心踊れない毎日だって たまにゃあってもいいわ

 5時前に起床、入浴後に書斎で机仕事。9時半に宅急便(日本酒です)が届いた後は学校に移動して12時まで仕事(授業準備・模試の問題彫琢・時間割)。何だかんだで5時間程度働いたので今日は一日を終えて後は遊ぶことにします。
 先ずはタクシーで町へ出てランチ酒。

 5/29のランチ飲みは居酒屋「S」。K市昼酒の聖地に一人で乗り込んだら、遂に重鎮A・C小母様に「いらっしゃ~い、いつもの席に座って~」と。「いつもの席」と。
 茶碗蒸し~鉄火巻~鶏もも素揚げ。
 生ビール1杯、瓶ビール2本、日本酒を少しだけ。

 お酒を(一応、これでも)抑え気味にしたのは、飲んだ後に「ヒトカラ」に行こうと思っていたから。前回2回は新曲(オツカル様に披露するためのレパートリー)の練習でしたが、今日はよく歌う曲(コロナ前、事務嬢さんの前で何度歌ったか解らないくらい)を2時間連打、喉も裂けよとノンストップで。オツカル様とのカラオケも切望ですが、FKC(F校カラオケ倶楽部。メンバー3人)の例会もそろそろ再開したいですよねぇ。
 ①研ナオコ「ボサノバ」(1981年)
 ②中島みゆき「I Love You, 答えてくれ」(2007年)
 ③米津玄師「Flamingo」(2018年)
 ④井上陽水「Pi Po Pa」(1990年)
 ⑤Akeboshi「One step behind the door」(2006年)
 ⑥サカナクションアイデンティティ」(2010年)
 ⑦monobright孤独の太陽」(2009年)
 ⑧YAPOOS「赤い戦車」(1991年)
 ⑨折坂悠太「朝顔」(2019年)
 ⑩森山加代子「じんじろげ」(1961年)
 ⑪安全地帯「プルシアンブルーの肖像」(1986年)
 ⑫フジファブリック「東京炎上」(2007年)
 ⑬フジファブリック「NAGISAにて」(2004年)
 ⑭嵐「truth」(2008年)
 ⑮エレファントカシマシ愛の夢をくれ」(1998年)
 ⑯桑田佳祐「僕のお父さん」(1994年)
 ⑰和田アキ子「YONA YONA DANCE」(2021年)
 ⑱堺正章「さらば恋人」(1971年)
 ⑲松任谷由実「命の花」(1995年)

 西鉄K駅構内のスーパーで食材を買い込んで帰宅。この時、夜の自炊の材料も買うつもりだったのですが、魚を見ても肉を見ても食べたいという気持ちにならないという珍しい状態に陥り、考えに考えて途中で面倒くさくなって、(今夜用には)コーン缶と袋ラーメンとだけを購入して帰るという投げやりなことをしてしまいました。
 帰宅、入浴、机仕事、書き物、ちょっとした自炊。野菜(もやし・ニラ・人参・キャベツ)を炒めて、味玉・コーン缶をトッピングにして袋ラーメンを。

 5/29の「自粛御膳」。
 サッポロ一番みそラーメン~野菜3種。
 566蔵目・宮城「墨廼江」(純米吟醸酒 SoLiD)。
 普段やらないGuiltyな御膳を準備した罰が当たったのか、卸した日本酒(宮城の有名蔵)は、残念ながら好みではない味でした。

大手をふって 歩いてる世の中さ 汗だくになってやるよりも

 確信犯ではなく単純な失敗。朝、早い時刻に徒歩通勤をしたんですが普通にワイシャツ(仕事着)で行ったのが間違いでここはシャツで出る(職場で着替える)べきでした。5月の夏日に大後悔の汗達磨、職員室に入った時には今日は絶対昼から飲むと固く決意していました。
 1限は文系二次対策授業で東大90年の韓愈を扱いました。42枚の答案は、2・3限の時間を使って添削・集計まで終了。授業中も添削中も、インナーやスラックス裏側の汗が乾かず気持ち悪い。11時半に答案を担任の先生の机上に託した後は、年休届けを書いて疾っ疾と退勤。隣席の教務部長地理先生に「えらい急いで、何か用事?」と聞かれたのに「飲むんです!」と元気に答えて半ドン弱。

 自宅に戻って先ずは入浴、風呂場で12時またぎです。風呂上がりの部屋着で台所へ。冷蔵庫を開けたら豆腐の入れどころ(?)が悪かったのかパック内の水が凍っている、でも自分で食べる分には関係ない。スーパーの春雨サラダと、生姜佃煮を載せた冷や奴を最初の小鉢にする準備をしがてら、明日が賞味期限の塩秋刀魚2匹を片栗粉を溶かした水で良く洗います。洗った秋刀魚には切り込みを入れ、バットに載せて塩をふっておきます(暫く置いておくそうですが、その間に小鉢を食べます。
 12時30分、かしゃぷしゅ~。小鉢2皿でビールを1本、秋刀魚を焼きながら大根おろしを作って、塩秋刀魚焼き2匹でビールをもう1本。後は、作り置きの野菜2品で日本酒をくいくい。

 5/28の「自粛ランチ御膳」。
 小鉢2種~塩サンマ焼き~野菜2種。
 数冊の本を並行して読みながら、土曜の午後を生産性ゼロで過ごす幸せ。炭水化物は取らずに、夜はどこで飲もうかなぁ、などと考えながら。

 2時間半の昼のみ(洗い物まで終わったら15時半)、もう一度お風呂にお湯を溜めて(準備が出来るまで40分間仮眠を取って)、入浴後は書斎で書き物と机仕事と。19時前に自宅を出発。

 5/28の夜は結局「もりき」で〆。
 小鉢2~イカ刺し~卵とじハーフ。
 イカ刺しを注文したら、胡瓜を芯にして海苔を巻く、その外側にイカを巻く、という変わり種に。これ、家でも出来そう(←調子に乗ってます)。

スカプラチンキ

 映画『ポセイドン・アドベンチャー』の登場人物、元娼婦のリンダ・ロゴが警官の夫を怒鳴りつける台詞「You son of a bitch, go help him!」を、声をあてる小原乃梨子さんが「このおったんこなす、黙って手伝ったらどうなのよぅ」と言っているのを観て(聞いて)、これは元の台本がそうだったんだろうか否「すかぽんたん」を生み出した小原さん一流の上品さがなした反射なのではないか、等々考えながら、気づけば本棚の奥の奥から小学館文庫を引っ張り出していました。

 小原乃梨子『声に恋して 声優』読了、★★★★★。戸田恵子さんと並んで最も好きな声優である小原さんの単著、大学時代に読んで以来20年ぶりの再読です。20年前はとにかくアニメの吹き替えの話が読みたいだけ、他にはせいぜい洋画吹き替え黎明期のベテラン声優の名前を見てときめく程度だったのですが、時を経て読み方が全く変わっていたのに驚きました。というか、私、20年前は何を読んでいたんだろう。
 声優としての来歴が片方の車輪、そして家庭を持つ一人の女性が(妻として、義理の娘として、母として)家族とどう向き合って生きてきたのかというのがもう一方の車輪。後者の方は記憶から落ちていたというよりも大学時代は自分に無縁だと読み飛ばしていたんですね。母君をお見送りした経験を経て、最も印象に残ったのはやはり義母介護の箇所でした。
 小原さんは現在86歳、もう一度どこかでお声を聴きたいなぁ。

 中3の現代文で、漱石現代日本の開化」を4回かけて読むことにしました。高校生を対象とするなら3回で終わらせますが、中3なので念を入れて。漱石は明治時代と(即ち「現代日本の開化」と)ほぼ「タメ年」であること、和漢洋全ての知に通じていたこと、特にイギリス留学の経験があること、等々を割に詳しく説明することにしました。漱石を紹介するのに、小説のタイトルを一つも言わないというのはどうだと思いましたけど、まぁ。本日、初回の授業4コマ。

 5/27は「自粛御膳」をお休み、居酒屋「もりき」で独酌……からの自宅二次会。
 小鉢2種~納豆ぶっかけ蕎麦~牛サイコロステーキ~味噌汁(自宅)。
 565蔵目・福島「超」(辛口純米)。
 福島「超」は「一歩己」の蔵なんですが、まさかコロナ禍2年間の「日本酒チャレンジ」でノーマークだったとは思いませんでした。まだまだ新しい蔵との出会い、ありそうですねぇ。

二十一にもなった女が、びょおびょお泣きながら歩いているのだから、

 朝は始業ギリギリの出勤、そりゃそーなるわな。

 授業は中3の現代文で、今日はテスト返却の後、40分間の問題演習です。私が板書したり喋ったりという仕事をしない日なので、授業開始・終了時の号令はなし。演習の内容はセンター小説の過去問2題で、吉本ばななTSUGUMI』及び江國香織「デューク」。採点をしたら予想通りというか期待以上というか、まぁどちらの問題も50点満点だ言葉の問題だけ間違えて40点台後半だという生徒が続々。両方とも満点(計100点)だという生徒まで、しかも複数人います。すげぇ。採点してる私の後ろを通った中3担任国語先生(中1・2年で現代文担当)が「出来てますでしょ? 客観式は結構鍛えましたから」と話しかけてきてちょっと得意気だったのにほっこりしたり。
 力があるということが解ったら、まぁ授業に遠慮は要らないかな、などと。

 山口恵以子『婚活食堂7』読了、★★★★。
 沢木耕太郎『作家との遭遇』読了、★★★★。
 かねもりあやみ『サチのお寺ごはん(8~10)』読了、★★★。

 5/26の自粛御膳。
 野菜2種~イカ納豆~鯖甘ダレ焼き~一汁一菜。
 564蔵目・福岡「閃-SEN-」(純米うすにごり 無濾過生原酒)。

とくいはそれぞれちがうけど 力をあわせりゃ ただひとつ

 注【本日の日記、終盤にちょっとグロい描写があるので、デリケートさんは気をつけて下さいね】

 5時前に起床、部屋風呂で入浴、6時15分にホテルをチェックアウトしたら薬院発6時24分の電車に間に合うのですが、ホームに入ってから部屋にYシャツを忘れていることに気づきました。何しろ暑くなってきたので(5月に夏日真夏日て)、ナチュラルにTシャツ(黄色の「男く祭」シャツ)1枚で部屋を出てしまったのです。仕方なく、ホテルフロントに電話をして取り置きをお願いしました。偶然ですが、今夜も天神に出向く要件があるので(今夜は遊びではなく出張)、夕方にホテルに取りに行くことにします。朝の電車内には制服を着たF校生が(教員も)大勢、微妙に罪悪感があります。
 西鉄K駅からタクシーで自宅に戻り、荷解き・母君のお備えの交換・出汁(昆布とイリコと)取り。着替えて7時45分に自宅を出発。学校まではTシャツ1枚で歩き、到着後にYシャツ・ネクタイの仕事着に着替えます。何しろ暑い。

 出勤後はとにかく定期テスト(中3の国語Ⅰ)の採点をガシガシ。途中、今日は夕食が遅くなるので昼食にある場所のあるものを食べたのですがこれが美味しくなかったのは遺恨。気を取り直して採点に集中して、15時前には得点集計・解答解説プリント作成まで終えました。これは、明日の授業で返却。明日の中3の授業は、テスト返却の後、センター小説の過去問(2題)を解いてもらいます。

 事務室から私宛の郵便物が2点届きました。どちらも、浪人中の70回生からの添削依頼です。今年度も、浪人生の添削(郵送のやりとり)を何人か引き受けておりまして。東大・京大の現代文及び東大の漢文。
 今届いた2点の内1点は東大理系某くんからの初めての添削答案で、先日メールで依頼を受けたときに「私が最初の問題を送るので、解いたら答案をF校国語科の池ノ都宛に返信してください」とメールを返したんですけれども……封筒の宛名がリアルに「K市N町××-× F高等学校 池ノ都宛」になってたのに大笑い。素直すぎるやろ。旧担任団の何人かにお見せしたら大受けでした。

 学校からはタクシーで西鉄K駅まで移動(出張なので、タクシーチケットがOKです)、特急に乗って出張先の西鉄福岡……の一つ手前の薬院で下車、朝チェックアウトしたホテルのフロントへ行き、預かってもらっていたシャツを引き取りました。「冷蔵庫の中に缶ビールもお忘れで」と、校務出張の鞄に酒が入ったのはご愛敬っつーことで。ホテルから徒歩20分で出張の目的地、S予備校の福岡校です。

 本日、コロナ禍で2年間中止になっていた浪人生激励会を3年ぶりに開催。
 浪人中の70回生が年に3度集まり、旧担任団からの激励を受けたり、近況報告や受験相談を行うというイベント。久々に逢う友人同士でお喋りをするという気分転換という側面もあります。コロナの前なら軽食とドリンクとが出てさながら立食パーティーの賑わいだったのですが、感染対策の観点から飲食物はNG(ペットボトルの持ち込みだけOK)ということで、今夜は割合に静かでした。卒業生全員、教員を捕まえて真剣に受験相談を。70回生の旧担任団はF校歴が浅い(高3を担当するのも激励会参加も初めてという)先生方が殆どだったので「激励会というのはこういうものか」と思われたかも知れませんが、昔のイベントを知ってる教員からしたら様変わりの印象。ニューノーマル
 私も、東大現代文の相談(添削依頼)を複数人から。頼まれれば断りませんが、条件として通っている予備校の講義を大切にする(軸に据える)ことを忘れずに、間違っても授業を切ったりしないこと、をお願いしています。某予備校に通っている卒業生数人から、私と予備校とで授業のやり方が全く違って戸惑っているという相談を受けたのですが、返事は勿論予備校の方を優先してくださいというものになります。どちらの授業がどうだとかいうのは解りませんが、今生活の中心になっている場所を大切にするというのが当たり前の態度。「日常性の維持」ですね。
 あ、あと、「池ノ都宛」の某くんも激励会に来てて、謝り倒されました。

 コロナ前は19時~21時だった激励会、今年は18時半~20時という時間帯で、これは卒業生にとっても教員にとっても良いことですね。コロナ前なら旧担任団で打ち上げに行ったりもしましたが、勿論今はそんなことは出来ず。20時半の特急でK市に戻ります。
 っつっても、K市では有志3人で飲むつもり。偶然にもK市在住のタメ年3人が夕食難民だということで、K市についたら駅近くの居酒屋でも、となったんですね。実は私、昼食が不味かったのが祟って帰りの電車に乗り込む頃には空腹で倒れそうになっておりまして。電車で30分我慢したらものが食える……と必死で耐えて立ってたんです。

 さて、同じ車両の目の前に立ってた会社員らしき若者3人組。マスク越しでも微醺が伺え……嘘、結構酔ってるよこの人たち。3人がお互い倒れないよう支え合うことで辛うじてって感じ。最近見ますよねこのタイプ。コロナの影響で外飲みが久々、加減が解らなくなって飲み過ぎたり粗相をしたりっていう人たち。何というか情けない。本当に酒が好きなら、私みたいにコロナだろうがなんだろうが家飲み外飲みの「日常性の維持」、飲み方を忘れるなんて愚かなことをしないって心構えはないんかね。酒飲みの風上にも置けない。
 と思ってたら、私と向かい合わせに立ってた一人が「二人でお酒を」の梓みちよみたいな感じで急に座り込んでしまいました。隣の一人が声をかけるけれども声をかけてる方もフラフラだから全然効果が無い、もう一人は立ったまま寝てます。あ~、これは時間の問題だねぇと覚悟を決める私。丁度その時に電車が減速を始めまして間もなく到着は二日市駅、乗り換えアナウンスも流れ出してあと2分ってところ。出来れば下車して駅トイレ、最悪でもホームの端っこで……と見てたら残念ながら間に合わなかった。みちよ、マーライオン。本当に「風上にも置けない」状態になっちゃいました。
 あぐらかいた膝の上にけろけろけろっぴの青年、二日市駅に到着した電車車両から仲間二人に引きずられて退場したんですけども、まぁ床の掃除などする暇があるわけなく汚物そのまま、車両内の乗客は困惑しきりです(数人の人たちが窓を開けたのがせいぜいファインプレー)。仕方がないので、近くに立ってた同僚先生と車掌さんを呼びに行って事情を説明しました。その後、K駅へ走る電車の床を必死で掃除する車掌さんですが何しろ結構な汚れ方なのでタオルもティッシュも足りない。「どなたかティッシュを!」という懇願に立ち上がった乗客は全員が女性でした。

 K市で電車を降りて、私の先導で駅前の居酒屋「T」に入った厄年3人。私以外の2人(A・B)はコロナ以降飲み会が減りまして最早西鉄周辺の店の並びを忘れかけてる、みたいなレベル。で、2人に向けてメニューを広げて「とりあえず、食べたいものを注文しようよ」と言ったのに、どこか反応が悪い。お互いに「何食べたい?」「こういう飲み会って何から注文してたっけ?」など軽めの押し付け合いを始めまして。わたしゃいっつも店で飲んでるから久しぶりの人に注文を譲ろうと思ったのに、10分もそうしてるのを見てたらつい声が。
 私「あのさ、もう21時過ぎよ? 明日も仕事だし、サッサと注文してサクッと飲んで帰るってのが筋じゃないの?」
 A「……あのさ、お前、目の前で吐かれたよな?」
 私「うん、ど真ん前。あそこまで近くで見たのは流石に久々だね」
 B「それでよく何か食べるって気になりますね。俺ちょっとまだ食欲が」
 私「え、だって二人、直接は見てないじゃん。デリケート? 僕なんて、限界まで空腹だったのがあれ見てちょっと落ち着いて、今めちゃめちゃ健康な感じなんだけど」
 結局、最初の食べ物の注文は全部私(←ノン・デリカシー)が決めて、ビールで乾杯……したんですけど、飲めば元気が出てくるのがF校教員「あるある」みたいで、3人とも杯を呷りつつ卒業生のことだ職員室のことだと話が止まらなくなり、気づけば店のラストオーダー。「T」って閉店0時やぞ何が「明日も仕事だし」だ「サクッと飲んで帰るってのが筋」だ、と軽めに反省しながらタクシーで帰りました。あ、でも、泥酔粗相とかはしませんからね、念の為。厄年3人、あんな若造とは違いますから。
 
 と、いう訳で。
 5/25も「自粛御膳」をお休み、居酒屋「T」で同僚2人と遅い時間の飲み会(21時~0時)。

食って寝りゃ元気になるさ。

 1995年の『オフ・オフ・マザー・グース』と1997年の『またまた・マザー・グース』と、2枚のアルバムはそれぞれ和田誠訳のマザーグース詩60編ずつに櫻井順が曲をつけたものを60組のアーティスト(合わせて120組!)が歌うという凄まじい作品でした。高校の時から(元になった和田誠の詩集とともに)私の宝物の一つです。メンバーの中には鹿賀丈史森公美子中島啓江島田歌穂鳳蘭石丸幹二……と、舞台大好きのまっきょん(TQCの後輩)が悶絶しそうなお歴々が並んでおりますので、そう言えば2021年に再発売されたことを彼女はご存じかしら、と連絡してみたらとても喜んで居られたので何よりでした。
 で、私は昔からこのシリーズがミレニアム前後のスタジオジブリに何かしらの影響を与えたのではないかという説を推していまして。だって、米良美一(当時はまだ知る人ぞ)におおたか静流に上条恒彦に、そして夏木マリ小林薫に、という面々が『もののけ姫』『千と千尋の神隠し』そのままの声・キャラで歌ってるんですもの。夏木マリなんて、態々「あの声」で「赤ちゃんとわたし」なんてタイトルの曲を歌ってるんですから。
 本日、博多座で舞台『千と千尋の神隠し』を鑑賞。

 定期テスト4日目、最終日。
 6時半に出勤、定期テスト後の授業(中3・高3)のプリント作成を9時半まで。本日は、2限に中3の国語Ⅰ(現代文)の出題があり、試験中のクラス巡回(質問受け付け)を。11時に答案が届いた後は、4時間ノンストップで採点、4割方終了。

 出勤時から私服で、1泊用の荷物(着替え他)を入れた旅行鞄を抱えていました。学校をタクシーで出たら、そのまま西鉄K駅から特急で薬院駅。駅徒歩5分のホテルにチェックインしました。博多座観劇(20時半まで)の後にK市に戻るかどうか迷いましたが、1泊して早朝の電車でK市に戻った方が身体の負担が少ないと計算したのです(中洲川端周辺で気になるお店もあったし)。
 ホテルでは、荷解きの後で大浴場入浴。宿泊客が多くないのか、15時半の大浴場は完全に貸切。30分程ゆったりと湯船につかり、部屋に戻ったら直ぐに出発です。タクシーで移動して博多座着が16時45分、開演の15分前でした。ペットボトルのお茶を購入したら直ぐに座席へ。2階席ですが前から3番目のど真ん中、舞台全体が見渡せます。

 休憩を挟んで3時間強、予想以上に素晴らしい舞台でした。心身の負担が大きいであろう代役を務めてくださった上白石萌音さんに感謝。湯婆婆が夏木マリだったからというのが大きいのでしょうが、兎に角原作に忠実だなぁという印象(とは言え、アニメ自体10年は観ていませんから、完全に忠実だったのかと言われたら。舞台から原作の記憶が次々に喚起されたというのが正しいのでしょうね)。
 ぶっちゃけて言えば夏木マリ目当てだったわけですが、その他にも魅力的なポイントが沢山。冒頭のタイトル映像からやられ、ハク役の三浦宏規さんがハク過ぎでびっくりし、菅原小春さんのカオナシ役の動きに感心し(カーテンコールも彼女の踊りに大歓声)、鉄道のシーンの良さを改めて想い出してジーンとし、黒子とは何かというのを勉強でき……他にもまだまだ、数えれば切りがないくらいのズキュンでした、満腹。
 で、いちばんズキュン! としたのは、最初のカーテンコールでトリ(上白石萌音さん)前のお辞儀をする夏木マリさんが直前にお口チャックのジェスチャーをして、興奮気味の観客に「声を出せない」魔法をかけたとこ。カッコ良すぎる。

 5/24は「博多座」の『千と千尋の神隠し』の後、中洲川端の居酒屋「S」で独酌。12種類のおばんざいと釜炊き雑穀米(薬味と一緒に手巻き)とのセット(他にも茶碗蒸し・吸い物・デザート)が美味でした。追加でポテトサラダも。
 日本酒は島根「王祿」、佐賀「光栄菊」、滋賀「七本槍」、熊本「花の香」……とこれは完全に「とどろき酒店」の仕入れで、マスターに伺ったら「七本槍」「花の香」は元澤屋まつもとの方が関わった「武者修行」シリーズなのだとか。前に宮崎で福岡「白糸」のやつは飲みましたが、松本さん、色々な蔵を巡ってるんですねぇ。
 会計後、最後の4杯目の日本酒用(ワイン)グラスの縁が少し欠けてたのをお教え出来たから少し徳を積んだ気分。初訪問で良いお店に当たったので勝ちの日です。瓶ビール・日本酒の冷蔵庫があと少し冷えてたら完璧だったんだけど、これは好みの問題ですかね。

 ホテルに戻って健康睡眠……の前に、缶ビールを1本だけ飲みました。

働いたり 微笑んだり 夜の帳が 降りるまで

 定期テスト3日目。

 早朝出勤で高3漢文の定期テストデータの集計。文系と理系とで別問題でしたが、どちらも平均が90点弱ですので、解説等々は一切必要ありません。授業で返却が出来ない(返却〆切まで授業がない)ので、担任団の先生方に預け、定期最終日の明日の帰りのSHRで返却していただくことにします。

 次の仕事は中学3年生の定期テスト作成(出題は最終日の明日)。教材は評論文5種類(鈴木忠志平野啓一郎林達夫梨木香歩中村桂子)で、既に頭の中には設問のアイディアがあるのですが、何しろ中学3年生の国語Ⅰ(現代文)というのが10年ぶりなので、どの程度の難易度の問題を出せばどの程度の平均点になるのか(赤点の45点を下回る生徒が出ないように出来るのか)という感覚がすっかり蒸発してしまっています……というか、10年前の感覚で作問をしたところでその間に生徒の方が変わってしまっているかも知れません。要するに、ノーヒントでやってみろってことですね。そういう時は、拘らずに出したい問題を出すのみです。
 先ずは、漢字の書き取りを10題。それから漢字の読み、熟語・成句の漢字穴埋め、等という1題1点の知識問題。これはきちんと本文を読んでから受験する人には得点源、全然勉強していない人でも常識で解ける問題が散っているので拾ってもらえば赤点は回避できる。続いて、本文中の概念の分類の問題……例えば、林達夫の「理性の言語」「命令の言語」という対立概念があるとして、本文中の幾つかのフレーズがそのどちらに相当するかというのを選ばせる二者択一の問題……を20~30点分。これは読解力で大きく差が出る出題ですが、何しろ二者択一ですから勘で埋めてもある程度の得点はやって来ます。こういう「トラップ」のような問題……テスト勉強をしていない等という下らない理由でそう簡単には赤点を取らせない問題……を50点分も作っておけば、後の配点は記述の問題に回して、多少「荒ぶった」設問でも大丈夫だという見当。
 記述の問題は、5つの文章それぞれの単独の理解を問うものが5題(4点ずつ)、2つの文章の概念を関連付けて考える(共通テスト、っつーかF校国語科30年来のお家芸みたいな)問題を3題(6点ずつ)。前者5題は高校レベル(中3が使っている教科書は高校用です)、後者3題は大学入試レベルの問題ですね。

 さて、上記の設問、全て頭の中では煮詰まっていたので、後はそれを紙の上に再現するだけ。今日は定期テストの保健室受験者の監督があったので、受験者から離れた広いテーブルの上で、先ずは解答欄の作成をシコシコと。完成した解答欄を中3の4クラス分コピーして、このくらいの分量の問題を出しますよ、と帰りのSHRで事前に告知してもらいました。私の定期テストを初めて受験する生徒へのサービスです。後で聞いたら、「意外に問題少なくね?」「ヌルゲーじゃね?」という反応が散見されたそうです……逆効果だったかね。
 予想平均点は70~72点。中3の定期にしては低い得点になるでしょうが、年間を通じて難易度を変えずに、これが中3の終わりに80点弱くらいまで上がったら、まぁ高校からの大学入試に向けた勉強で困ることはないんじゃないかな、と(ざっくりした、勘レベルですけれど)。
 本文を切った貼ったしたり、設問を「一太郎」で打ち出したり、出来上がった問題用紙・解答用紙の印刷と折り込みとを行ったり、と作業は15時過ぎまで。その後、定期テスト後の最初の授業のプリント準備まで終わらせました(江國香織吉本ばななと、センターの過去問を解いてもらいます)。

 5/23の「自粛御膳」。
 ポテトサラダ・海老厚揚げトマト煮~小鉢2種~鯛アラ煮~一汁一菜。
 トマト煮・小鉢の板わさは昨日の「もりき」からのお土産。一汁一菜には花海老とゴボウとを炊き込んだご飯(真っ赤!)、その炊き上がりにはバターを混ぜ込んでGuilty。明日からは外食連打なので今夜は冷蔵庫の整理、ビールは瓶が切れていたのでコンビニで購入した缶を。食事中に、我が家の「三河屋」さんから1ケース20本が届きました(セラーで冷やして次回の御膳に出します)。

おねだり渡世 あんたちっとも 治らない

 5時起床、入浴後に書斎で高3漢文定期テストの採点・集計をガシガシと。6時前から始めて10時過ぎには終わりました。その後、時間割関係のデスクワークを少しと、書き物をちょこっと。12時前には一日の「店仕舞い」です。
 リビングの机にランチョンマットと箸置き、最初の小鉢はスーパーで購入したスパゲッティサラダとタン塩レモンとに決めて、「一番搾り」の500ml缶をかしゃぷしゅ~。

 5/22の「自粛ランチ御膳」。
 小鉢2種~鯛カマ煮付け~味噌汁~野菜2種。
 562蔵目・福島「結芽の奏」(純米大吟醸酒)。
 2時間程かけて読書独酌。炭水化物は取らずに、夜の外飲みに回します。日本酒はスーパーマーケットで珍しく知らない蔵のお酒が売られていたもの。

 14時まで飲んで、そのままリビングでのんべんだらり。本を読んだり、録画番組が詰まらなくてうとうとしてしまったり。16時入浴、17時から2時間弱の机仕事(明日の会議資料作成)・書き物。

 5/22の夜は居酒屋「もりき」で一週間の〆。隣同士に居合わせたHさんと愉しくお喋りしながら。
 小鉢2種~冷豆腐。豆腐と薬味(茗荷・胡瓜・ミニトマト)を氷水の入った素麺鉢に入れてもらって、自家製のポン酢につけて食べます。炭水化物と迷ったのですが今夜は豆腐に決め、勿論メニューにないリクエストなのでマスターにスマホで検索した画像を「こーゆーの作って」とお見せしました。
 島根「王祿」の8年熟成は芳醇で素晴らしかった上に、その後でまさか未踏破の蔵が出てくるとは思いませんでした。脱帽。
 563蔵目・秋田「千代緑」(No.12 純米大吟醸)。

失礼クリエイター

 NHKの『チコちゃんに~』に出演の鬼マナー講師がスタッフを恫喝して泣かせたとかで炎上しているというニュースが流れてきて、それ自体はどうでもいい、っつかあの番組自体、下らないトリビアを知らないとかいう理由で5歳児の皮を被ったベテラン芸人が出演者を恫喝するというパワハラ丸出しのコンセプトになってる訳だから通常放送自体をスルーしている人間が今更何をという感じしかしない訳なんですけれども、それよりもそれに託けてTwitterのTLに流れてきた、マナー講師を「失礼クリエイター」と名付けるというネタに笑わされまして。
 15年以上前の、私学協会の新人研修に出席した時の思い出が蘇ります。怒鳴らず穏やかな口調ながら気質としては上記のマナー講師と同じタイプの講師が1時間の講演をしたんですけれども、まだ初々しかった私は態々一番前の席で聴くなんて殊勝なことをして、そのために「ご出勤は毎朝何時?」と講演中の講師から指さされてしまい、恐らく彼女の期待より2時間は早い「6時前後です」という時刻を正確に申告してしまった結果、「……! で、では、出勤後は先ず何から? えっ、いきなりご自分のデスクワーク? 違います、先ずは職員室の掃除からでしょう!」と、「失礼クリエイター」躍如の瞬間に立ち会ったんですよね。今思えば、あんな新人時代から、向き合う相手の創造力をしっかり賦活することが出来たんですから、私、自分で思ってる程教員に不向きな訳ではないのかも知れません。

 今日はゆったり、7時過ぎに出勤。定期テスト2日目。
 職員室の掃除をしようかと思ったんですけれども、1限に高3漢文定期テストの出題があったのでそちらの問題をチェックして(出題ミスがあったら大変です)、その解答例を作成する作業を。始業後は、1限のテスト中に各クラスの質問を受け付けるための机間巡視を行い、2限以降14時まで採点をガシガシ、7割方終わらせました。答案は持ち帰って、明日の午前中に自宅書斎で集計まで終わらせます。
 途中、67回生の教え子(九大医学部4年生)のMくん・Mさんコンビが遊び半分ボランティア活動半分で職員室を訪問したのですが、今日は採点優先だったので、私は殆どお話をせずにトークは他の先生に任せて、2人を含めた6月の飲み会の予定だけ立てました(他に、学年主任地理先生も参加なさって4人で博多です。店の選択はこれから)。
 国語科後輩先生からとある仕事の相談を受けたので、2人で某部屋に籠もって小一時間の面談も。年上でF校歴が長い私は、多分対面するだけでパワハラなんでしょうけれども、彼はぜ~んぜん物怖じしないでいてくれるから私も話をしやすくて助かります。

 土曜だから半ドンで良いのですが、何だかんだ15時まで仕事をして帰宅。賞味期限を1日過ぎた鯛アラ(190円!)があったので、今夜は飲み会で食べるのは明日になりますが豆腐と一緒に煮付けて冷蔵庫へ。入浴、書斎で机仕事(時間割業務)。17時過ぎに自宅をタクシーで出発。昨日、「明日の飲み会がドタキャンになったんで飲みましょう!」と突然メールしてきた58回生(私と事務嬢さんとの共通の飲み友だち)と居酒屋「D」のカウンターで並ぶ約束をしているのです。

 という訳で、5/21は「自粛御膳」をお休み、居酒屋「D」にて58回生Fくんとサシ飲み。今夜はFくんを「バトン」にして、店の大常連にして共通の飲み友だちである事務嬢さんが遅れていらしたタイミングでFくんを「バトンタッチ」して店を出るという形にしました。それでも3時間半以上飲んでたんですけど。
 最初の(メインの?)話題はお父様の還暦祝い。日本酒を贈りたい、予算は1万~2万、好みは辛口の純米大吟醸、銘柄には拘らず息子が選んだという事実を喜ぶタイプ……という条件だったので、「来福」の磨き8%(!)の4合瓶をオススメしました(その場でスマホから通販の注文をしていました)。目出度い名前ですし、ギンギンに辛口ですし、4合瓶で11111円(税抜)って値段ですし、まぁ妥当かな、と。

 さて、教え子にして11歳年下のFくんは整形外科医。何故か大学時代から馬が合って、定期的に飲んでいる仲ではあるのですが、今日は半年以上ぶりのお久です。彼、研修医時代から数えて就職5年目にして既に現在の私の倍の月収を受け取っておいでなので、全額負担は勘弁してもらいました。そのFくん、広島だ佐賀だと病院を転々として4月からは博多、土地の料理が美味すぎる上に土日の夜が空いてると不安になるタイプの人間で(だから飲み会ドタキャンの今夜は私に仕方なくメール)、連日のバカ飲みが2ヶ月で体重を6㎏増加させたとのこと。本日は炭水化物とビールとを抜きなんだそうです。確実に30代になっとるな。私の前では「ダルい」「面倒い」「キツい」が口癖で、やって来るたびに夕方まで続いてるとかいう二日酔いで、自分から誘っといていつも「池ノ都先生はマジで怖いしキツい」と文句ばっかりで、要するに「お前は犬か!」っつーくらいの甘えたなんですけど、仕事の話を聞くにかなりアレな現場で真摯に働いているみたいですし、明日は先日の合コンでぐいぐいアプローチしてきた方々との(同業の知人を連れた)飲み会だって言ってましたし、公私ともども確り充実した社会人を送ってるってことなんでしょうね……何せ月収2倍だし!

 ……と独りごちながら自宅二次会でビールを1本だけ。健康睡眠。

一歩一歩、また一歩一歩 止まることなく、戻ることもない

 昨夜はかなり飲んだんですけれども(白ワインも2本入れたしねぇ)、あれだけの美味と幸福とが翌朝の遺恨後悔をもたらすことなどあり得ないと言わんばかりのスッキリ健康起床。今夜はしょぼくれた自炊ですけれども、朝風呂のお湯を溜めている間に台所で野菜スティック(胡瓜・人参・大根)を作ってタッパーに入れました。別に、「もりき」で買ってきて貰った山葵をマヨネーズで溶いてディップソースを作ったら、夜の一品が完成です。

 第1回定期テスト初日。
 7時半に出勤、定期テスト周りの時間割業務を終わらせて、始業後は高3漢文の問題作成に着手。頭の中に既に出来上がっていた問題を、プリントを切った貼ったしたり「一太郎」で文書を作成したりしながら、紙の上にアウトプットする作業。理系と文系とで若干問題が違うので厳密に言えば2種類の問題を作成。途中に30分の休みを入れて6時間、15時には折り込みまで全て終わりました。この文章をアップする時点で出題は終わっているので書きますが、第1回はかなり易しい(というか、問題が少ない)作りにしています。高3は2回の定期テストで平均40点をクリアしたら赤点回避ですが、第1回の時点で殆どの生徒が79点以上を取って単位を確定させるでしょう。ボーナス点もあるから100点も複数人出るでしょうね。そうしたら、2回目の定期テストは多少骨のある問題を散らしても大丈夫になります。

 5/20の「自粛御膳」。
 小鉢2種~鮪納豆~だご汁~野菜2種。
 561蔵目・兵庫「大黒正宗」(千代紙 純米吟醸酒)。
 小鉢はコンビニのカニカマサラダと、朝作った野菜スティック。「もりき」マスターのアドバイスで作ってみたわさびマヨネーズがビール泥棒でした。だご汁は熊本土産でこちらは日本酒泥棒。要は飲み過ぎ。
 最後の野菜2種(昨日作ったもずく酢・大根ポン酢漬け)まで、読書しながら飲みつつ、皿洗い終了までの所要時間は約3時間。その後は、乾き物で焼酎に移って気分は二次会です。要は飲み過ぎ。