)の美味しさに思わず目を開く。お茶はティーバッグ。母君とご一緒の時は、ご病気の影響でティーバッグがお使いになれなかった(小分け袋を切って開ける指先の力が失われていた)ので、母君お気に入りの鉄瓶急須に茶葉を入れていた(ティファールでお湯を沸かして、それを持ち上げるだけの握力はおありでした)のですが、独りになったら楽な方に流れます。

 本日、高校卒業式。朝、真っ先に高3全クラスを回り、前日に教室掃除に入る下級生が残していく黒板アート(メッセージ)の写真を撮りました。今年も力作。絵については、今年と同等・それ以上のものが過去にもありましたが、フォントについては今年が過去のどのメッセージよりも美しいものでした。と、すっかり恒例行事のような書き方をしていますが、この文化がF校に根づいたのって、いつからなんでしょう。この「いつの間にか」はそんなに古い時代じゃない(少なくとも私が就職して随分たってからだ)という気がするんですが。
 卒業式については、校歌を歌う声がとても大きかったのが最も印象に残りました。72回生(とにかく明るい)の特長なのかも知れませんが、それだけではなく、最近の生徒は、男女ともクラス内で歌ったりハモったりすることに(声を出している生徒たちもその周囲に居る無関係の生徒たちも)違和感が無いみたいですもんね。これも、そんなに古い時代じゃない「いつの間にか」です。
 卒業式では、体育館の後ろの壁に貼られた祝電も必ず全部読みます。注視するのは、学校関係者からのものではなく、政治家。これは政治信条とは別の次元の話ですが、卒業式祝電に自分の顔写真を入れてくる政治家(とその周囲)には投票しません。
 因みに、6年前の卒業式・合格発表の時に(も)高3担任だった後輩数学先生は、小火なら消せるスプリンクラーという勢いで泣き散らかし、両頬辺りに虹がかかりそうなくらいだったんですけれども、流石に2度目の今年は大丈夫みたいでした。

 卒業式の後は、体育館で学年行事があり、各クラスでSHRがあり、という流れ。私は担任団ではなく授業を担当しただけの教員(通りすがり)なので、卒業式の日に挨拶に来る生徒は居ません。その手の教員に高3生が挨拶に来るのは、合格発表の後です。
 という訳で、定時を1時間強過ぎた14時に学校を出て徒歩帰宅、入浴。着替えてタクシーを呼びます。本日、4年ぶりに復活をした卒業式後の保護者謝恩会。教員20名(管理職・高3担任団・高3授業担当者)、保護者120名ほどがホテル大宴会場に集まって、飲み食い語らいます。

 ホテルのフルコースで夕方(16時)からお酒を飲む、最高。メニュー、以下。
 ・オードブル盛り合わせ
 ・ミネストローネスープ
 ・クロワッサン/ロールパン
 ・真鯛ポワレエゾアワビときのこのボルドレーズ
 ・国産牛サーロインのグリエ
 ・カフェティラミス/プチシュー
 ・コーヒー
 自分のお金では出来ない贅沢、甘味ですらビールが飲める舌で良かった。教員テーブルでさしつさされつ一頻り飲んだ後は、食後の歓談タイムにやって来られる大勢のお父様お母様と(ビールを注がれながら)お話をする。と言っても、保護者ずらり行列というのは担任団8人の前だけで、私のところには「あいつだけぼっちは哀れだろう」というお心遣いのお母様がぽつぽつとお出でになるくらいで。添削のお礼を言われたり、進学後に住む場所の話を伺ったり、面白い小説のお話をしたり、色々。

 東大合格発表の3月10日程ではないにせよ、卒業式の夜も長い。16~19時の謝恩会が終わった後は、高3英語先生が幹事になって有志2次会へ。野菜料理で知られる「N」という居酒屋の個室12~13人が押さえられていたのですが、良い飲み会(謝恩会)は2次会に人を呼ぶようでどうも入りきらない。
 そこで、私・中1主任体育先生・寮監長体育先生、という比較的高3から「遠い」3人は1.5次会を近くの店でやることにして、「N」から何人かが帰られたら合流するという流れに。向かいの鉄板焼き「M」のテーブルがあいていたのはラッキー、目の前で焼き上がる肉・茸・芋・牡蠣、等々を肴にして、ビールサワーハイボールが進む進む。謝恩会であんなにビール漬けになっといて更にこの勢いで飲めたのは、偏にここで出た初耳の話のインパクトがあり過ぎたため(リアルに「おわあっ!」と声が出ました)。後日、国語科・体育科・体育科の3人は口をそろえて「あの日は1.5次会がいちばんスパークした」と。「M」で1時間半飲んだあたりで連絡があったので「N」に合流。後は野となれ、帰りの記憶は霧の中です。

旅から旅へ 出会えば 心許しあい

 定期テスト4日目。
 2日目に出題した高1漢文の採点を漸く始められました。一日中ガシガシと進めていき、ほぼ終了。第5回定期テストの「モブ」(担任団が担当ではない、単位数が少ない)科目、F高の1年なら保健・家庭科・漢文がそれに相当するのですが、それらの科目の第5回の答案には生徒の頭の良さから生きる構えまで色々なものが露になるので、4月当初からこの採点を楽しみにしていたのです。ほうほう、この人はこ~ゆ~タイプなのね(やっぱりね、意外だね)、などと。

 昼休みには、またもや後輩数学先生に車を出してもらって、今日はカレーを食べに行きました。所謂「インネパ系」の「D」という店で、凡そインネパと言われてこんなだろうな~と想像する通りの味がかなりお安く楽しめるので私は密かに気に入っています。数学先生も「美味しい美味しい」と言ってくれました。お代わり自由のナン(←でかい)は1枚頼んで2人でシェア。好きなカレーを2種選ぶランチだったのですが、私はチキンカレーで数学先生はバターチキンカレーだったという違いに年齢が出ました。

 定時に帰宅。お風呂の追い炊きをしている間、大量に出していたクリーニングを近くの店から引き取って、入浴後に自宅を出発。今夜の飲み会は7連荘の中で唯一F校と無縁なもの。現在いちばんの行きつけになっている小料理屋「U」の常連Kさんに誘われてサシ飲みです。68歳(Kさん)と43歳(私)とでは親子の年の差ですが、初めてカウンターでご一緒した時にKさんの話(主に、日本全国の旅の話)にふんふんと相槌を打っていたら、聞き上手と思われたのか気に入って下さいまして。今日も、Kさんの旅のお話、私の旅の話、を交換しながら2時間ほど。ご親戚が送って下さったという(未踏破の蔵の)日本酒をごちそうになり、帰りにはKさん手作りの鶏めしまで持たせていただきました。
 759蔵目・埼玉「帝松」(清酒)。

あたたかな霧が降ってた 週末へ急ぐように

 『風来のシレン6』を買おうか迷っているのですが、激安で購入できるアプリ版の『風来のシレン』(懐かしい!)を面白がれたら買おうかな、とダウンロード。したらこれが結構面白く(且つ、内容・ストーリーともに殆ど忘れていたので新鮮で)、ぶっちゃけ『6』は要らんかな、となっています。

 朝、今夜の飲み会で関西数学先生(既にご退職)に感想をお話しする約束をしている内田善美草迷宮・草空間』を再読。やっぱり傑作。作者意向で絶版、古書高騰の作品なのですが、表紙裏に100円のレシートが貼られてあって吃驚しました(今じゃ5000円で買えるかどうかだと思います)。
 デビュー前後は一条ゆかりのアシスタントをやっていたそうで、その頃の絵柄はザ・少女漫画。初期作品の『ほんの少しの水』が合わずに敬遠していました(というか、読もうと思っても簡単には読めない作家だったというのが事実)。が、きちんと評価されている人を1作で決めつけるのは早計、と思わされました。

 定期3日目。保健室監督は無し。昨日に続いて採点ではなく別の机仕事に終日(丸々3日、賞味18時間程かかりましたが、今日で終了)。
 昼休みには、後輩数学先生に車を出してもらってラーメンを食べに行きました(気分転換)。最近のK市にはつけ麺屋と非豚骨系のラーメン屋とが次々にオープンしているのですが、今日訪問したのはその中の1軒、自宅直近の豚骨ラーメン「M」(人気店で沖縄にもチェーンが出ました)の姉妹店で醤油ラーメン専門の「A」という店。青海苔たっぷりの海苔醤油ラーメン大盛り(880円)は優しいスープで美味しかった、のですが食べた後で物足りなさを感じて思わず小飯を注文。豚骨ほどしつこくなかったら麺とは別に米まで入るんですね。

 鬼連荘7日間の折り返し、今夜は前述の関西数学先生、及び関西英語先生(私と同じ年)と3人でスペイン料理「M」へ。西鉄徒歩5分の場所にある隠れ小箱は初訪問(数学先生のチョイス)、晴れていたら歩いて行ったところですが強めの雨だったのでタクシーで移動しました。
 「スペイン料理」というコンセプトの店に入るのは、実は生涯で初めてかも知れません。飲み会でパエリアが出てきたこと、無かったですよねぇ(あ、これはやっぱり、生米から炊いてる料理だな、という口触りでした)。数学先生以外の2人は初訪問だったので、お店のスタンダードなコースに単品のドリンクを合わせる形にしました。数学先生はあまり飲めずにサングリアを1杯だけ、英語先生は高3担当でお忙しくお酒は控えめ。私だけが阿呆のように白ワインを飲んだので、ボトル1本分の代金は私が出しました。

 1軒で解散、健康睡眠。