ひとつ大人になって忘れませんか もうすぐ春ですね

 午前中の書斎で通販宅急便(麦酒・酒・肴)を待ちつつ机仕事。の途中で休憩がてらTwitterを開いたのが運の尽きで、TLに現れたお化けの箸置き(写真)の可愛さに即負けしてホームページへ。「ナガノグラス」という工房でお化けのグラス(透明・ホワイトの2種)と箸置きとを購入してしまいました。自炊駆け出しの水木チルドレンなので敗北やむなし、SNSと通販の奴隷でもあります。
 午後からは職員室に移動して、東大・九大の漢文の添削(これは正規のノルマ)、その後は「ボラ添」をガシガシと。現代文は東大、医学部志望理由書は九大・佐賀大・東大。某地方の長が「女にsin・cosは不要(大意)」などとほざいてくれた甲斐があって、その才を持つ女子が「絶対志望校に通る!」と燃えてくれています。

 58回生Iくんは、今はコロナで無理ですがちょいちょい一緒に飲みに行く仲で、ほぼ一回り年上の私の3倍稼いでいる外科医さんです(いつでも靴を舐める所存です)。その彼の結婚式が2月半ばに行われる予定だったのですが、残念ながら延期になってしまい。私も招待を受けて参加する予定だったので、取りあえずご祝儀とプレゼントとをお送りしよう、ということで血痰ネーミングショッピングモール「You Meタウン」へ。買う物はいつも同じで、赤ちゃん用の「おくるみ」はディズニー柄、絵本『100万回生きたねこ』はご夫婦で読んでも良いし大きくなったお子様が読んでも良いし。

 1/31も自粛御膳をお休みして、連日の居酒屋「もりき」。早めの入店で「密」を避けつつ週末短縮営業の売り上げに貢献……と思っていたら、カウンターが直ぐに一杯になったのでリゾットだけ注文してそそくさと退店、金払いの悪い客で終わってしまいました。
 311蔵目・鹿児島「薩州正宗」(大吟醸)。常連さんからの差し入れをお裾分けで。47都道府県の中で、鹿児島の日本酒は飲んだことがありませんでした。マスターも同じだったそうで、私もマスターもこれで沖縄県の日本酒だけが未踏破という状態。と言うわけで、早速通販で沖縄の酒(沖縄県には一軒だけ日本酒の蔵があります)を注文してみました。

 清水ミチコ『私のテレビ日記』読了、★★★★。観察の人ですので、日記が面白くない訳がなく。ユーミンの名言「共存共栄」、30年越しの雪解けがなされたのも大変目出度く。

その庭を選び今に咲く、花!

 現場はパンク寸前です(というか、実際昨日は医学部志望理由書の添削を一人お断りしました)が、取りあえず捌ける分を捌かないと溜まっていく一方でこれが「意思の自転車操業」(by鈴木忠志)。3時前に起床、入浴後に書斎で東大や医学部自己推薦文(志望理由書)の添削を。日が昇ってから学校に移動し、今日は授業が無かったので13時半ドン(生徒下校)の時刻までノンストップで添削の続きを。13時半から医学部自己推薦文の面談を30分×4人。時間割業務を少しだけ行って、仕事に一区切りついたのは15時……とは言え、高3フロアの添削提出BOXを覗けば自由提出の答案がどっちゃりと入っています。あふぅ……これは明日の日曜出勤で。

 もう10年以上前の『合格体験記』に国語科恩師先生と日本史超ベテラン先生について「添削で使い倒せば良い(大意)」と書いてきた馬鹿者が居ましたが、田舎の進学校であるところのF校の現実がそれに近い状態になっていたのは確かに間違いなく。況してや今は当時より生徒がずっと真面目になっていますから、古文漢文ならともかく現代文のようなコスパの悪い(と一般に思われている)科目にも真剣に取り組んでガンガンと添削を出してくるんですね。受けて立つ方も大変です。
 私は国語科恩師先生から「時間と身体と金とを差し出すこと」と言い残されていてそれにただ従っているだけなのですが(「何かを達成しろ」ではなく「持っている分を差し出せ」という話なのでやろうと思いさえすれば必ず出来ます)、同じことを誰かに言おうとは思いません。

 帰宅後に入浴、着替えて徒歩5分の居酒屋「もりき」へ。1/30は「自粛御膳」をお休みです。
 赤貝煮付け・サバ刺し・鴨つけ素麺。
 緊急事態宣言下は土日のみ営業(15時~20時)。微々たるではありますが売り上げにご協力。昼酒以上夜酒未満、みたいな時刻に入店したら「密」も回避できますね(今日は、常連さんお二人とすれ違いました)。
 ただ、土日を開けたらそこから5連休(鴨コースの予約が入ったら開けるそうですが)、となれば日本酒の保存が難しそうですね。おいそれと「それ飲みたいから、開栓してよ」というおねだりは出来ないかな。実際、今日は「何でもいいから開いてるやつ、頂戴」でした。

 録画していた『MUSIC FAIR』の折坂悠太を視聴。「朝顔」のワン・ハーフ。月9の主題歌を3クールも歌っているのに今までフジのフェス番組に出ていなかったというのに驚き(これがTV初登場だそうです)。

紙切れ一枚に身をたくす まるで河原の

 3時起床、入浴、昨日の理系漢文東大や自由提出の答案を添削、6時に職員室に移動して添削の続き。始業後は高2授業(大澤真幸)が4コマ、合間には小論文その他の添削、放課後に小論文の面談(30分×3人)。
 小論文の面談依頼続々。私の方は授業の合間の面談の日程がギチギチで、出す方の中には提出期限ぎりぎりの人も居ます。今日の提出分は返却が明後日(日曜)になる旨をお伝えしたらそれなら別の先生に依頼しますと(結果的に私がお断りすることに)なった生徒が一人、これは今年度初のことで大変申し訳なく。

 1/29の「自粛御膳」。
 巻き寿司・鰈煮付け・帆立バター醤油炒め・南瓜煮付け・小鉢4種。
 お寿司は帰り道の「梅の花」直売店で購入。帆立は刺し身用の冷凍をHさんから頂いて調理。小鉢の南瓜もHさん作。連夜の施し天国です。

 南條竹則『花ちゃんのサラダ 昭和の思い出日記』読了、★★★。自分のために自分が作る「独身侘し飯」は美味しくても不味くても味気ない(変な表現だ)もの、せめて食べてる間読む本くらいは美味しそうなものを、というセレクトに偏りがち(この本とか、食堂ものとか、居酒屋ものとか)。

風はいつも強く吹いてる 走る走る

 3時起床、書斎で高3の添削、7時に出勤。
 ・2限までは添削の続き。
 ・3限は高3文系漢文の授業(東大03年マテオリッチ)
 ・4限が高2現代文(大澤真幸「リスク社会とは何か」)
 ・昼休みと5限とで3限の答案の添削
 ・6限は理系漢文の授業(3限と同じマテオリッチ)
 ・小論文(佐賀大後期自己推薦文)面談2人
 これで17時までノンストップ(お茶くらいは飲んでます)。

 6限の漢文の添削、及び自由提出の過去問(殆どが東大現代文・漢文)を携えて学校を出たのは17時半。
 帰宅途中で、呼ばれていたHさんちを経由。色々なお惣菜(息子氏出勤時のお弁当用)をお裾分けして頂きました。帰宅後に入浴、夕食準備。

 1/28の「自粛御膳」。
 豚味噌ちゃんこ鍋・小鉢3種。
 小鉢に使った白和えと肉牛蒡炒めとはHさんから。日本酒は「豊能梅」で知られる高知県・高木酒造の「ALIENS GALAXY」、これは年末に56回生Oくんから贈っていただいたもの。施しで生き存えているようなもので、これを直接お返し出来ない分は職場の生徒に(添削等で)お返しします。

今はCarry on もつれそうなストライドに

 2月は地獄の高3「ボラ添」月間ですが、昨日の日記にも書いた佐賀医の小論文の添削があるので地獄が4日程前倒しでやって来ました。本日は授業が無かったので、午前中は年休にして書斎で添削、午後から出勤。以下、140字4tweetsを。

 ①佐賀医後期は自己推薦書が事実上の小論文で(1200字)、添削が毎年大変です。今年は以下。【知的障害の人や認知症の人などは新型コロナウイルスを想定した新しい生活様式を受け入れることが困難であると思われます。このような人たちの感染対策はどのようにすれば良いかあなたの考えを述べてください】
 ②「これまでの人生で見た最も美しい物」「海外まで含めた災害医療に最も必要な物」「あなた自身の人生の失敗経験」等々、毎年難しいお題ではありますが今年は別格です。因みに、小論文を添削していて感心を超えて感動することは少ないのですが、佐賀医の自己推薦文(小論文)では時々それが起こります。
 ③「人生で見た最も美しい物」に、本家にあり普段は閉じている先祖代々伝わる大きな仏壇が開帳された時に見た金色の光、と書いた生徒が居ました。「災害医療に最も必要な物」に、異語の壁を越えなお相手とコミュニケートするためにこそ必要な言葉の力、と書いた生徒も居ました。勿論、二人とも合格です。
 ④「言葉の力」の58回生Kくんは、高3のセンター直前まで文系で東大志望でしたが、急に医学部に。請われて面談した時に、「醫」の字の分析や南木佳士随想の話をしながら「文系の雄こそ医師に」と励ましはしましたが、まさか直後の小論文で「言葉の力」と来るとは思わなかった。今は佐賀大勤務でしたか。

 自己推薦文は「自己」の手によるものでなければ無意味ですので、読んで添削する(改善の方向性を考える)のも大変ですけれども、それよりも添削後の面談で(大人が手を入れないレベルで)どこまで深く話をするかという匙加減も難しいのですね(前期の勉強の時間を根こそぎ使って良いというならどこまででもやるのですが、それは無理ですから)。

 午後から出勤、高3添削・授業準備・時間割業務。2月から行われる高3テスト会(私は東大と京大の漢文)の問題準備も。

 1/27の「自粛御膳」。
 雑魚炊き込み御飯・鰈煮付け・キムチ奴・浅漬け・小鉢4種。
 鰈は2匹一緒に煮付けたので1匹はタッパーに入れて後日。浅漬けには、先日「もりき」常連さんから頂いた柿を使いました。煮魚の皿は「もりき」のもので、先日テイクアウトした刺し盛りの皿を返しそびれているやつ(カリパクはしません!)。
 310蔵目・栃木「七水」(CITRUS 純米-65-)。ラベルにグレープフルーツ、名前からも判るとおりの味。大人気の蔵だというのも宜、ですけれどもこの路線には佐賀「光栄菊」というすんごいのがあります。それにはあともう一歩。

男と女はパピプペポ

 入試業務出勤最終日。最終日は通常の出勤形態ではなく、業務を終えた教員から帰宅して良いという暗黙のルール(明日は日曜出勤の分の代休ですが、高2は模試・高3は授業があります)。私は、会議を幾つかと、そろそろ本格的に来始めた高3「ボラ添」と。高3の方は、佐賀大学医学部後期の自己推薦書(のような小論文)が何枚も、ここのは特に手強いんです。
 15時まで仕事をした後、タクシーで市内の焼肉屋「T」の本店へ。

 「T」は市内で半世紀の歴史、私がF校に赴任した2004年当時はボロい雑居ビルの2階、職員室御用達のリーゾナブルな焼肉屋だったのですが、今では一等地に巨大店舗、県外にまでチェーン店を構える高級店に成り上がっています。往時の名残は、ヱビス大瓶が550円というビールの安さくらいでしょうか。
 で、その本店にて、入試業務完全終了の慰労会は、昨日の夜もご一緒した事務嬢さんとさし飲みです。私「旦那は仕事中だというのに飲み屋に間男を呼ん/」 嬢「はいはそういうの良いから、乾杯!」
 本来なら職員室有志10人超で打ち上げなんてのが当たり前なのですが、今年は何とも寂しいご時世です(そういえば、中学教頭体育先生と10年続けている1泊旅行も中止です)。店は緊急事態宣言下の特別営業(11~20時でアイドルタイム無し)で、平日でしかも昼と夜との中間地点を選んだために店内はガラガラ。「密」を気にせず上質なお肉を頂き、ビール・焼酎を飲みました。飲んだ後は、西鉄K駅のスーパーで食材を買い込んでから帰宅しました(明日からは「自粛御膳」復活です)。

 健康睡眠。

それでもまだ終わらない週末

 中高入試が終わっても、入試業務は続きます。9時から会議連打。うち一つは、国語科の教員が集まって入試問題の採点結果反省会(内容は秘)。入試業務中の昼食にはお弁当が支給されるのですが、今日は市内では知られた仕出し屋のもので気分が良く。入試採点業務中(中高の入試当日)はその他の仕事の一切を(高3の添削でさえ)行いませんが、採点が終わればぼちぼち通常のデスクワークにも復帰(今日は、時間割・授業準備・高3小論文添削)。

 仕事終わりに西鉄K駅近くの喫茶店で珈琲読書。その後、18時に仲良し事務嬢さんとそのパートナー氏と3人で待ち合わせて居酒屋「D」へ。外飲み自粛期間ですが、入試業務中は別だぜと意味なく自分を甘やかします。18時~20時の時短営業・限定メニュー(仕入れの都合)という縛りはありますが、ここは調理もお運びも早くて何を頼んでも美味しいから無問題。
 ・お通し3種(生牡蠣・エビチリ・鰯煮付け)
 ・刺し盛り
 ・赤貝刺し
 ・ささみフライ
 ・赤センマイ鉄板
 ・鯛カマ酒蒸し
 ・焼きそば
 ……食べ過ぎですね。

 影山理一『奇異太郎少年の妖怪絵日記(拾参)』読了、★★★。ギャグは嫌いなじゃない、お色気は好きじゃない、葛藤。
 山口恵以子『食堂のおばちゃん9 みんなのナポリタン』読了、★★★★。現実世界よりも少しだけ(数ヶ月間)先を描いた作品の中で、コロナは沈静化していました(祈りでしょうか)。

ダメ! 夢だけじゃ ダメ!

 起床4時、地獄か。3時間弱の睡眠ですが、癖で目が覚めたらもう眠れず、諦めてとっとと起き出したら書斎で書き物、入浴。昨日と同じく7時に学校着、まだ暗いです。

 F校入試、昨日の中学入試について、九州の2つの大手塾がホームページにて解答速報を発表しています。国語の場合、記述解答例で違いが出るのは当たり前のことですが、今年度は或る選択肢の問題(5択)で2つの塾の解答が異なっているという椿事が起きました。

 高校入試における業務の流れも昨日と同じなのですが、大きく異なるのは受験者数で中学の半分、これは採点の労苦が段違いです。

 令和3年度のF高入試国語、出典は内山節『怯えの時代』、瀧羽麻子「夜明けのレタス」、『宇治拾遺物語』『十訓抄』でした。
 粛々と採点をしたら、何という奇跡、今年は他の科とほぼ足並みを揃えた時刻に採点業務が終了しました。しかも、昨日の業務が長かったことを理由に、片づけその他の業務を他の科が引き受けて下さって国語科が先に退勤できるという、就職17年で初めてのパターン。風のように学校を出て、「もりき」でHさんと落ち合いました(必然に近い偶然の合流)。

 結局「もりき」は、平日を店休にして、土日のみ15時~20時営業という形を(少なくとも緊急事態宣言が終わるまでは)とるそう。是非是非応援しないといけません。ということで、20時の閉店まで(殆ど時間が無かったですが)の注文は、鴨ステーキや刺身などお高いものを中心に。閉店後はHさん家経由で帰宅。

 入試業務はあと数日続きます。寝る前のベッドでネットをチェックしたら、早速、F校受験者(の保護者・関係者)が自己採点結果や合格者平均点・最低点予想やの話題で盛り上がっていました。
 22時就寝。

 そうそう、丁度F校の入試期間に、日外アソシエーツという出版社から『ヤングアダルトの本 高校国語入試に出た3000冊』という本が出ました。過去15年の高校入試出典を網羅した(出題した高校と年度とまでついているという)、入試作成に携わる者なら必携の本です。9000円と高価なのですが、図書館業務を担当なさっている国語科後輩先生にお話ししたら2冊(図書館・国語科)購入して下さるということでした。私の場合、この目録に紹介された3000冊強は「今後の入試に使えない」ということです。
 今年度久しぶりに復帰した職場の時間割作成でもそうですし、暫く行けていないオツカル様とのカラオケでもそう(同じ日に同一アイティスト2曲は不可、過去に2人のカラオケで歌った歌500曲は不可)ですが、仕事でも遊びでもこういう「縛り」があると俄然楽しくなります。

せんせ ほんまにほんま

 3時起床、入浴後に書斎で書き物。6時40分に自宅を出て、徒歩で学校着7時。正門は閉まっており、前に警備員さんがお二人。挨拶をして、門を(徒歩で通れるくらい)開けてもらいました。今日はF中入試です。

 コロナの影響で、これまでとは全く違う受験形態になります。先ず大きな変化は、塾の職員や保護者等、受験生引率者の構内立ち入りが一切禁止になったこと。続いて、40人の受験教室を市松模様の20人着席にして教室数が倍になること(監督業務に倍の人数の教員が割かれること)。そして、受験生が校舎入口で全員検温をする関係で、入場時刻をいつもよりずっと早くしたこと。
 受験生の入場時刻を30分早くしたら、職員の業務開始も30分早くなります。教務部の教員(私)は7時出勤という決まりなんですけれども、これ、前日宿泊にしないと絶対間に合わない先生が出てきます。融通は……きかせてないだろうなぁ(苦笑)。夜も飲みに出られないのにホテル泊なんて、理不尽にも程がありますけれどもねぇ(あ、そうそう、これまでとは全く違うと言えば、入試業務の打ち上げが出来ないというのがありました。張り合いがねぇ!)。

 4教科(国語・算数・理科・社会)受験の時間割自体は例年通り。今年度の私は国語科主任(輪番)ということで監督業務が無く1限の国語の時間は本部で待機。国語科の教員「だけ」は2限以降の監督を免除され、終了後直ぐに採点業務に入ることになります。いつもはとある部屋に全教員が集まってガシガシと採点をするのですが、今年は「密」を避けるために国語科9人だけが入る部屋を準備して、お互いに距離を置いた机配置で業務を。

 令和3年度のF中入試国語、出典は石黒圭『段落論 日本語の「わかりやすさ」の決め手』、寺地はるな『水を縫う』、こうの史代『ギガタウン 満符図譜』でした。
 採点業務については勿論社外秘、書くことは出来ませんが、まぁ相当時間がかかるということだけは毎年毎年同じでして。今年も、昼前から始めた採点業務、窓越しに夕陽が沈んでいくのを見送って、他の科の教員が全員(管理職以外)帰り果てやが、じゃないなさった後も粛々粛々と採点は続き、私が(一応、科の主任の建前として)「管理職の先生方を無為にお待たせするのも申し訳ないですから、取り敢えずの区切りがついたら切り上げても……」と言うのに対して何人かの先生方が「ここはやり通すべきだ!」と力強く返してきて、プライムタイムもとっくに折り返した時間の職員室で管理職の先生方に「すみません、うち(国語科)のメンバー、今『プロジェクトX』の主人公を気取ってまして」とお詫び、でもって採点会場に戻ったらなんだで私も楽しく(←ランナーズ・ハイ)業務に加わって、業務終了後に西鉄帰宅組の後輩中1先生に「終電は?」と聞いたら「ギリギリ間に合うかと……」ですって。

 結局「ほっともっと」すら閉まってる時刻に帰宅、作り置きしてなかったらほんまのほんまに夕食難民やったやんけ、と「御膳」の準備はタッパーの中身をレンチンして皿に移す等、全部合わせて10分で完了。ギリギリ日付が変わる前にビールの一口目を流し込むのに成功しました。

 1/23の「自粛御膳」。
 冷や汁・メッキ煮付け・ポテトサラダ・小鉢4種。
 ビール2本、日本酒1合、これで1時間。ビールをグラスに注ぐのも面倒臭いので、「御膳」を始めて1年弱で初めて缶のまま飲みました。

 洗い物まで済ませて、就寝1時。

からすうりって まっかだな

 3時起床、入浴後に書斎で「ボラ添」。今日は殆どが東大現代文(他に、東大漢文・京大現代文・一橋近代文語文が数枚)です。共通テスト(←名称嫌)が終わっていよいよ二次試験まで1ヶ月、これから飛躍的に枚数が増えていくでしょう。今の高3は真面目そう(継続できる人が多そう)だから、一日2~3時間程度のお手伝いは覚悟しないといけないかな。
 F校は、高校3年生は職員室(及び事務室)挙げてお手伝いという雰囲気です。英語パイセン(現在中1担当)は、顔も知らない生徒からメールで添削を依頼されたと仰ってました。卒業生の先輩を通じて紹介されたりしたのかな。
 本日は3限授業で生徒は下校(午後は明日から始まるF中・F高入試の会場作り)、その後は生徒は5日間(入試期間)学校立ち入り禁止ですので、今出ている分の答案は3限終了後までに返却しないといけません。未明から始めた添削は、3限終了20分前に片がつきました。

 午後は会場準備の仕事なのですが、私は役職の関係で今年度は仕事が少なく、14時過ぎには仕事から解放されました。他にお忙しい先生を横目に喫緊でない仕事をしていても厭味ですし、さっさと年休を取って学校を出ます。

 学校から徒歩10分の「K市美術館」で、ご当地出身の画家の特別展「髙島野十郎展」を観てきました。細部徹底の写実に優れた画家の印象的な作品が100点超、でしたが個人的に最も惹かれたのは目を瞑った時に見えた(想像したという意味ではなく、文字通り視認した)景色を描いた「無題」という作品でした。私も、小さい頃にこの景色に夢中になった想い出があります(ずっと目を瞑ってました)。偉大な画家には黄色が見えたそう、私は赤でしたが(血管の色なのかな)。
 この展覧会は、サークル(TQC東京大学クイズ研究会)の先輩であるまっぴぃ、職場の先輩(関西数学先生)のお二人から同時に薦められたイベント。緊急事態宣言下でも美術館が開いていて助かりました。100点超の展示を10人以下の来場者が独占する90分。田舎ならではの贅沢です。
 あと、観た人なら解りますが、「からすうりがエロい」。図録をお送りする時にまっぴぃ(仙台在住)にその旨お伝えしたらめちゃめちゃ楽しみだと返って来ました。

 西鉄K駅構内のスーパーマーケット経由で帰宅、入浴。
 台所で、夕食準備の前に先ず冷や汁を作ってタッパーへ。これは明日深夜の(多分、深夜になるよねぇ……)帰宅後の「肴」(どんなに遅くなっても絶対に飲む!)です。
 その後、レバニラ炒めを作ったら「御膳」の準備もお仕舞い。

 1/22の「自粛御膳」。
 ゆかり御飯・刺身2点・レバニラ炒め・浅漬け・小鉢3種。
 今日のビールはオリオンビール。沖縄料理があまり得意ではなく経験不足だったのですが、オリオンビールが飲みやすくて美味しいということを、事務嬢さんと度々訪問する居酒屋「U」に瓶が置いてある(←珍しい)お陰で最近知りました。