ぼくのベッド

 今夜は3日前に電話で予約して小料理屋「U」に行くことにしていたのですが、偶然にも(パートナー氏が出張中の)事務嬢さんもご訪問のつもりだということで、予約を2人で18時という形に変更しました。で、その後で、事務嬢さんから実は「U」の女将さんの飼っていた犬が昨日突然天に召された、という事実を知らされまして(事務嬢さんと女将さんとは飲み仲間であると同時に犬仲間でもあります)。
 私はペットを飼ったことがなく、子どもも居らず、年下の家族を見送った経験もありませんので、飼い犬の死が飼い主に与える影響については実感が沸きません。が、雇われの立場じゃなかったら店を開けて酔客の我が儘や愚痴やを聞くなんてとてもやってられない状態なのだろうとは推測できます。そこで、お詫びというわけでもありませんが何かお持ちしましょうか、と事務嬢さんに持ちかけました。ら、ペットのお悔やみという文化は既に広く定着しており、お花などを贈るのは珍しいことではないというのを教えていただきまして、2人で折半してプリザーブドフラワーを購入することに。
 17時半に自宅を出て、徒歩で20分の「U」に向かう途中に寄り道した花屋で、プリザーブドフラワー(4000円弱の小ぶりなもの)を購入しました。ペットのお悔やみの花に関しては避けるべき色というのが特にないそうですが、流石にあまり派手なのはよそうと色は紫に。お店では先ずお悔やみの言葉とお花とを女将さんにお贈りして、最初の瓶ビールはコップ3つを準備して女将さんにも(献盃ですね)。事務嬢さん、女将さんは時折目に涙の時もあったのですが、闘病の話題になるとペットの薬代・治療代が如何に高いかを何だったらちょっと嬉しそうに熱弁するご様子には「強いな」と思わされました。

 小料理屋「U」の後の2軒目は、そこから数軒離れた本店である沖縄居酒屋「U」カウンターへ。1軒目で白ワインを1本開けて(空けて)おきながら2軒目でも同じ瓶を開ける(空ける)我々……ですが明日は中1の確認テストで事務嬢さんが差配、私は出題して採点、という仕事があります。気づけば我々以外の客は全員居なくなり、店長のYさん以外の店員・バイトさんたちは片づけを終え帰り支度。夜のお長い事務嬢さんはワインが空いてもまだまだ元気でらっしゃいますが、店内の雰囲気は察してなさそう。ここで「事務嬢さん、帰ろ~」だと「帰り~」となってしまうのは必至でしたので、先にタクシーを呼んで殆ど強引に2人で乗りこみました(事務嬢さんのマンション経由で帰宅)。
 翌朝の進路指導室で、店を出てタクシーに乗る間際に店長のYさんからこっそり「有難う」と言われた、というのを暴露したら事務嬢さん、大笑いしながら「あいつめ~」と。

 飲みの話しか書かないくらいには仕事が暇でした。